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属人化とマニュアル化、そして多能工化の課題

どんな仕事でも、属人化とマニュアル化というのは課題となるキーワードでしょう。
また、課題を解決すべく「多能工化」に取り組んでいる企業もあります。

属人化はスペシャリストになりたい個人としては武器になります。自分の必要性を証明できるからです。
フリーランスや個人事業主はきっとスペシャリストになりたい人が多いですよね。
一方で組織では属人化してしまうと、その人がいないと業務が進まなくなるので避けたいと思う部分です。
企業の中でもスペシャリストはいて良いですけど、その人ひとりだけってのは避けたいですよね。

一方でマニュアル化はマニュアルに帰れば誰でも同じことができる点がメリットです。
しかし、マニュアルの更新が大変だったり、イレギュラーに対応しきれなかったりと、基本的なマニュアルがあっても経験値や勘所についつい頼ってしまっていることもあると思います。

きっと、こういう経緯があるから多能工化に取り組んでいる企業が多いのでしょうね。
多能工化に取り組んでいる企業では、従業員が疲弊していることがあります。
たくさんのことを覚えないといけない、沢山の仕事を処理しないといけない…そんな話を聞きます。

私には明確な答えがありませんが、多能工化を進めるにあたっては、基本的な計画が必要だと思います。
やたらめったら色々なことをさせては、現場の社員は混乱してしまうし、全部が中途半端になる可能性もあります。
段階を踏んで広げていく視点が必要だから、その計画を立てるということです。
しかし、基本的な計画に添いながらも、個別のカスタマイズも必要です。
人には得意不得意もありますから、順調に進む人もいればなかなか技能が身につかない人もいます。

私の経験を振り返ると、多能工化は個別指導塾の指導に似ている気がします。
私は個別指導塾に通った経験も、講師として働いた経験もあります。
個別指導塾では、一人ひとりの「進度」に合わせて進んでいきます。
講義ありきではなくて、本人の習熟度をベースに進めていきます。

計画も、スケジュールでの計画ではなくて、進度表やチェックリストにしても良いのかなとジャストアイデアですが考えました。
皆さんはどう考えるでしょうか?ご意見いただけると嬉しいです!


●筆者について
株式会社EAPサポート喜び
代表取締役 中井裕規(なかいゆうき)
国際EAPコンサルタント、精神保健福祉士、公認心理師、社会福祉士
東京大学大学院医学系研究科 職場のメンタルヘルス専門家養成プログラム修了
大学、大学院にて心理学を専攻。EAP会社勤務を経て、独立起業。職場のメンタルヘルス対策、コミュニケーションを専門として企業研修、法人コンサルティング、職場カウンセリングを行なう。複数のEAP会社のスタートアップや新規事業の構築にも参画。双子の男の子を育児し、多胎家庭支援やパパママに対する講演活動にも積極的に取り組む。

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