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日本政府の借金は、日本国民の資産

財政破綻はしない

金融資本主義の構造では、誰からの資本は誰かの借金であり、誰かの借金は誰かの資本になっている。

煙に巻こうとする財務省。何を言っているのか要点を得ない次長の話を切り込む。

日本政府がいくら借金しても、国民の資産が増えていくだけなのだから、実は何ら問題ない。

日本の借金は1,000兆円あるが、日本の金融資産は2,000兆円ある。その資産のうち、1,000兆円は預貯金だ。

立命館大学では、この問題に結論を出さず、議論を促しています。これが正しい大学のあり方なのか。

半分が預貯金で、残り半分の1,000兆円のうち8割が保険。日本人は円が大好きだ。とにかく溜め込む。

資産から負債を差し引いても800兆円あまりが出るわけで、要するに日本の保険会社が持っている800兆円が今の日本の資産になっている。

数字だけ見るとこの状態で、どうすれば財政破綻するのだろうか?

円の価値がみるみる下がっている

ただ、今のドル円レートをみてみると、1ドルが120円を超えてきている。
円の価値がかなり下がってきている。その前は100円前後で推移していた。

日本経済は、原料を輸入に頼っており、原料が円安の影響で上がれば、どんどんと上がれば、物価も必然的に上昇していく。
給与も上がらないのに、支払いだけが知らず知らず増えていっているようなものだ。

目に見えないが、お金が少ないという事実は顕著に表れてくる。
毎日働いても結局、生活は豊かにならない。結婚しない若者が増えていると言うが、そもそも結婚が出来ない。安易な気持ちでなんとかなると結婚しても、悲惨な生活が待っておりいずれ離婚する。少しばかり賢い人なら、リスク回避のために結婚は避けるだろう。それが本音だ。

円の価値が下がっているのにも関わらず、預貯金で溜め込み、不安だから保険にお金を回す。その結果、自分たちの生活はどんどん悪くなる。

悪循環を招いているのが自分たちだとも気づかず。

信用創造と量子金融理論

金融資本主義の中でもっとも重要な考え方は、この信用創造だ。
我々が概念として持っているお金は、実は借金でもある。

2面性を持つという意味では、量子力学の理論でも説明できそうだ。

信用創造自体が、量子論的な発想で、それを行うと資産と負債の2つの性質を持つものが発生する。そして人はこれをお金と呼ぶ。

我々が教えられてきた概念として持っているお金は、持っていれば資産になるから、お金は大切だった。しかし、量子金融理論においては、信用創造によって生み出されたお金は2面性を持つ。資産であり、負債なのだ。

この理論で行くと、銀行と日銀と日本政府がある限りこのシステムは回り続けることになる。MMT理論(現代金融理論)の裏付けにもなってくる。

借金は国が背負い、一部の国民だけが裕福になる

この仕組は、一部の人にとっては自分の資産が天文学的に増えていく最高のシステムになる。日本政府がどんどん借金をすれば、自分の資産がどんどん増える。これが、量子金融理論の所以であり、2つの性質を同時に持つお金という認識が正しい。

こんな事を平然とやっているのは、おそらく日本ぐらいだろう。
なんか、結果としてこうなっちゃっていましたというような状況だ。
偶然にしては出来すぎているような気もするが、国民の為に国が借金をしていくという発想は割とエグい。国というものに人格が備わっていないことが幸いなのか、不幸なのか。

ただ、国民の資産が平等に増えるわけではない。実際、生活に困窮している人たちもいるし、そもそも、この2,30年給与が増えていない。

ほんの一握りの人たちの資産だけが順調に増えていく。それが今の日本の状況だ。そして、貧富の差はますます開いていく。

銀行の貯金の使われ方

銀行にお金を預けていると思っていても、ただ帳簿上そのように記述されているだけで、資産などは一切ない。

そして、銀行に扱った数字は、銀行にとっては負債になる。預貯金をたくさん持っていると銀行はたくさん負債を抱えているのと一緒の状態だ。

銀行に預金しても金利が低すぎて何円にもならないと言っても、銀行からすれば何千億円も持っていれば、年間0.02%の金利だとしてもただただ減っていくだけなので、非常にまずい。

引き落としの際に、金利がつかず、預貯金が減っていたどう思うか?

なので、集めた資金を運用しなければならない。しかし、確実の増える運用方法でなければ、出来ない。なぜなら全て人のお金で、いつ引き出されるかわからないからだ。だから、安心な国債を買う。特に日本国債。
銀行も、保険会社も日本国債を買う。日銀すらも国債を買う。なぜなら、国債がこのシステム生命線だから。

予算が足りないから国債を発行するのでない

最近思うのは、予算が足りないから国債を発行するのではなく、国債を発行し続けなければならないから、予算を上げているのではないかということだ。
本当に、100兆円も国家予算で必要だろうか?

そのうち1億人いなくなる国なのに、年々国家予算だけが増え続けている。
この増え続ける国家予算は歯止めが効かない。しかもこのうち20兆円は、国債の償還にかかっている

国家予算で国債の償還も組み込んでいるわけだから、国債の利払いが出来ないということは起こり得ない。いわゆるデフォルト(国債の債務不履行)が起こらないということだ。

ということは、この予算の組み方とお金の回し方で言うと、予算が足りないから国債を発行して言うのではなく、国債を発行するシステムを維持するために、予算を組んでいるとも言える。

むしろ、そちらが本心だろう。

2022年度の歳入は70兆円。

国債がなければ、歳入と歳出はほぼ近い数字になっている。
国債の出し入れ分が2、30兆円あるから、100兆円規模になっている。

本当に、お金が足りないのかだろうか?
財務省の言っていることを真に受けては駄目だ。


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