知らないおじさんの車に乗った
先日、道を歩いていたら、僕の前方の駐車場に車が入ってきた。グレーの高級そうな車なのだが、その窓からひげのおじさんが顔を出して、何かを僕に聞いてきた。よく聞き取れなかったが、道でも聞きたいんだろうと思って、近寄ってみた。
「学生さんでしょ?」というので、
「はい」というと、
「さっき大学に行ってきたんだけど、伝票の数が合わないんだ…」
このおじさんいわく、自分は服を売る仕事をしていて、大学の先生や職員に服を届けたりしてるけど、さっき服を三〇着売ったはずだけど伝票が三二枚あっ