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ホルモン図鑑・番外編「マグロの目玉」

牛豚の内臓肉をはじめとした副産物(ホルモン)を解説するこのシリーズ。今回はちょっと視点を変えて「魚のホルモン」を紹介しよう。

マグロの目玉煮

これは「マグロの目玉煮」
マグロから切り身を取った後の副産物、
つまり 魚版のホルモン だ。

透明な目玉の部分は、煮込むと貝のような見た目。
どことなくサザエに似ている。

食感もサザエのようだ。
目の周りには煮アワビのような部位もある。

ホホ肉のような部分も入っていて、思わず牛肉の煮込みかと錯覚する。それこそ、牛ハラミをホロホロに煮たような食感なのだ。かと思えば、白い脂がプルプルした、ゼラチン質の部位も現れる。

ひと口ごとに、さまざまな食感と舌触りが体験できる。
めずらしいだけじゃない。
とにかく大満足のごちそうだ。

この1パックに大きな目玉が2つ入って250円。東京・三河島にある人気の「魚屋さん」で入手した。

この店では、魚から切り身を取った残りの部分、副産物(つまりホルモン)を、煮込みなどの惣菜にして、手頃な価格で販売している。

目玉のほかに「カマ」や「アラ」を使った煮込みもある

店の前を通るたびにチェックしているが、競争率が高くて買えないことも。

最近、気付いたのだが、ちょっとおしゃれな飲食店では、この「マグロの目玉煮」が、ひと皿千円近くで提供されていた。それも目玉1個だけで!

その希少部位をパックいっぱいに詰め込んで、250円で売ってくれるとは。さすが、ホルモンの街・三河島だ!

魚ホルモンの魅力

魚の副産物には、魅力的な部位がたくさんある。
これは「鰻の肝」

とても新鮮で、浮き袋がまだ膨らんでいる。

赤、ピンク、肌色、青、緑、メタリックな色合いも。外側からは想像できないくらい、鰻の内臓はカラフルだ。

煮込んでしまえば茶色く変わるが、この芸術的な色合いは、牛の内臓肉・ホルモンにも通じるものがある。

ホルモン好きならハマる!魚の副産物

牛豚の副産物・ホルモンもウマイが、魚の副産物もあなどれない。調理しにくく、捨てるような部位にこそ、お宝が潜んでいるのだ。

街の魚屋さんでは、スーパーではお目にかかれない、めずらしい部位も扱っている。特に、切り身を取った後の副産物(アラや内臓)は、逃さずチェックしておこう。

焼肉ホルモン好きなら、ハマること間違いなしのごちそうだ!

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