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半人前の共感力。【エンパスの恋愛・総論編】|エッセイ


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半人前の共感力。【エンパスの恋愛・総論編】


今年になり、はじめて自分の特性の一部を理解できるような記事に出会えた。

それが、りょーやんさんによる、仲川光🌸とのコラボ記事。

エンパスとは、

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢
人の感情や身体的な症状を、
まるで自分のことのように感じてしまう力をもつ人
▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

のことを言います。
他者と自分の感情を隔てる防御が、極端に弱い。
普通の感覚が、
指5本で外界の刺激を受け取っているとすると、
エンパスは、
指50本で刺激を受け取っている感覚なのだそう。

如何に、
自分の中の透明なエネルギーの感覚を保つのか。

最も避けるべきことは、
ネガティブなエネルギーを発する人に、
取り込まれることです。

エンパス。どうやら私は、この特性に極めて近いらしい。

そのことを目の当たりにするのが、この「半人前の共感力。」シリーズだ。


反省も兼ねて、自分の恋愛観を振り返ってみたいと思う。

今回も具体例は少なめですが、ご容赦ください。笑

半人前の共感力。

第五弾、エンパスの恋愛・総論編です。


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私の強みの一つは、共感力だと思っている。

自分で言うのもなんだが、一人ひとりの気持ちに寄り添って、その心情を理解しようという思いが強い方だと思う。

ただ、この共感力とは、正しく身につけていなければ、諸刃の剣となる。 

すなわち、良い効果もあるが、悪い結果が出ることもあるのだ。

たとえば、恋愛においては、どうしても相手を理解しようと一直線に走りがちで、周りが見えなくなる。

そして、相手の悩みに寄り添い、同じ痛みを感じることが、相手を理解することに繋がると思ってしまう。

ただし、このやり方では、相手の痛みを背負いきれない場合、自分も一緒に倒れてしまう、という問題点が生じる。

相手の悩み・苦しみを理解しようと寄り添うあまり、その人を支えることが自分の生きがいのようになり、ひどい場合には、「その人がいなければ生きていけない!」まで心が接近することがある。

ただ、この状態はすでに、心理学的には「共依存」という状態に近いらしい。

恋愛における共依存では、一方が相手の世話を焼き、もう片方に「この人がいないとダメだ」という意識を植え付けてしまう。もしくは、双方がお互いへの距離を縮めすぎてしまう。

そして、尽くしているうちに、相手がどんどんダメになっていく。

その様子を見て、ますます自分の存在価値を認識して尽くし、さらに相手をダメにしていくという負の連鎖を生み出すこともあるらしい。 

恋愛はお互いに自立した関係で入るのが望ましく、どちらか一方がもう一方に精神的に頼り続ける、という形は、「恋」ではなく「依存」となる。

「恋愛」と「依存」、「恋愛」と「救済」を間違えていないか?

これは私の前半生での、大きな課題だったように思う。


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というわけで、私はお世辞にも、良い恋愛経験をしているとは言いがたい。

基本的に、「この人は!」と思った人に尽くすタイプだった。

ただ、尽くした人に限って、一時的には輝くのだけど、最終的には私に頼りきりになって、大きくは実らないことが多かった。

それは、自分の人を見る目の問題なのか、「半人前の共感力」ゆえの定めなのか、今となっては分からない。

ただ一つ言える共通点としては、どうしようもなく惹かれる人は大概、「大きな愛を必要としている人」だったということ。

自分ならば、その満たされていない心に、満足のいく愛情を注げるのではないか。

そんな根拠のない自信が、時に問題児へと私を走らせた。笑

大抵の場合、それは恋愛という形ではなく、保護者のようになってしまうのだけどね。笑

そして悲しいことに、たとえ両思いだったとしても、私は受験や仕事の関係上、相手も家庭環境や仕事の都合上、正式な恋人にはなれないような関係も多かった。

つまり、背負っているものの重い、「訳あり」の人にばかり惹かれてしまうのだ……。
お察しください。。

今の時代では、珍しいかもしれないが、恋愛に関しては厳しめな家庭だったため、私には「付き合うなら結婚をイメージできる人」という呪縛が付き纏っていたことも大きい。

そのため、2人の将来を真剣に考えた時に、「結婚」という先が見えないから、「とりあえず付き合おう」という安易な恋人関係には到底なれず、「ただそばにいる」という関係になることが多かった。

……それでも、側から見たら両想いに見えるらしい。

「え、付き合ってるんじゃないの?」
「というか、なんで付き合わないの?」

と言われることも、少なくはなかった。

結局、誰の目から見ても好きな人は明らかなのに、モゾモゾしている両想い。

そしてなぜか、相手は悩み多き「訳あり」タイプ。

このような構図が多かったかもしれない。

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