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第2章 自動車整備科存続の危機  12.14歳の少女家政婦

 わが宿舎の家政婦は、14歳の少女である。

 さて,なぜ14歳の少女が私の宿舎で家政婦をしているかを簡単にお話しする。岡山県に本部を置くNGO(非政府組織)のAMDAの日本人スタッフより、「難民の女の子を家政婦に雇ってくれないか」と相談があったのが理由。週4日、我が宿舎宿舎のの家事手伝い。宿舎で料理、洗濯、掃除をする、この難民の女の子の1日の給料は300フラン(180円)。コカ・コーラがビン1本50フラン(30円)/本だから、コーラ6本分の給料である。

 ユッスーちゃんが来てくれたことで、私は一人アフリカで生活する寂しさが少し和らぎ、とても助かった。

 仕事をして収入を得たいのは本人の希望なのだが、できれば、太陽が昇っている日中は勉学に励んでほしいとも思っている。難民の助けになるのはいいが、彼女は若い。

 貴重な日中の時間を勉強させずに家事手伝いをさせている私は

「本当にこれでいいのか・・・」

 とこの子の将来を案じてしまう。

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