中原陸/M&A会社代表

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中原陸/M&A会社代表

https://www.uniqueon.net/ 株式会社ユニコン 代表取締役、小学生6年間はイタリア現地のアメリカンスクール。中小向け営業・FC開発・コンサル→MEBO、M&A事業立ち上げ→株式会社ユニコン創業

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  • M&Aその後を見てみる

    買収した後、買収した会社、された会社はどうなったのか?そのM&Aはうまくいっているのか?を見ていく。

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    小学校の私の子供でも理解できるようにM&Aの様々なことを説明した記事のマガジン。

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利益が出ているなら売れないことはないはず【M&A日記】

「うちの会社でもM&Aで譲渡することはできますか?」 という質問をたまに頂く。 規模の小さい会社であるため、うちなんかのことを欲しがる会社なんてあるのかしら、という感じ。 「利益が出ているなら、条件次第では譲渡できると思いますよ」というのが私の回答。 例えば今目の前にオーナー経営者がいて、その人の会社は利益が出ていて、うちの会社欲しい?と聞かれたら、あまり難しいこと考えないとすれば、普通に欲しいと思わないだろうか。 利益が出ているので、その利益をもらえるなら普通に考え

    • データ化のススメ、M&Aのとき凄く楽になります【M&A日記】

      どの業界もそうだと思うが、M&A業界においても、データ化の恩恵は凄まじい。 データなしのデューデリジェンスは想像すると鳥肌が立つ。 弁護士もののドラマで、証拠を探すために資料満載の箱が何十箱も積み上げられ、それら全てに目を通すみたいなシーンが出てくるが、それと同じ。 私はM&A業界12年目で、幸いなことに既にデータ化はだいぶ進んでいたので、デューデリジェンスを全部紙ベースで実施するという場は経験していない。 但し、全部紙ではないというだけで、多かれ少なかれ紙で対応しないと

      • 貴社を買収したい会社がある、というのは本当か【M&A日記〕

        日々いろいろな経営者から会社の譲渡に関する相談を受ける。 そこで必ず出てくる話がある。 必ず、100%。 それは「めちゃくちゃDM来ます」という話。 M&A会社からDM、電話が毎日のように来ると。 そして、その中でとても多い相談が、 「うちのことを買いたい会社があるって言われたんだけど、本当かな?」 というもの。 同業者批判はしたくないので、直接相談頂いた方にしか実態は話していなかったが、以下著名な税理士YouTuberが実態を紹介されていたので、もういいかと思って書い

        • 資さんうどんをすかいらーくが買収、バリュエーション考察

          九州うどんチェーンの雄である資さんうどん。 約70店舗を展開し、福岡のソウルフードとなっている。 福岡と言えばとんこつラーメンのイメージだが、実は地元の人間はラーメンよりうどんを食べると言われているぐらい、うどんが人気。 バリカタなどの硬めで食べるラーメンとは違い、うどんは柔らかい麺が特徴。 讃岐うどん好きには驚くぐらいコシのないやわメン。 東京への出店もちょうど発表されていたところなので、今後はすかいらーくによって九州以外でも積極的に展開されていくのかもしれない。

        利益が出ているなら売れないことはないはず【M&A日記】

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        記事

          経営計画のススメ【M&A日記】

          経営計画を作っていると、会社を譲渡するときに効果的。 会社の売り時があるとすれば、評価面だけを考えると、 ①直前期と進行期の業績が好調 ②翌期以降が更に伸びる見込み というのが大事。 ①は実績ベースなのでありのままでしかないが、②に関しては将来のことなので、それをどう捉えるかは情報によって変わる。 そしてそれは評価に影響する可能性が高い。 ということで、来期の見通しを説明するのが経営計画になる。 うちの会社はこんなに伸びますよーと説明する資料になる。 さて、そうすると

          経営計画のススメ【M&A日記】

          儲かっている会社は従業員の質が高い?【M&A日記】

          サービス業の支援が多いので、サービス業を念頭にした話。 他の業種は母数が少ないので本件の話からは外すが、とはいえ概ね似たようなところではないかと思っている。 同じ業種でも、会社によって利益率は全然違う。 例えば同じ飲食店でも、営業利益3割を実現する高収益企業もあれば、何とか5%程度というケースも全く少なくない。 これはビジネスモデルに違いがあり、はたから見たら同じでも、モデルの違いが大きな差を生んでいる。 さて、私が日頃色々な会社の従業員と接したり観察したりする機会がある

          儲かっている会社は従業員の質が高い?【M&A日記】

          分ける考え方と分ける方法【M&A日記】

          多岐にわたる事業を営んでいる会社の場合。 多種多様な事業を展開するコングロマリットのようなケースもある。 あるいは同じような業種の中でも、例えばサービス業という括りの中でホテルと飲食店をやっていたり。 全部飲食店でも居酒屋とスイーツ業態があったり。 会社の規模が大きくなっていくと、事業の幅は広がっていくものだ。 さて、このような場合、分けて売却することを選択肢に入れてみたい。 結果としてより多くの売却益を得られる可能性があったり、より事業を大事にしてもらえる会社に引き継げ

          分ける考え方と分ける方法【M&A日記】

          「社長が代わる」は従業員が理解しやすい【M&A日記】

          M&Aというのはとかく理解するのが難しい。 このnoteを読んでくださっている方にとっては当たり前のことでも、年商数億円~中小企業の従業員の中に、そういうことに関心があるという人は極小。 M&Aは経営の判断であるし、株主としての話である。 独立志向とか経営者に上り詰めたいというような上昇志向でもなければ、全く関係してこない話なので、関心がなくて当たり前。 そういう状態の従業員に対して、「株を譲渡したので、今後は●▲社のグループ会社としてやっていくことになりました」、という

