見出し画像

私は俗に言う「士業」という肩書きを持っています。
そう、世間では「先生」と呼ばれる職業です。

なぜこの資格を取ったのか?

もともと学歴のない私は組織の中では「器用なオバサン」でした。
中小企業の人事総務で働くのですから、それはそれで良かったんです。周りからも重宝がられました。しかし、学歴のない私は周りの理系大卒、大学院卒から見ると本当に変わった「オバサン」でしかなかったのです。
そんな状態を見かねた上司が、何か武器になるものを持ったらどうだとアドバイスをしてくれたのがきっかけで、それなら「人のプロ」になりたいと思い社会保険労務士を目指すことになりました。

資格は取ってみたけれど・・・

紆余曲折あり資格は無事に取ることができました。社会保険労務士と名乗るためには様々な手続や必須研修に参加する必要があります。

初めて全体研修に行ってみて・・・受付を済ませようとすると目の前に立っていた年配の方に「あ~ないき先生ですね。よろしくお願いします」と言われ、「え???先生???誰のこと???」という感じでした。その声をかえてくださった方は後でわかったのですが、支部の一番偉い方でした。

そうです。士業の世界ではどんなに新人でもベテランでも若くても年配でもお互いのことを「先生」と呼び合うのが暗黙のルールだったんです。何も知らない私は現実をここで突きつけられたんです。

私、先生じゃないし~!もうこれ以来、この世界では生きていけないと思いました。自慢することではありませんがほぼ同業の集まりには行ったことがありません。自分には違和感ありすぎてついていけませんでした。

本当にやりたかったことって何??

勤務先の方も、資格を取ったことで周りの評価も変わっていき、私の話すことを真面目に聞いてもらえるようになりました。

しかし、、、資格を取ったからといって会社が良くなったかと言えば、何も変わりません。私のやっていることは前と何も変わらないのです。

当たり前ですが、資格で会社は成長しないのです。

・働きやすい会社
・仲間同士で成長しあえる会社
・ここで働けて良かったと思える会社

にしたいというのが理想です。そんな会社をつくれる(動かせる)プロになりたかったんです。社会保険労務士になっても「プロ」にはなれませんでした。

ここからが本当のスタート

資格を取った後、迷い悩みながら外へ色々なものを学びに行きました。たくさんのことを学びましたが、チームビルディングの世界と出会うことができ、本気で組織を良くしたいという仲間たちと出会うことができて、これが私のやりたかったことだと思っています。同じように問題意識を持った士業の方もたくさん出会いました。

ここでの学びを活かして会社の外へ出ることを決心しました。ここまでお世話になった会社を退職することに迷いはありましたが、率直に思いを告げると背中を押してもらうことができました。

人材育成専門社労士として

今では勤務先と顧問契約を結んでいただき、もちろん社会保険労務士の仕事もやらせてもらっていますが、若手の人材育成、次世代管理職の育成、最近はシニア社員の活用などの取り組みに関わらせてもらっています。

まだまだスタートしたばかりでたくさんの成果は上げられていませんが、残りの人生は若手もベテランもとも活躍できる組織づくりを、たくさんの会社で実現する活動をしていきたいと思っています。

社会保険労務士は・・・名乗ります。だって士業がついていると第一印象で「ヘンな人」には見られないですから(笑)

でも、関わらせていただく会社の方には「先生って呼ばないでください。本当に会社を良くするのは私ではなく、みなさんですから。私はそのサポートをするだけなので」ってお願いしています!

#私らしいはたらき方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?