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「いま」か「みらい」か

スペイン人にとって日本人はみらいのことを考えすぎているらしい。今よりもその後のことを考えるのは、ふしぎな気もするけれど、そんな教育をうけてきたものなぁと思う。後先考えずに行動することをとがめることは、いまもあるはずだ。ぼくなんかはめちゃくちゃ後先考える人で、スペイン人らしい考えかたは身についていない。それでホメられることもあるし、いいことだと信じてきた。今を最優先する考えは、うらやましくもあるけど、なにかあったらどうするの?と、やはり考えてしまう。
このスペイン人の考えは『アナザースカイ』をみてふれたことだ。MEGUMIさんがバルセロナに行っていた。MEGUMIさんは同郷で年齢も近く、デビュー時はまだぼくも岡山にいたので、しぜんと会話にのぼる存在だった。いまは俳優やプロデューサー、飲食店経営者として、あたらしい生き方をみせてくれる存在のような気がする。バルセロナではうどん屋を営む元Jリーガーの石塚さんがいて、サッカー少年だったぼくはテレビでそのプレーをみていた存在だ。お店は繁盛しているけど、ほかの国にも行ってみたいそうだ。MEGUMIさんが「うどん屋をするの?」と聞くと「うどんはもういいかな」と答えた。日本人の感覚だと、誠意を感じられない答にも思える。「道」だとか「極める」ことを美徳とする日本人の考えが飽き性のぼくにもある。だからなのか「うどんはもういいかな」と言って笑いとばす石塚さんの姿に心がかるくなる感覚をおぼえた。そして石塚さんは、スペイン人は朝でも昼でも酒をのんでる。仕事さえちゃんとすれば関係ない。とも言った。ぼくは前にいた会社で入社1週間くらいのとき、会社にとどいていたお歳暮のビールをあけて昼間からのんでいたことを思いだした。フリーランスが長かったので悪気なくやったことだが、とんでもない奴が入社してきたと、会社中に広まることになった。ぼくはもしかしたらスペインの感覚にかんたんに迎合するかもしれないぞ。年を重ねるほど柔軟に。スペインにいかずとも、そうとどめておこう。

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