見出し画像

GDP世界4位になった日本、M&Aにできること②

アメリカの経済成長に貢献してきたGAFAMは、この20年で総額270億ドル以上のM&Aを行っている。

270億ドルは2024年2月17日現在の1ドル≒150円で計算すると約4兆円だ。

この4兆円の投資がどれだけ各社の成長に貢献したのかは、分からない。
ただ、フェイスブックはWhatAppやInstagramを買収しているし、グーグルはYoutubeを買収しているし、それぞれ今も有力なサービスなので、相応に貢献はあったのだと思う。

何より、30年間でGAFAMは750社以上を買収しているそうだが、この買収された750社たちが、買収されていなかったら、同じ道筋を辿っていたかどうか。
GAFAM傘下に入ることで、巨大な資本のバックアップを受け、また世界を代表する優秀な人材たちが、その事業を成長発展させるために関与していくことになる。

上述したInstagramとかYouTubeは、買収時点で既に相当なサービスになっていたが、もっとシード段階で買収されていたり、あるいは消費者が使う末端サービスではなく、彼らの基幹サービスを補強するための技術で外からは見えないものなどもたくさんあるはず。

なのでM&Aが果たす役割というのは、スタートアップやベンチャーなど、ダイヤの原石たちが、資金・人などの経営資源不足によって競争に負けてしまったり、そのアイデアが実現に至らないということを防ぎ、原石をダイヤへとちゃんと磨き上げていくということがある。

このスタートアップへのM&Aが日本はアメリカの100分の1以下。

私が日本の成長資質は失われていないように感じるのは、やはり優秀な人財が多い国だとは思うし、魅力的な技術開発やスタートアップの話はよく聞かれるし、日本でも急成長を実現した会社は少なくないため。

資本×技術、プラットフォーム×アイデアなど、組み合わせによって単体で難しい成長がM&Aによって実現されていくことはあるのだろうと思う。

日本企業のEXIT8割近くが上場だがアメリカはわずか1割で、その分M&AでEXITする経営者が圧倒的に多い。
日本でもこの10年でM&Aが急速に浸透したため、今後M&Aがより選択肢として活用されていくような雰囲気は感じられる。

私はIT業界にいたことがないため、その分野のM&Aは率直に経験が乏しい。
ただ、IT業界は成長角度が凄まじい分インパクトが大きいというだけで、他の業界も基本的には同じこと。
M&Aによって伸びるものがもっと伸びていく、という支援、すなわち私が掲げる成長支援のためのM&Aを引き続き推し進めていきたい。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?