          「社長が代わる」は従業員が理解しやすい【M&A日記】

          買収は基本的にお勧めしません【M&A日記】

          「買収も検討してるんだけど」と言われることが少なくない。 ただ、殆どのケースでお勧めしないことを理由とともにお伝えする。 そして、それに納得されて選択肢から外される方が多い。 買収する側にとって、買収は成長のための一手段。 何かしら戦略があってそれを満たすための一つがM&Aとなる。 サービス業で例えると、例えば地域的な空白領域がある、と。 そこは今後自社を発展させていく上で大事な地域になるため、進出したい。 進出には、自社の業態を出していくことも出来るが、その地域で展開

          買収は基本的にお勧めしません【M&A日記】

          時間をかければ買い手が見つかるチャンスはある【M&A日記】

          私が支援した中での最長記録は7年。 以前それについてのnoteも書いた。 私の感覚としては、時間さえ制限しなければ、何れどこかで譲渡が成立するチャンスはあると考えている。 前提としてはディールキラーとなるようなものが存在しないこと。 ディール=取引、のキラー(killer)なので、それがあるだけでM&A自体が成立しなくなるような重大な問題のこと。 例えば反社関係。 反社条項の入らない株式譲渡契約は見たことがない。 反社と取引しているとすれば、M&Aが成立することは無いと思

          時間をかければ買い手が見つかるチャンスはある【M&A日記】

          M&Aで用いられるストックオプション

          ストックオプション(以下「SO」)がM&Aに用いられることがある。 SOは、一定期間内に一定の価格で会社の株式を購入する権利を付与するインセンティブプランのこと。 例えば現在の株価が1000円だとして、その1000円で将来的に株を買う権利を提供するというもの。 5年後に会社が成長して株価が2000円になっていたら、そこでオプションを行使して1000円で株を購入し、2000円で売却すれば1000円の利益を確実に得られる。 SOはあくまで権利であるため、行使するかしないかは個

          M&Aで用いられるストックオプション

          改めて、決算書なんて難しくない【損益計算書編】

          貸借対照表は、その会社が実際問題どれだけ資産家なのか、というのを見ることができる。 資産をどれだけ持ってて、一方でどれだけの負債があって、その差し引きをして残る純然たる資産=純資産はいくらなのか?というのを表している。 また、大事なこととしては、決算期末時点の数字であるということ。 3月末決算の会社なら、3月31日時点の状態を表している。 続いて損益計算書。 損益計算書は名前のとおり、損益を計算するもの。 その会社がどれだけの利益をあげているかが分かる。 大事な点は2つ

          改めて、決算書なんて難しくない【損益計算書編】

          改めて、決算書なんて難しくない【貸借対照表編】

          貸借対照表と損益計算書。 経営者なら読めたほうが絶対に良いし、経営者をお客さんとする仕事をしているなら読めたほうが良い。 貸借対照表で躓く人が多いようなので、貸借対照表から。 貸借対照表は左右に分かれている。 左は資産の箱。 右には負債の箱と純資産の箱がある。 資産の箱の大きさと、負債の箱+純資産の箱の大きさは必ず一致する。 貸借対照表を見るとき、まず最初に純資産を見てほしい。 何故ならそこが貸借対照表を評価する上でまずもってして大事だから。 例えば、3億円の豪邸を持っ

          改めて、決算書なんて難しくない【貸借対照表編】

          2025年から導入される見込みのミニマムタックスについて

          2025年1月1日より、ミニマムタックスと呼ばれる仕組みが税制改正によって導入される見込み。 10億円を超えてくるような株式譲渡を実施する人には影響が出てくる可能性が高い。 影響とは、増税だ。 背景としては、所得税は累進課税のため、本来は富裕層ほど高額な所得税を支払っているはずだが、実態としてはそうなっていないこと。 その理由は、富裕層が金融所得、もしくは不動産(5年以上の所有)の譲渡益として所得を得ていて、それに対する所得税率は一律で15%と抑えられるため。 参考資

          2025年から導入される見込みのミニマムタックスについて

          利益を会社に残すか、個人で受け取るか

          例えば自分がオーナー経営者であり、かつ一人でやっている会社があったとする。 売上が1億円上がり、原価差し引いて5千万円が粗利として残った。 そこから事務所費用、交通費等の必要経費が1千万円あって、残りが4000万円。 この4000万円をどう処分するか? ①自分に支払う ②会社に残す この時の一般的な話としては、①と②を税務で対比するもの。 個人で4000万円を受け取ると、約42%ほどが税金で持っていかれることになる。 法人なら実効税率が30%程度。 個人で受け取れば、2,

          利益を会社に残すか、個人で受け取るか

          種類株について【M&A日記】

          デューデリジェンスがはじまると、財務や法務からの質問として、種類株の発行があるか?をほぼ聞かれる。 種類株ってなんだろう。 種類株は、株式会社が発行する複数の異なる権利を持つ株式のこと。 種類株を利用することで、会社の経営や資金調達の柔軟性を高めることができる。 便利に活用できるものだが、M&Aの際にはその取り扱いがめんどうになることも。 以下にいくつかご紹介。 1. 議決権に関する種類株式 無議決権株式: 議決権がない株式で、主に投資家向けに発行されるもの。 株主

          種類株について【M&A日記】