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【新入社員のメンタルヘルスを守る】管理職教育の重要性

4月に新入社員を迎え入れる企業は多いです。
若手の定着(離職対策)に苦戦している企業は多く、新入社員を迎える際、彼らの技術や知識の習得だけでなく、メンタルヘルスのサポートも重要な役割を果たします。

特に管理職は安全配慮義務のようなルールの話だけではなく、身近なサポーターとして新入社員が直面する可能性のあるストレスや不安を理解し、適切なサポートを提供できるように教育する必要があります。
新入社員を迎え入れる前の2月3月がこういった管理職研修には効果的なタイミングです。

今回は管理職に対するメンタルヘルス教育のノウハウを紹介します。

  1. メンタルヘルスの基本知識の習得

    • 管理職には、メンタルヘルス不調の一般的な兆候や原因について学んでもらいます。これにより、問題の早期発見と適切な対応が可能になります。

  2. コミュニケーションスキルの向上

    • 効果的な聞き手になること、感情的なサポートを提供する方法、建設的なフィードバックの与え方など、コミュニケーションスキルを強化します。

  3. 適切なリソースの案内

    • 管理職は、社内外のメンタルヘルスサポートリソースについて知識を持ち、必要に応じて新入社員を導くことができるようになります。

  4. ストレスマネジメント技術

    • ストレスの兆候を認識し、自身や部下のストレスを管理するための技術を学びます。睡眠時間などの生活面を含めたタイムマネジメントや、仕事と私生活のバランスの取り方も重要なポイントです。

  5. 包括的な職場環境の促進

    • 多様性と包括性を促進し、全ての従業員が尊重され、価値を感じられる環境を作るための職場づくりを学びます。

  6. ケーススタディを用いた実践的トレーニング

    • 実際のケーススタディを通じて、様々な状況での適切な対応方法を学びます。これにより、理論だけでなく実践的な問題解決能力も身につけます。

管理職がメンタルヘルスに関する知識とスキルを持つことは、新入社員が職場で直面するメンタルヘルスの課題に対処する上で非常に重要です。教育プログラムを通じて、管理職はメンタルヘルス不調の早期発見、適切なサポートの提供、健全な職場環境の維持に貢献できるようになります。最終的には、これらの取り組みが全従業員の幸福と生産性の向上に繋がります。

一度に全てを学ぶには時間の確保が難しい場合は、複数回に分けた年間計画として研修を組み立てることも良いです。
一度に学ぶことで体系的にしっかりと学ぶことができますが、複数回に分けることは知識の定着と意識づけに効果的でもあります。
2月3月に新入社員受け入れ準備の管理監督者向け研修、5-6月には基本的なラインケア、ストレスチェック後には集団分析活用の職場環境改善研修など目的やテーマ別に計画することもお勧めです。

社内にリソースがない場合は是非弊社の研修をご活用ください。
現地対面研修も、オンライン研修も、録画研修も可能で、内容もニーズに合わせたカスタマイズ研修を実施できます。
ワークを取り入れた体験的な学びや、講師との意見交換を通して自分事として今日から実践できる学びを得られます。


●筆者について
株式会社EAPサポート喜び 代表取締役
中井裕規(なかいゆうき)

国際EAPコンサルタント(CEAP-International)
精神保健福祉士、公認心理師、産業カウンセラー
東京大学大学院医学系研究科 職場のメンタルヘルス専門家養成プログラム修了

大学、大学院にて心理学を専攻。EAP会社勤務を経て、独立起業。職場のメンタルヘルス対策、コミュニケーションを専門として企業研修、法人コンサルティング、職場カウンセリングを行ない、0次~1次予防を中心にはたらく人と企業のwell-being向上に取組む。EAP会社10社の法人向け新規事業立ち上げにも参画。
双子の男の子を育児し、育児を通して人生を豊かにするために多胎家庭支援やパパママに対する講演活動にも積極的に取り組む。

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