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withコロナの美容室運営の在り方を模索してみた

 withコロナで生き残る企業は今までの組織体制ではない。『会社が社員を守る場所』という考え方を、全社員が『自分達の為に自分達で会社を守る』という考え方にシフトしなければならない。

 コロナ第二波と言われるものが起きております。我が社でも再度ガイドラインを作成し、社員さんに周知してもらった最中であります。このガイドラインを作成する中で、これからのwithコロナでの会社運営に関して大きなヒントを見つけました。今回はそれについて考察したいと思います。

経営者、幹部が、スタッフの顔色を伺うことへの違和感

 特に今回のコロナで顕著に見受けられたことが経営者側とスタッフの関係性の不思議です。

 コロナ第一波で、美容室で特にテーマとなったのが「休業するのかしないのか?」という点でした。

・スタッフさんやその家族からお店を開けてもし感染したらお店はどう責任を取ってくれるのか?
・休業しても、給与は補償してくれるのか?

などなど、、、。会社は沢山の不安意見と向き合ったと思います。そして会社としてのルールを打ち出して、その後のスタッフさんの反応を気にして、、、こんな光景が多々あったかと思います。

しかし!!このこと自体が違和感満載!!!

 何故会社の役員側が、スタッフに顔色を伺うことが違和感なのか、、、

『だって、スタッフの為にやってるはずなのにスタッフの顔色伺うってしんどく無いですか??』

 「そんなのお前が甘いんだよ、それが経営者だよ」って言われればそれまでなんですが、もしスタッフが「こんな時だからこそ皆で一丸となって乗り切りましょう!」とか、「不安なスタッフのケアは私達同士でなんとかします!」って言ってくれたら有り難くないですか?

 そして自分が楽かどうかはさておき、そんなチームだったはコロナ乗り切れそうじゃないですか?

 一番抑えたいのはそこで、要はチーム全員が当事者意識を持ってないといけないってことなんです。

『チーム一丸となって』を作り出すことこそ役員陣営のやるべきこと

 勿論、自社でガイドラインは作りましたがそれだけでは上記のような一体感は生まれません。その為には『物事の捉え方』『ルールや方針を聞く上でのスタンス』が重要です。

 以下の文章は私が各店の代表に送った文書の一部です。

 ガイドラインや会社の方針を伝えるのは絶対必要です。ただガイドラインを作ったとしても、『この決まりは違う気がする』『会社のこの決め方はどうなのか?』という評論が出てきては本末転倒だと思っています。『評論とともに、私は〇〇という風にした方が良いと思います』というような自分の意見が必要なのかと思います。もっと紐解くと、『会社に守ってもらう』『私は会社に貢献している』といった自分中心で発想をしている人がいると絶対に集団は崩壊します。一人ひとりが『自分達の為に自分達で会社を守る』という発想を持たないといけません。コロナ第二波は必ずやってくるでしょう、自社にもこの前以上の困難がやって来るはずです。代表さん達とは、このピントだけはしっかりと共有しておきたいなぁと思います。

 私は、スタッフの為にやっていることなのにスタッフに不満を言われるのは違うと思うので、そうならないようにしているだけ。

 このいたって当たり前のことが、悪者になりたくないっていう恐怖心なのか、はたまた我々が守らなばって責任感や正義感からなのか、見えなくなっている企業、役員が多いのを感じています。

どんな組織体制にすれば不協和音は無くなるのか?

 ゴールは上記で書いたとおり、

全社員が『会社に守ってもらう』『私は会社に貢献している』といった自分中心的な目線の発想ではなく、『自分達の為に、自分達で自分達の会社を守る』という共存の考え方を持ってもらうことだと思います。

 その為に外してはいけないことは2つ。

①自分(幹部陣)が決めてからスタッフの顔色を伺わねばならない案件は、自分(幹部陣)だけで決めない。スタッフと共に決める。最終決定は上層部でもいいので。
②『会社=社長&役員』という発想を、『会社=全員のモノ』へ変える。社長から1年生まで責任感は同じで役割が違うだけという発想を持つ。

 この2つの概念をしっかりと持つことだけ、だと言い切れます。

この2つの概念を外さずに運営に取り組んでみれば、必ず、判断の仕方、持って行き方というプロセスの部分が変わります。

 これこそがコロナを乗りきりのもしかり、その後のwithコロナの組織運営において、生き残る組織となっていく秘訣かと、感じております。

withコロナは、理念より行動規範

 最後にここまでを書こうと思ったのですが、前項にて、上手い具合に締まってしまいました。。。この話はまたの機会にお届けすることにしましょう。



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