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しまコト広島講座【1】 〜”小さな化学反応”を見た初日〜

”定住や移住ができなくても、島根と関わり続ける方法は?”
そんな自分なりの関わり方を探すために始まった「しまコトアカデミー広島講座」。
とうとう初日がやってきました。


新しいコミュニティーに参加するのは久しぶりすぎて、前夜もあまり眠れず。。
自分のチキンぶりに心の中で苦笑いしながら、初回講座が開催される島根県浜田市へ向かいました。
でも実際には、前夜までの緊張とは真逆だった初日をまとめてみます。


(わたしの自己紹介、しまコト受講への想いなどは下記↓にまとめています)



しまコト広島講座の様子

実は今回のしまコト広島講座は、今までとは一味違う「島根・広島の共同開催」でした。つまり広島在住者だけでなく、島根在住者とも一緒に講座を受けます。
そして講座自体も今までの東京・大阪講座とは異なるスタイル。毎回現地に赴き、地域プレイヤーに直接お話を聞きながらワークを進めます。


ちなみに今回の会場は浜田のコワーキングスペースennさん。東京講座の講師でもあり、この日の講座でもお話を聞かせてくださった三浦大紀さんが携わっていらっしゃる場所です。
あらゆる場所に島根県や石見地方を感じるものが置いてあり、初めて訪れたのにとてもリラックスできる空間でした。


さて講座はというと、初回だったこともあって自己紹介を交えたワークが中心でした。お互いのことを知りつつ、「自分がどんな風に島根と関わっていきたいのか?」「どんな人とつながってみたいか?」など、ざっくりとしたキーワードを3つ選び、最後に発表しました。


でも参加して一番印象に残っているのは、参加者の年齢層の幅広さです。下は中学生、上は定年退職後のシニアまで!出身地も様々で、島根・広島はもちろん。東京から移住してきた方、長年海外に住んでいた方もチラホラ・・・。
いろんな方が参加するんだろうなとは思っていましたが、想像をはるかに超える多様性に富んだ「仲間」ができました。


「緊張」が「ワクワク」に変わった理由

また受講しながらふと不思議に感じたこと、それが居心地の良さでした。初対面だとぎこちない空気であっという間に時間が過ぎていくこともある中で、しまコト初回講座は「話が続かない」ということがほとんどありませんでした。
どれだけ年齢層が幅広くても、どれだけバックグラウンドが違っても、しまコトは多様な個性たちが無理をせず、共存できている環境になるのかもと感じました。


そんな環境はどうやって出来上がったんだろう?と思い出すと、きっかけはローカルジャーナリストであり講師でもある田中輝美さんの基調講演だなと思いました。
輝美さんははっきりとした口調で、でも優しく、こんなことを話してくださいました。

定住しなくてもいい。
もっというと、島根に通わなくてもいい。
それでも、島根とどう関わっていきたいのか、自分なりの”関わりしろ”を見つけてもらえれば。


地域で活躍する「すごい人」に会いに行くわけだから、受講生自身も肩の力が入っていたかもしれません。でも輝美さんのことばは、全体の空気感を間違いなく軽くしてくれました。
”どんな人でも、どんな関わり方でもオールOK”を象徴した講演だったからこそ、多様性も認め合える安心できる空間になったのだと思います。


「こんな環境なら、安心して新しいアイディアにも挑戦できるかもしれない。」
参加するだけでも緊張していたわたしには、この初日だけでものすごく心が軽くなりました。そしてそのおかげで「チャレンジしてみよう!」とワクワクすることができました。


繋がることで起きた”小さな化学反応”

講座では、グループを組み替えながら自己紹介ワークを進めました。そのおかげで、緊張していた私でも受講生の約半分とお話することができました。(ありがたい!)


