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大人になってからじゃないと感謝できなかった

育ってきた環境は自分にとっては当たりまえのことだ。ぼくは岡山県倉敷市玉島という場所の清心町という商店街で育った。アーケードのある商店街なので、商店街のはじまりとおわりがハッキリとわかる。そんなに大きな商店街ではないので、みんな親戚のような感じで接していた。同級生だけでなく少し年上の人とも友だちとして、よく一緒に遊んでいた。ぼくは3人兄弟の末っ子で姉がふたりだったのだれど、この年上の友だちが兄のような存在だった。落とし穴の作り方やミニ四駆、サッカー、野球など、女系一家だったにもかかわらずこのような遊びが毎日のようにできていたのは商店街で育ったからだなぁとありがたく感じたのはここ最近のこと。
末っ子で商店街中のおとなたちに目をかけてもらっていた割には人見知りだけど、あの環境で育ったからこそいまのぼくがあるのだと思う。スナックの玄関前にあった盛り塩を「おいしいおいしい」と唇が荒れるまで食べて呆れられたり、そのスナックのママが仕事に備えて昼間寝ているのにサッカーボールを毎日のようにぶつけて怒られたりもしたけど、なんだかんだ許してもらえたのは、みんなが知り合いだからだな。その原体験があるからか、会社にいたころは正義感や先輩をたてなかったりして、上の人をずいぶん困らせても平気な気でいられた。きらわれない自信があったのかな。プライドがたかい人にはずいぶんきらわれるんだけどもね。
そんな清心町もぼくの学年以降は不景気と過疎化で年々さびれていった。小学生のころは人であふれていた土曜夜市などのお祭りも、高校生になるとやるかどうかを議論するようになっていらしい。昭和の雰囲気を残している。と、映画のロケ地としても使われる地域になっていて、いまも存続する清心町に、小学生中学生時代の同級生が焼肉屋を開いたらしい。こんなことあるんですね。しばらく帰れていないけど次回はぜひ行きたいな。

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