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アンラーニングとシニア世代

昨日は以前にもこのブログで取り上げた「ダイアログ(対話)」の講座の
3回目に参加してきました。


アンラーニングって何だ?

今回のテーマは「アンラーニング」でした。聞いたことはあるけれど正直本当の意味はわかっていませんでした。
なんとなく「学び直し」とか、これまでの常識を忘れて新しいことを学ばないと置いていかれるぞ!!みたいなイメージでした。
正確にはちょっと違うみたいです。

アンラーニングとは「学びほぐし」のことで、過去の成功体験などに基づき形成されたものの見方/行動様式をアップデートしていくこと、なんだそうです。

なぜアンラーニングは必要なのかというと、
・前例を踏襲しても同じ成果が出ない
・これまでのやり方が通用しない
・成功の法則がわからない

こういう時に過去の成功体験にしがみつくのか、新しいところへ行くのか、「自分で決めて」幸せになるために必要なことなんだそうです。

一番不幸せなのは現時点で問題を感じながら、アンラーンすることも選択しない、どちらにもいけないことです。

成功体験は思い出

もう一つ印象的だったのは、アンラーニングは「アップデート」することで過去を全否定しろと言っているわけではないことです。

過去の成功体験は「思い出」として残しておけば良く、これから先に進むための「ものの見方/行動様式」と切り離して考えることが大事だということです。
これまでのやり方が上手くいかないと感じているわけですから、行動の手前の前提を疑って軌道修正すれば良いのです。

ここまで聞いて、だからシニアにアンラーニングが必要と言われるんだなと思いました。

成功体験の価値観を手放すのは怖い

世の中的には定年を過ぎても働くことが当たり前になってきましたが、合わせてシニアの活用に苦労されているケースでご相談いただくことが増えました。

そこにはシニアが成功体験を手放せないという構造が見え隠れしています。

講座ではアンラーニングのワークをいくつか行うのですが、その中で価値観を手放すことに抵抗している「自分自身の感情」にフォーカスするワークがあります。

詳細は割愛しますが、ペアを組んで質問をしてもらいながら自分で深掘りしました。

個人的にはコンサルとして、個々の強みにフォーカスしていますので、いろいろな意見を冷静に聞いているつもりでしたが、どうしてもモヤモヤすることがありました。

ワークで深掘りしていくうちに、「過去を全否定されると反発する自分」に気づきました。
・こんなことをやるのは意味がない
・こんなことやっているから会社はダメなんだ
・何も考えていない

みたいなことを言われると、正しい(と思われる)部分があっても、なぜか気持ち的には反発がありました。

現時点ではおかしなことかもしれないけれど、その時々の背景や状況によって精一杯努力してきたことを否定されることに我慢できなかったです。

私の場合は怖いというより反発なんですが、自分の正しいと思ったことを手放すのは「恐れの感情」がついて回りますね。
しかし、この部分を自分で見ることで「本当の自分」に気づくことができるのだと思います。
だから、アンラーンするのかしないのか、自分で決めるしかないのだと思います。

自信を持って「未来」の話にフォーカス

過去を否定さることに私は「反発」なんですが、過去は変えられないものなんです。よく言われますが他人と過去は変えられないのです。
過去から学ぶことはあっても、過去を責めることに意味はないと思っています。

なので、今後は自信を持って「で、あなたはどうしたいのですか」という問いを続けたいと思います。

講座の最後にアンラーニングを検証するための行動様式を決めないといけなかったのですが、ワークのペアの方から
「シニア向けの研修に、このワークを提案すればいいってことじゃないですか?」と言われて・・・・

あっ・・・そうだ。。。と我にかえりました(笑)
やっぱり対話っていいわぁ~


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