大事なことは2回話すことになる、という話
ここで言う「大事なこと」というのは人生に少なからず関わる決定のこと。
ここで話す内容は、以前からの方針を大きく変える場合によく当てはまるのではないかと思い、思ったことをつらつら書きます。
実際の例
過去のエントリに書いた転職に伴う、退職の例です。
他にも例はあるのですが、書ける内容を考えた結果を考慮した結果のため、半ばありふれた内容になる旨は、ご容赦いただきたく。
長期休暇を経た後で、上司に一本、短いメールを書きました。
「面談よろしいでしょうか?」
内容が大体わかってしまう内容ではありましたが、やはり、傍で見ても、上司もメールを開いたことがわかるくらいに、想定外の内容を受け取ったような様子ではありました。
数時間後に面談。「他社に内定をもらったので〇月〇日に辞めます。」と上司に伝えました。上司は、「そうか。わかりました。話は聞きました。」とだけ述べ、その面談は終わり。
そこから、上司含むマネージャー陣で話し合いを持っている風な打ち合わせを含む数日を経て、マネジメント権もあるリーダー的な立場も交えた場に、上司から呼ばれました。「この間の辞めるって話、一旦彼(リーダー的な人)にも直接話してくれるか?」と。
同じことを二度話させるかぁ、と思いながらも、退職する旨を伝えた後、上司は
「まあ、わかったけど、今ある業務は全部終わらせて、引き継ぎもやってってください。君が抜けることで、大きな穴があく。」
言葉上、当たり前の話なのですが、その後は、年次有給休暇の取得や新しい家を探す際の早退を申し出た際も、以前に増して渋るようになり、ついには「退職前に、有給休暇って取れなくなってしまうんですか?」と私が聞き返すようになるなど、人事案件手前の会話まで行ったことはありました。
ただ、日頃の上司も、少し休みが増えると「なんで休むんだ」と聞いたり、別の同僚に対しては、出産立会の何日かの休みに対して「こんなに休みいらんだろ」と言うタイプではあったので、元々のスタンスには近かったと思います。今これやってしまうと、アウトかどうかはさておき。
備考:色々ありながらも、色々世話をしてもらったという自覚はあるので、そこは理解しながら書いています。
打ち明けられた側が考えたであろうこと(推察)
1回目の話から、2回目の話の間で起こったことを推察してみる。
私が伝えた内容自体は簡単で、以下2点。
・私が〇月〇日に辞める。
・他社に内定をもらったので。
にもかかわらず、2回同じ話をした理由としては、以下の通り、1回目の話から、2回目の話の間で、自分が話を受け取る立場にいればこう思うのではないかと思っています。
1. 1回目の話では、とにかく話を受け取るのみとした。
それは上司自身感情の対処や、今後起こる部署内の影響も予想した上でのこと。
2. 他の関係メンバー(マネージャー、上司の上司)とも話を共有し、フィードバックを経て、あるいは、何日か話を置いた上で、1回目に話した際とは追加の内容を話す必要が出た。あるいは追加の内容を話したいと思った。
大事なことを打ち明ける立場として考えておくこと
先の推察から、大事なことを打ち明ける立場として心がけておくことは、以下と考える。
1. 大事なことは同じ人に、2回話すことになる、ということ。
内容次第では、2回目に「話を蒸し返されている」と感じてしまうかもしれないが蒸し返しではなく、そういうもの、ということ。打ち明けられる側も、受け止めるのは大変。
2. 初めて打ち明けた場での相手の反応を鵜呑みにしない。そこで得た話を言質としない。
打ち明けた側にとって、良い反応もあれば、悪い反応もあるかもしれないが、数日後、または2回目以降の話で、整理された話が出てくるものなので、相手の反応も、特殊な状況で出た特殊な反応、として受け止め、通常のものとは思わない方が良いだろうと考える。
3. 打ち明ける自分自身も全く普通の状況である、とは思わないほうが良い、ということ。
話す内容が普通話さないような大きいことなので、基本は、傍から見て焦っているか、あるいは、自分で考えを整理しすぎていて一見冷静、あたりだと思っている。相手の反応を見て新たに考えることがあっても良いと思う。
最後に
一度この件まとめてみたかったので、なるべく一般性をもたせられるように、書いてみました。最近も何度かこういった機会があったので、自分もどこかで読み返しながら、考えを整理したいと思っています。
以上。
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