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「たぬきを見逃した!」と、くやしがる幸せを選んだぼくら

きのうの朝、たぬきがうちの庭を通ってとなりの家の敷地へ向かう姿がみえた。急いで家をでたが、もうそこにたぬきはいなかった。ぼくと妻は心底くやしがった。
SNSをのぞくと知り合いが「こんな仕事をしました」と世間的に有名なクライアントの仕事をアップしていた。それをみてぼくは昔とおなじようながむしゃらな働き方をしている姿を想像した。妄想したわけではない。「昔と変わらない」という噂はきいていたから。

これはひがみでもある。ぼくが広告代理店のすごい仕事をしている人とのパイプとよばれるものを持っていれば、いまもがむしゃらな働き方をしているかもしれない。昔はそれを望んでいたような気もする。そのレールからはずれたいまは、のほほんと生きている。世間的に有名なクライアントの仕事もあるけれど、どちらかというと未来を見据えつつ、目の前のことに左右されるクライアントが多い。未来を見据えるよう提案することだってある。選んだわけではないけれど、そういう人たちの力になりたい気持ちがつよい。個人としても会社としても、そういう人たちの気軽な相談相手になることを理想としている。

ぼくらが働くことよりも人生を豊かにする方向に目が向いたことは大きな変化だろう。いまのたのしみはブルーベリーが花咲くことやいちごが実をつけることだ。もう少しお金に余裕があればスキューバダイビングのライセンスをとりたいし週に何回かもぐったりしているだろう。スペインに久保くんの試合をみにいってるはずだ。でもやっぱりいまのバランスがいいな。困ってはいないけど少しの不安はあって「大谷くん1億くれないかなぁ」とか話してる感じ。大儲けするのも歓迎するけど、お金のことばっかりかんがえてると顔つきが変わってきちゃうからね。この人生を選んだんだから、ばかにされるくらいたのしんじゃおう。
昔は会社をつくるなんてかんがえられなかったし、こうやってだれに求められるでもなく毎日投稿するなんてことも信じられないだろう。
振りかえればつながってるんだろうな。ぼくはことばになるまでに時間がかかる方だから、きっといつか「あのとき、こういうことをかんがえて選択したんだな」と思う日がくるんだろうな。
がむしゃら期には特に感謝している。あんな濃密な時間は経験したくてもできない。それが10年前というね。白髪もふえるわけだ。時代にそぐわないとしてもいまの若者にもオススメしたいよ、がむしゃら。

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