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少欲知足でやりたいことを見つける

こんにちは。

カウンセラーの中越です。


やりたいことを見つけるカウンセリングをして、もう15年以上になります。


その中で気がついたこととして、

「この価値観を持っている人は、すぐにやりたいことが見つかる」

というものがあります。

逆にこの価値観を受け入れられないと、なかなかやりたことを見つけるのが難しいです。


さて、やりたいことが見つかる人の価値観とは、どんなものでしょうか?


というわけで今回は、

「少欲知足でやりたいことを見つける」

です。


もしお金の不安がなかったらなにをやりたいか


たいていの人は、お金が大事だと思います。

僕自身、もっとお金が欲しいです。


でも、やりたいことを見つけるためのカウンセリングをして、15年。


「この価値観を受け入れられる人は、すぐにやりたいことが見つかる」。


相談者さんの言葉を聞いていて、そう感じることが多いです。

その価値観とは、東洋思想である仏教の、「少欲知足」という考え方です。


「少欲知足」とは、僕流に簡単にいうと、「少ないもので十分に満足できると知る。その方が、心豊かに生きていける」。そんな意味の言葉です。


やりたいことを仕事にしたいと考えた時、誰もが収入が少なくなる怖さを感じます。

人間なんて弱い生き物で、誰だって収入が少ないのは怖いのです。


「少欲知足」。

たった四文字なのに、実践するのはとても難しいです。


それは、僕自身も変わりません。


新しいことにチャレンジするとき、

「よけいなチャレンジなどせず、今のままの方が、収入が安定するのでは…」

そういう気持から、新しいやりたいことへ逃げ腰になることがあります。


お金は僕たちに、安心を与えてくれます。

高収入になることは、まるで将来の生活と心の安寧が保証されるような、幻想を抱かせてくれます。


でも、やはりそれは幻想でしかないのでしょう。


だって、


「今の仕事は、収入はある程度いい。

 だけど、なんとも心がすり減って、つらくてつらくて仕方がない…」。


そういう働き方を、この先も10年、20年と続けて、幸せになれるでしょうか?

そういう働き方で、本当に心の安寧があるのでしょうか?


「家族のために、つらくても収入を維持しなければならない…!」

僕にも子供ができて、その気持ちが痛いほどよくわかります。


でも、僕は自分の人生を振り返ると、やはり仕事で心の余裕をなくしているとき、家族にやさしくできない自分にも気づかされます。


「家に帰ると子供が声を上げて喜んでくれている。

 でも、今日は疲れ切っちゃって、高い高いをしてあげる元気もない…」


そういうとき、うちの子供は「なんだかいつもとお父さんの様子が違う」と、不思議そうな顔をします。


その顔を見ると、僕はなんとも切なくなってしまいます。


そういう日が何日も、何ヶ月も、何年も続いていって、どれだけ家族を大事に思っていても、家庭が崩壊してしまうかもしれない。


ついそんな想像が、頭の中をよぎってしまうからでしょう。


「家族のため。子供のため」。

そう思って一生懸命働いて、その結果が、心の余裕のなさから来る家族のすれ違いでは、あまりにも悲しい結末に感じます。

それならば、多少、収入が少なくても、自分も家族も笑っていられる生き方、働き方をしたい。


やりたいことを仕事にしたら、軌道に乗るまでは収入が少ない可能性だってある。

でも、やりがいを持って働く姿を子供に見せることも、子供に何か大切なものを伝える働き方なのではないかと、僕は感じるのです。


僕は自分の子供の無意識に、「働くことはつらいことだ」と刷り込みたくないのです。


できれば、自分の子供や家族にも、

「働くことは大変だけれども、やりがいを持って働くことは、人生を充実させることだ」

それを知ってもらいたいと思うのです。


それはもしかすると僕自身が、経済的には裕福だけれども、仕事のストレスからアルコール依存になった父を見て育ったからかもしれません。


そういう家庭で育ったから、僕は「お金」、「仕事」、「幸福」について、人より多く考えて生きてきたのかもしれません。

もちろん、お金は大事で、僕だってたくさんお金が欲しいことは、やっぱり否定できません。


でも、

「お金はたくさん稼ぐけど、自分自身が仕事ですり切れて、家に帰っては不機嫌な顔をする」


もし僕がそうなったら、僕自身のことも、そして家族のことも、幸せにできないと思うのです。

「多少、収入が少なくても、自分自身の人生を大切にし、自然と笑っていられる生き方、働き方をする」


そういう人は、まわりまわって家族のことも笑顔にできるのではないでしょうか。


お金は欲しくて当然です。

収入が少ないのは、誰だってとても怖いです。


でも、だからこそ、「少欲知足」。


「少ないもので十分に満足できると知る。

 その方が、心豊かに生きていける」


この価値観を受け入れられれば、仕事の選択肢は一気に広がります。

そうすれば、自ずとやりたいことも見えてくる。


そしてそういう人が、心の安寧を持って生きていけるのでしょうね。


(ちなみに、やりたいことを仕事にして、最初から高収入になりたい。

 そうおっしゃる相談者さんも、たまにおられます。


 その可能性はゼロではないけれども、超スーパーウルトラベリーハードモードになるのも真実です。


 最初は趣味や副業からでいいから、細々とやりたいことを形にしていき、少しずつ大きくした方がいいのかなと個人的には思います)


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