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転職のため、退職。気持ちを伝えたくてハグをした。

パートで7年間働いた会社で最後の出勤日。

有給も消化して、自分が個人的にまとめた仕事のノートが役に立てばとそのまま同僚に渡し、

誰かが退職しても、まわって行くようにしていくのが会社だろうから、と色々提案し試してみた1年。
世界情勢の影響を大きく受け、生き残る方法を模索した1年。

仕事はメンバーで覚えるまで時間はかからず、ホッとした1ヶ月の間、私は次の職場で入社の手続きを済ませ、頑張って行こうという意識へと向かっていきました。

◆泣かないと決めていたのに

会社では泣かないと決めていたのに、職場の皆さんからは入社当時からとても良くして頂き、激励の言葉を個々にかけて頂き、胸いっぱいで泣いてしまうという最後の1週間でした。
職場の人達も今後の事を考えている人も多かったです。

挨拶で話すたびに泣いてしまうので
社長には、深々とお礼と
目を見て感謝の言葉を伝える事で精一杯でした。

本当に、職場の皆さんには親切にして頂きました。

◆難聴の方へどうしても伝えたい

職場には難聴の方がいました。私よりずっと先輩の方です。
補聴器をつけていて、近くでゆっくり話すと聞こえるようです。
でも、うまく言葉を発することが出来ないので、言葉に誤解が出てしまうこともありましたが、7年一緒にいるジェスチャーだけで伝わることもよくありました。

うまく伝わらなくて、なんとなく話づらくなってしまう時もありました。
筆談ばかりにすると、申し訳ない気持ちになりました。
でもうまく伝わると嬉しくて笑い合ったりすると、とても嬉しかったです。

最後の出勤日、同じ部署の方へ改めてお礼を言い、私はどうしても長々と筆談をするのは嫌で

その方にハグをしました。
娘にハグをするように、ぎゅーッと。

すると
「頑張って!」
と声をかけてくれました。

そして、また泣いてしまいました。
今まで、仕事中うまく伝えられなかったことも、

「大丈夫だよ」って、言ってくれました。

大泣きです。

◆お互いのために、穏やかな雰囲気で辞める。

色んな事がありましたし、
身勝手な同僚(1年先に退職しました)で業務に支障をきたし、胃にできものが出来たこともありました。

この7年、退職する方達を見送り、
更に私の退職の話があった後にも、突然退職者が出たり

今後は勤務日数も少なくなる話も聞き
もう残る手段はなかったのだと知りました。

1年前は自分が辞めるなんて想像していなかったのですが、これからも働く人が嫌な気持ちにならないよう
転職先の話もしませんし、いつも通り誠意を持って働く事を心がけました。

それが、私にとっての感謝と礼儀だと思っています。

◆新しい日々へ意識を向ける

その時はメソメソしてしまったけれど
社服とお礼のお菓子をお渡しし、
皆さんに改めて笑顔でお礼を言うことができました。

転職なんて思っても見なかったけど
転職して叶う事がたくさんあります。

娘も、夫も応援しています。

前を見て、謙虚に進むのみです!

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