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過去ご支援先へ訪問【M&A日記】
※日記の記入日と公開日は異なります
過去に会社譲渡の支援をした経営者に、独立のご挨拶で訪問。
思い出話に少し花を咲かせた。
大変だった仕事ほど、不思議と終わった後の経営者との関係は強くなるように感じる。
この仕事は新型ウィルスの影響で、何度も破談となるリスクを迎えては乗り越えてを繰り返し、最終的には奇跡的な出会いから良い買主に巡り合って、成約した。
破談のリスクや様々な問題が生じるたびに、経営者は気が気でない思いをされていたと思うし、うまく進まないので、私への信頼が揺らいでしまったこともある。
ただ、M&Aの担当者としては、何があってもその全ての矢印を自分に向けさせることが必要だ。自分に問題があるかどうかは関係ない。
買い手と売り手との間で様々な交渉があるが、この両者の関係がこじれるとM&Aは成立しない。
うまくいかない時には、その矢印を仲介者である私に向けさせることで、買い手と売り手の関係が保たれる。
問題は全てM&A担当者に集中させ、両者の気持ちやお考えを汲み取りながら、最適な着地点をひねり出していく。
これが仕事によっては1年以上続くのだから、担当者にかかるプレッシャーは軽いものではない。
別の記事(「1位は平均年収2,688万円、M&A会社が高給な理由」)でも記載したが、M&A会社がとても高給な理由には、このように大変な仕事であることも含まれる。
なにはともあれ、そのような困難を乗り越えた結果として、
譲渡した会社は新しい経営者のもとで順調に推移している。
そして、譲渡した経営者は別の事業にまた磨きをかけている。
この方は、ゼロから他の人では生み出せないような事業を作り出すことを得意としている。
一方で、成長してくると、ご自身のマネジメント範疇には事業が収まらなくなり、0→10まで育てた事業を今度は100へと伸ばしてくれる人へバトンタッチする、という考えをもっている。
またいつかお手伝いできるときが来たら嬉しいと思う。
その時もまた自分を選んでもらえるように、日々努力と研鑽を続けるのみだ。
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