親子ワーケーション体験記-長崎県五島市(旅の後半に感じたこと編)#GWC2022
今月の頭7/3(日)から7/9(土)まで長崎県五島市で行われたワーケーション企画「五島ワーケーションチャレンジ(以下、GWC)」に家族(会社員夫婦+6歳の息子)で参加してきました。
今回は旅の後半に感じたことについて書いていこうと思います。
◆参加の動機&準備編
◆ 旅程の全体像や旅の前半に感じたこと編
4日目は夜にアート思考・若宮和男さんのトークイベントにドタ参加
「余白」をいかして、わくわくする方に流されてみる
4日目に宿泊地が富江のキャンプ村から福江のホテルに移動。旅の折り返しです。
今回「アート思考」で知られる起業家/アート思考キュレーター/一級建築士の若宮和男さんがゲストとして五島に来られていて、急遽4日目の夜にトークイベントが開催されることに。
ご本の存在は知っていたものの「なんでも相談会(メンターケーション)」をしていただけるという案内がSlackにあっても読んでないからな…と自分からは近寄れず、笑。それに夫や子どもと一緒なので夜のトークイベント参加は厳しいかな〜と前日までは思っていました。
ただ3日目の夕方に事務局メンバーの女性と話すきっかけが生まれ、その方もお子さんと一緒に参加すると聞き、たまたま当日のお昼に夫と入ったお寿司の進駒さんでも若宮さんや五島市役所のみなさんとばったりお会いしこんにちは~と挨拶をしたりして、次第に「これもなにかのご縁だし、せっかくなら今晩参加しよう!」と当日に参加を決めてドタ参加させていただいたのでした。
五島で聞くからこその納得感や気付き、久しぶりのリアルならではのよさ
↓ 若宮さんによるトークイベント内容をまとめられた記事はこちら
五島で聞くからこその納得感や気付きもあったし、アフターコロナではおそらく初のリアルでのトークイベント参加だったので、やっぱりリアルはリアルのよさがあるなぁと思いました。ここでこのタイミングに参加できて、よかったなぁ。
事務局のまめこさん(遠藤貴恵さん)からトークイベントが終わったあと打ち上げでみんなでおすすめの五島牛の焼肉屋さんに行きませんか?とお誘いいただき、家族でお邪魔したり。
夫も五島に詳しいみなさんおすすめの焼肉ということで、いいですね〜!と参加し幸せな満腹感。
5日目は息子の人生初、親と離れてテント泊1泊2日
親と子の1対1で難しくても、角度を変えると楽しくなったり
子どもの体験については別に記事を書きたいと思っているのですが、今回参加の決め手となった息子の人生初、親と離れてお泊まりテント泊の初日が5日目でした。
3日間アウトドアスクールに参加して慣れたクライマックスがテント泊。
息子はこれまでもアクティビティが楽しいようで、参加したくないと困る場面はまだないのですが、輪に入るきっかけをつくってくださった事務局メンバーの方の娘さんが毎朝「行きたくない!」というやり取りで困っていると伺い、バンガローに遊びに来てもらった翌朝息子とお迎えに行ってみたり、このキャンプの朝は別のホテルから息子たちと一緒の方が参加する気が起こるかも?ということで合流してお見送り。この日は娘さんがやりたかった虫取り網が車にあるのを見て、一気に俄然行く気に!笑。
別の親子ワーケーションに参加した際にも、親と子の1対1では「行きたくない」となっていた子が、他の参加者の子どもに誘われたり、親以外の大人との会話だったりで参加しようかなとなる場面に何度かであいました。
この角度を変えたり、斜めの関係が刺激になったり、ちょっと気分が変わったり、もこうした企画ならではのよさだと思います。
夫婦も第三者をはさむことで、面と向かっては言わない本音が聞けたり
日中は午前・午後で場所をわけ二箇所のコワーキングスペースで仕事をしました。コワーキングスペースなど福江島のワーク環境についてもまとめたいな。
夜は夫婦で子どもたちがキャンプをしている富江のキャンプ村に移動し、台風で参加できなかった事務局主催のBBQ企画に参加し、流れで焚き火ダイアローグにも参加しました。私に巻き込まれて参加した夫も後半には慣れてきたような。
どうやら家族全員で参加している方は実はそう多くはなかったようで、巻き込まれた夫もなぜ参加したの?実際来てみてどう?など聞かれたりしていました。
焚き火を囲みながらダイアローグをするなんて普段なら夫が絶対参加したがらなさそうなのですが、流れで参加。
普段、2人だと真面目な話を全然しない夫と他の方との会話で私がなるほどそう感じたのか〜という気付きもありました。これもこうした場だからこそ。
6日目は有休を取って、高崎ビーチのゴミ拾いに参加
五島は西端に位置する国境の離島だという実感
6日目は有休を取っていたので、私ひとりで事務局企画の海ごみ拾いに参加しました。
関東の海なし県育ちで、海といっても大人になってからは関東近郊の太平洋側の海しか出かけていなかったのもあってこのゴミ拾いに参加する前は利用者が捨てたゴミと漁具などをイメージしていました。
もちろん漁具などはたくさんあったのですが、利用者のゴミらしきものはほとんどなく、驚いたのはハングル文字や中国語の書かれたペットボトルなど漂着ごみの多さでした。
日没の時間の時と同じように、ここ五島は西端に位置する国境の離島でもあるんだと地図では見ているものの体感として感じられました。
マイクロプラスチックの問題も知っていたけど、こんなにきれいな海と海岸でもこんなにもたくさんのプラゴミなどが漂着してくるのかと衝撃を受けました。
百聞は一見にしかず。勉強になったし、参加してよかったです。
しあわせってなんだろう?異なるものに同時に触れるからこそ感じる感覚
それに事務局コネクターのみなさん(五島在住の方たちなど)の普段に混ぜていただけたのも日常が垣間見える感じがしてよかったなぁ。
日常の会話の中で「おうちを買ったというお話」があり、中古の戸建が庭・裏山付きで100万円(!?)と聞いて、東京のどんどん上がるマンション価格が何千万とか1億超えとか、それを35年ローンなどを組んでどこまでなら買えるか?みたいなチキンレースってなんだろうな〜なんだかあほらしいな〜と思わずにはいられませんでした。
しあわせってなんだろう?