そうすると、趣味や仕事も含めていろんな個性が見えてきます。わたしは「いろんな人がいて面白いなー」と楽しめるようになった頃に、偶然にも”小さな化学反応”を見ることができました。


例えば「地域イベントを盛り上げたい」という受講生がいるかと思えば、「イベントを企画・運営の仕事をしている」という受講生が出てきたり。
島根に移住してきた受講生が「バイクが好きなので、いろいろ開拓してみたい」という話を聞いたかと思えば、「Uターンしてきて暇だから△△という地域に行ったら、バイクの神社があってさ〜」という話を聞いたり。


私自身はただそれぞれの話を聞いただけ。でも、広島・島根講座という「共同開催」になった目的も、その”化学反応”が生まれることを期待していたはずです。その人たちが繋がった先に起こるであろう”化学反応”に、個人的にもものすごくワクワクしました!


勇気を出して質問してみた

「人の話を聞いてる場合かい!自分のことも進めなさい!」と、途中から心の声が聞こえてきたので、もちろん私も動きました。

初日はレクチャーとして、東京講座講師の三浦大紀さんからは「シマネプロモーション」の取り組みを、栗山千尋さんからはダウン症の人たちのためのアトリエ「Atelier Sunoiro」の取り組みを、それぞれの思いや経緯を聞かせていただきました。


そして自分自身が興味を持ったことや疑問に思ったことも、勇気を出して質問しに行きました。すると、やっぱり「当事者の声」ってやっぱり違うな〜と思わされる学びがボロボロ落ちてきました。


HPなどのメディアからでも、情報は十分取れます。でも、人の思いや経験はそれらには書ききれないほどもっと深くて、広くて、複雑に絡み合っていて。何より講師たちの「熱」に刺激を受けました。勇気を出して質問しに行ってよかったです。


また、わたしには毎回話を聞かせてもらえる広島講座が合っているなと思いました。わたし以外にも、現地プレイヤーに直接話を聞いてみたい人にはぴったりだと思います。そして毎回”その気”にさせられる話ばかりなので、モチベーションの維持にも「直接会う・聞く」は効果的だと思います。


初日で強く感じた反省点

そんな初日から収穫たっぷりでしたが、強く感じた反省が一つあります。
それは、「受講する半年間の過ごし方」です。

実は恥ずかしい話、講座初日はほとんど受け身でした。なんとか途中からエンジンがかかり、質問をするレベルにまではなりましたが、帰りのバスでは「本当はもっとヒントがたくさん落ちていたはずだなー。もったいなかったなー。」と反省したのです。。

というのも、今回の講師たちはメディアにも取り上げられるなど、本当に島根の第一線で活躍する方ばかり。個人で取材に行くには、申し訳ないほどの方達です。
そんな現地プレーヤー達に会える機会をもらえて、直接質問できて、しかも現場まで見せてもらえる。そんな各講座には「わたしだけでは見つけられなかった島根との関わり方」を見つけるための多くのヒントが落ちているはずで、そんなチャンスなんて本当に貴重です。


せっかくそんなチャンスをもらえたのだから、「できる範囲で行動し、次回講座でヒントやアイディアをもらいながら軌道修正をするという姿勢の方が、より充実した時間にできるのでは?」と反省したのです。


もちろん、これはあくまでわたしの場合です。しまコトプランを考えながらゆったり半年過ごすのももちろんOK!焦ってもいいことはありません。楽しむのが一番大事だと、講座でも何度も話がありました。

でもわたしは「せっかくこれだけの現地プレーヤーに話が聞ける!そんな機会、めったにないんだからもっと有意義に活用したい!」と思いました。

そのために、

①講座中にアイディアやヒントを吸収する
②興味があることを、実際にやってみる
③次回講座でさらにヒントを吸収し、活用してみる

という、3つのサイクルを回そうと決めました。
ちなみにわたしは、特定のプランがあるるわけではありません。完全なるゼロベースでのスタートです。

でもだからこそ、次回講座までの時間でさえも大切な準備期間です。興味があることを片っ端から始めてみます。そして次回講座では、質問したいことをある程度用意してから臨もうと思っています。


ということで今回のレポはここまで。
次回以降の更新も、マガジン「しまコトアカデミー広島講座」でお届けします。お楽しみに!


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