3人組手のススメ~シンプルな目標設定と付随効果

通常、武術・格闘技で組手って1対1でやりますよね。

前の記事でも書いたのですが、自分が指導するときは2対1でやらせることが多いです。

この時、至上命題にするのが1人の守者に対し、1人目への受け反撃が終わったら2人目は間髪入れずに攻撃を入れなさいというその一点です。

必然的に2人の的になる1人はそれを捌くことが目的になります。

ぶっちゃけ指導の時に強制するの、それだけだったりします。

でも、課したシンプルな目標に対して3人それぞれ、1対1だけでは鍛えることの難しいことを嫌でも鍛えられることになります。

・攻撃側も守り側も残り2人に対し常に目を配る必要が出てきます。

・残り2人との間合いやアングルが適切でないと攻撃側は守りに息つく暇を与え、守り側は死角から2人目の攻撃を食らう羽目になります。

・反面、守り側は先に仕掛けてほしい側に近づいたり、一方へのけん制と一方への誘いを適切に行うことで2人を相手に優位に立てますし、攻撃も間合い・アングルを適正に保つことで2人が連携して攻めることが可能になります。

・2対1で簡単な組手ができるようになるだけで1対1の組手は怖くなくなります。


本当に指導者の課すところはシンプルですが、当事者から見ると付随効果ってかなり強烈です。

これが重箱の隅つつきなったり一から十まで型にはめてしまうと本来の目的がボケるためにやったメニューに対する成果はゼロに近くなります。

同様に頑張ればできる目標を限定してシンプルに課せば、その方が本人突き進みますから、過程で得られるオマケも非常に大きいでしょう。

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