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5月7日(日記)ずっとサザエさん症候群


始まりの方は天気が良かったので、結果的にいいGWになった気がする(東海三県限定)。

今回、メンタルの調子を崩してわかったことの一つに、振り返ってみれば、小学校の時からずっとサザエさん症候群だったということ。

ちなみに、サザエさん症候群とは、
「日曜の夕方から深夜、翌日(月曜)からまた学校や会社に行かなければならない」という現実に直面して憂鬱になること。
それがひどいと、うつ病や、適応障害になりかねない。

らしい

最近、「行きたくないところには、行かなければいい」、「合わない場所に無理して適応する必要はない」などと、啓発本の文章やTwitterなどでつぶやかれることを目にするが、何かを手に入れるには、やはり何かを我慢しなくてはいけないのは変わらない。

どうしたって、長い人生行きたくないところにも行かなくてはならない時期がある。そして、多かれ少なかれ、人は「いったい、自分はどこまで我慢できるか」というその分水嶺を、日々確かめながら生きている。

本当の理想は、心の限界が来たとき、両手を挙げて「もう、無理、降参」と、心療内科医に言われる前に、自分で宣言できることだろう。しかし、現実は難しい。

おそらく、サザエさんを見る見ないに関わらず、あの日曜日の夕方、その問いを、何十年と繰り返してきた気がする。

そして、「もう、無理」と言いかける心を、さまざまな理屈と、論理や、言い訳で押し殺してきた。社会にうまく適応できている人とは、それを無意識に出来てしまう人かもしれない。

だから、今回の体調不良は、長年の蓄積のせいで金属疲労を起こし、ついに爆発したのだだろう
ただ、どんなことでもそうだが、決して悪いことだけではなく、メンタルを壊してわかったこともいくつかあった。

その一つは、自分の意識とは実にやっかいなもので、「どこまで行っても、現状を維持しようと、自分に嘘をつき続ける」。その嘘を見破るのは、とても大変なことだということである。

そして、自分の場合。そういった嘘を見破るには、処方されたクスリを飲んだり、お酒を飲んだりしてごまかすよりも、小説を書くことが、すばらしい回復ツールだと実感した。
何しろ、小説を書くとは意識的に嘘をつく行為であり、嘘と真実を見抜く作業だから。

少し違う意味で、結果として「嘘から出た誠」。今回、自分がずっと書いてきた小説から教えられた。

仰ぎ見た 新樹の輝き まぶしくて









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自由律俳句

夢はウォルト・ディズニーです。いつか仲村比呂ランドを作ります。 必ず・・たぶん・・おそらく・・奇跡が起きればですが。 最新刊は「救世主にはなれなくて」https://amzn.to/3JeaEOY English Site https://nakahi-works.com