「気になる子」 クラスの子どもを層に分けて考えてみた
クラスの中で「気になる子」ではない子についてです。保育士(担任)の立場からして以前学んだ本や研修の内容から知識を踏まえて考えていきたと思います。
通常の20〜30人のクラスを想定して子ども達の在籍している層に分布して考えてみます。
①エリート層(1〜5人程度)
頼れる存在。友だちのことを引っ張ってリードしていける。
②一般層(1番多い)
指示を聞いて大体のことを理解して動くことができる。または、周りの様子を真似て流れることができる。
③気になる層(1〜6人程度)
個別の援助を要する。全体の動きとは別にしたり、全体の声かけとは別に個別に声をかけることが必要。個別の援助の仕方は子どもにより様々。
(※地域や保育園により異なることがあるのであくまでも参考までに)
保育士が陥りやすいのは、②の一番多い層の中でも下層にいる子たちのことを③の気になる層を個別に援助しつつ、保育を進めている中で後回しになってしまいがち。③の気になる層の影に隠れてしまいがち。
クラスを最低限、安全に過ごしていくには、最初の手順としてまず、目につきやすい③の気になる層に保育士がどう個別に援助していくのか方法を模索していきますよね。
そうこう、模索していくことは勿論とても重要で大切な保育士の専門性ということになっていきます。しかし、終わりがありません。
終わりがないから、②の層にふとした時間でも一度重きを置いてみてください。子どもの意外な一面を見つけることができるかもしれないし(いい面でも気になる面でも)③の子どもたちの見方が変わるかもしれないと聞いたことがあります。
本来、保育士が保育の中で気にかけて関わっていかなければならない子どもたちは②の下層の子の中にいることが多いのです。
クラス全体をまとめていきたいと思っている時こそ、③の個別援助に力を入れがちですが、②の下層の子について考えていくことで、即時性があり、②の層につられて③の層も引っ張っられていく力が大きくなり、クラスが良い方向にまとまっていくことがあるそうです。
以上、この投稿の内容が保育に関わる方でも、全くそうでない方にも、心の片隅にあるだけでも、子どもたちの未来は変わっていくのではないかなと思っています。