ただこれってどちらかがよくてどちらが悪いみたいな二項対立にする必要もなくて、異なるものに同時に触れるからこそ感じる感覚なんだろうなとも。
どっちにも良さがある。二拠点生活は憧れがあるなぁ。
そして夕方、キャンプを終えた息子をお迎え。キャンプ場でつかまえたクワガタをとってもうれしそうに見せてくれました。
とっても楽しかったようで、真っ黒に日焼けしてハイテンション。
7日目、最終日は家族で海へ…!
息子は滞在中毎日海に入っていたのですが、最終日も海に行きたい!と。
夫も夏になると海にすぐ行きたがる海好きなので、今回五島も「海があるよ〜」と誘ったくらい、笑。
私は五島の歴史も知りたいな〜と本来なら五島観光のメインになる教会も行ってみたかったのですが、みんなで楽しめる海へ。
事務局のコネクターさんに魚が見えるところでおすすめを質問し、教えてもらった半泊を目指すことに。
道がなかなか運転しにくい細い道でしたがたどり着き、人がいなくて静かでとても綺麗だけど、石だらけの足場が子どもにはややきつかったので前日ゴミ拾いをした高崎ビーチへ移動。
アウトドアスクールで子どもが一緒だった女の子が同じホテルに泊まっていたので、半泊から高崎ビーチまでご一緒しました。やっぱり子どもたちは仲良くなった友達と一緒だとより楽しそうで、これも家族旅行とは違うところ。
ご一緒したのが、おひとりで4歳と2歳のちいさなお子さんを連れて参加されているとってもパワフルな起業家の女性で、半泊の細い道も「全然問題ないですよ~!」と運転されていて、すごいな〜!と刺激を受けました。
都内でクラクションを何度か鳴らされたくらいで2年前にせっかくペーパードライバー講習受けたのに、交通量の少ない五島でさえも夫に運転してもらってしまっている私の豆腐メンタル。勝手に怖がってブレーキかけてるんだな私。
その後、わかれてお昼にGWCのマップでおすすめされていた中華料理のとうがらしに向かいました。
五島に行って初めて知ったのですが、五島は食のレベルが高い!
お魚もおいしいし、五島牛もいて、野菜もおいしいし、島にイメージする数日いると食に飽き気味になるということがまったくない。夫もどこで食べてもおいしいのに安くて、テンションあがっていました、笑。
飛行機に海に入ったベタつきと砂だらけのまま乗るのは気が引けるので、荒川温泉に立ち寄り。地元の方向けの浴場と足湯も入りました。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物温泉で、あつあつのお湯でした。
この泉質は入浴することで皮膚に塩分が付着し、保温しやすく湯冷めしにくいのが特徴。
福江島には他にも富江温泉センターたっしゃかランドや鬼岳温泉(コンカナ王国の中にある)があり、たっしゃかランドは初日の夜に出かけたら温泉の循環装置が故障しているタイミングで肝心の温泉に入れませんでした。せっかくなら温泉に入りたかったので荒川温泉に入れてよかった〜。
福江に戻りがてら少し時間があったので鬼岳へ。
天気が良かったら夜に鬼岳の天体観測も参加したかったなぁ。
7日間あっという間だったけれど、交流の機会などをうまく自然に用意していただいた運営に関わるみなさんや参加者の方々とのふれあいもあり、とても楽しく刺激のある日々を過ごすことができました。
出かけるまで未ファン状態だった私も、1週間で一気に五島が好きになった
これまでのワーケーションは関東近県でピンポイントで訪問先の土地に行ったことがなくても、県自体は何度も訪問したことがあるという場所だったのですが、今回は長崎県自体が初めての訪問。
もちろん五島列島に行ったこともなければ、知識もふんわり世界遺産、隠れキリシタン、教会、海くらいで旅行先として出かけようと自発的には考えていなかった、いうならば未ファンの状態だったのですが、6泊7日でさまざまな魅力に触れたら一気に好きになりました。
日常から離れれば離れるだけ、気付くことがある。
移動に制限がかかる数年を過ごしてきたからこそ、この「動く」「離れる」ことにより異なるものに気付けるという経験がすごく大事なものだなと感じる旅でした。
次回はワーク環境について書こうかな?
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