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目に見えないもの

2週間も早く生まれてきたせっかちの息子。
最初の1ヶ月よく泣き、眠らない子でした。
友人のアドバイスから助産婦さんが運営されている、寝かしつけやお母さんの体を整える施設などに行くも、「この子は手強いわね」と周りの赤ちゃんが上手く眠り、帰った後に居残りになること毎回。
ベテランさんが抱っこしても眠らない赤ちゃんでした。

余りに眠らない息子に、「生まれて1ヶ月でどんなトラウマがあるのだろう・・・」と、ふと思いました。
思い当たることがあります。

息子は出産時、上手く回転できなくて肩が詰まり、最後助産婦さんにぐいっと引っ張られて産まれてきました。

彼のペースで産まれてこれなかったから、それが怖かったのかもしれない。
そこで私は知人のヒプノセラピーの先生に遠隔で見て貰うことにしました。
「無理やり引っ張られたから人間界が怖いのね。癒しておくわね。」

不思議なことに、その日から彼は安心してよく眠れるようになりました。


子供が生まれた当時、私は移動できないことに慣れずにいました。
時々は主人の出張時期に合わせて海外に行っていましたが、
一歳の息子と二人旅に行くことにしました。
近くて海があるところに行こう、と行ったことがないグアムへ行くことにしました。車も要らないし、手軽でいいな、なんて軽く考えていました。

ところが、ハプニングが幾つか起きました。
お米好きな息子のためにホテルで電気式の炊飯器を持ち込み、離乳食用にお米を焚いていたところ、お釜が焦げてしまい火災報知器が鳴ってしまいました!!
けたたましい音に怯える息子。
大勢のホテルスタッフがやってきて事情徴収されました。
お詫びをして事なくを終えましたが、初回でお釜が焦げてしまったショックと次の日からお米が炊けないのかも・・と一瞬がっかりしましたが、
翌日からは延長コードを借りてベランダでご飯を炊くことにしました。
それ以来、海外の旅にはスペアとして温めるだけのご飯も持っていくようになりました。

そして、グアム3日目、海のイルカツアーに参加した後から息子のの不調が始まりました。風邪も引いていないのに吐いてしまったのです。

念のために保険に入っていたので、日本人のドクターのいる病院に行き、
その日に帰国するか否かの相談をしました。
「熱も無いし、飛行機に乗れるだろう。」、というドクターのアドバイスから私たち親子は帰国することにしました。

しかし、体調は回復したものの、帰国後も息子はよく宙をみて泣いています。
帰国後3日目。台所にいた時のこと。息子が目を見開いて素手で両手て夢中で冷たい白米を夢中で頬張り始めました。
正直ぞっとしました。もしかしたらグアムで、何か連れてきたのかも知れない。そう思った私は、再びヒプノセラピーの先生に連絡しました。

「あ〜。兵隊さん3人着いてきてるわ〜。取って置くわね!」
目に見えないものを分かってくださる方の力を借りて
息子はその瞬間、倒れる様に眠りました。


時折泣いている赤ちゃんに怒っていたり、イライラしているお母さんを見かけることがあります。
お母さんが忙しすぎるのかもしれません。
もしかしたら、それは赤ちゃんの気質ではなく、
私たち大人に見えないものに怯えているかもしれません。
何かSOSを出しているかもしれません。

もしかしたら・・がお母さんも赤ちゃんも救うヒントになればと思います。



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