誰もがやったことのない仕事を相談されたらチャンス! 即「できます」と言い切ろう+クラウドソーシング【月刊(本当は週刊だけど)お気楽フリーランス論Vol.13】あとはひどい年だったので、楽しいフリー人生を書いてみます
いよいよ2020年も終わり、新しい年が始まりますね。2020年は多くのフリーランスにとってはとんでもない年になったかと思います。それと同時に「レギュラー仕事」の重要性も感じたのではないでしょうか。今回はレギュラー仕事の獲得方法について述べます。
本当は「ケンカの仕方」について書こうかと思っていたのですが、1年の最後(ないしは年明け)にそんな殺伐とした文章を読むのもどうかと思いましたので、これについてはまた今度。
誰もがやったことがない仕事ってのは「無茶振り」であることが多いです。しかし、そうした仕事こそ最初の段階で軌道に乗せてしまえば案外と長くレギュラー仕事として安定生活をもたらしてくれます。今回はそんなことを書いてみますね。題材としては、ニュースサイト「アメーバニュース」「WEBR25」などについて後半で書いてみます。
特に、初期の「アメーバニュース戦記」(東浩紀さんの『ゲンロン戦記』へのリスペクトを込めて)といったものは、自分にとっては32~33歳の仕事がノり始める時期にあたるので、思い出深いです。この仕事を一緒にやった人々がその後活躍したり、今でも付き合いがあるのが感慨深い。結局フリーって「戦友」を何人作れるか、ということが重要になってくるんですよね。
クラウドソーシングはアリか? ナシか?
年末ですので、こうしたこともしみじみと書いていきます。先日若いフリーの方から聞いた話をしてみます。私は「クラウドソーシング」の働き方については元々否定的でした。プログラマーの場合は別かと思いますが、どうもライターの場合だと「1文字1円」とかだったりするし、「トレンドブログ」と呼ばれるSEO対策狙いのクソパクリサイトの仕事に加担していたりすることになるので「何かを伝えたいというよりは、あなたの労働でセコく稼ぎたいヤツの下僕にさせられているんですよ……」みたいな状況になる。
だから、私は「誰でもできる」と思われているライターの仕事についてはクラウドソーシングはあまりお勧めしません。よっぽど暇かお金が必要ならば何も言いませんが、「信用できる知り合いから仕事取った方がいいよ」と感じています。
そんな中、クラウドソーシングに感謝する男性に会いました。彼は九州でウェブサイトを作ったり、サイトの管理人をしたりしているのですが、彼が言ったことは大学生時代の我々を思い出させるものでした。
「中川さんはクラウドソーシングに否定的かもしれないですが、『きっかけ』や『突破口』と考えたらいいものですよ!」
彼が言ったことは、ライターでは無理かもしれませんが、技術を駆使し、納期を守り、その後の運用・管理も行うウェブサイト制作者としては「さすがにライターとは違うな」と思わせました。ライターってのは、「最低限」のレベルの低いことはかなりの割合でできる人がいます。ド素人は無理ですが、3割はなんとかなるでしょう。一方、ウェブサイト制作については、できる人は全労働者の5%くらいしかできないのでは。それだけに、ライターほどは買い叩かれていないようにも思えますし、専門分野ではある。彼の話を続けます。
「確かに私が獲得した仕事は、『どうせ安いヤツでもやってくれるだろう』というような金額でした。それでもライターよりかはカネは良かったです」
大手企業が制作会社のウェブマスターに支払うような額ではないものの、買い叩かれがちなライター仕事と比べれば、高い金額を同氏は得たそうです。そして、「入口」の真意をこう明かします。
クラウドソーシング、こんな使い方もあるようです
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