電気もガスも水道も通ってないピレネー山脈の麓でパーマカルチャーを経験した。 〜ホスト先を決める編〜
当時21歳の私は1人でピレネー山脈の麓にある全く知らない小さな農家にファームステイしに行った。
今思うと、よく1人で行こうと思ったなと思う。
さて、なぜこんなことにをするに至ったのか、振り返ってみることにしよう。
当時パリで留学していたのですが、3月中旬には主な授業も試験も終わっていました。残りは4月中旬が締め切りのレポートを提出するだけ。
しかし帰りの飛行機は5月の上旬で、
まだまだ帰国まで時間があったので、残りのフランス生活をどう有意義に過ごそうかと考えた。
もう1人の日本人留学生の友達は、WWOOFに行く!というから、
じゃあ、私もWWOOFで、まだ行けてない南フランスに行っちゃう?というノリになった。
その勢いで、フランスのWWOOFに会員登録し(25ユーロ払って)ホスト探しがスタート。
地域は南フランスで、4/23から2週間程度受け入れをしてくれるところで絞って検索。
すると、いくつかヒットしたので、ヒットしたところ全てに受け入れ可能かコンタクトをとった。
確か10件くらいにコンタクトを取って、7件くらいから返信がきた。
しかし、農家までのアクセスが相当悪くて、の割に自力で頑張ってきてねという感じで、実際にお世話になってからも、適当に扱われそうだと思ったので、連絡を取るのやめた。
しかし、唯一アイルランド出身の農家は違った。
ピレネー山脈の麓にある小さなコミューン(自治圏)に家と農地があるんだけど、町からすごい遠くて大変だから、 Perpignan(ペルピニャン)という駅まで来たら迎えに行くわね。と、とても親切なメッセージをくれたのだ。
ここだったら、安心して1人でいけるかなと思った。
そのうえ、そのホストが、あなたならWelcomeよ!なんて言うから、
私も急に楽しみになっちゃって、じゃあお願いします!と言ってしまったわけだ。(単純すぎ)
こうなったら急いでチケットを購入しなくてはいけない。
なぜなら、イースターの時期にちょうど重なっていて、パリから田舎にバカンスで戻る人が多いから。
だから急いでパリ→ペルピニャンのチケットを購入。
とりあえず、急いでやるべきことはやってひと段落し、
もう一度、その農家の説明をベッドで読み直した。
すると、見慣れない英単語が書いてあった。
"There is no connection to the national grid." 「ナショナルグリッドに繋がっていません。」
ナショナルグリッドってなんやねん、、、ググろう。
「ナショナル・グリッド」:イギリス・ロンドンに本拠を置く送電及びガス供給事業者
え、、、まさか電気とガスに繋がってないの。
いや、、、ここフランスだしね、、、まさかね、、、
いや、待てよ、ホストはアイルランド人だし、ナショナルグリッドって表現使う可能性は十分あるくない??
"You can experience permaculture lifestyle. " 「パーマカルチャーの生活を体験できますよ。」
うん???パーマカルチャーってなんやねん。ググろう。(2回目)
パーマカルチャーファームは電気、ガス、水などのインフラがありません。
はい!やっぱり電気ガス水ない説得濃厚どころか確定じゃん!!!!
私大丈夫か、そんなところで生きれるか?
いや、でもチケットも購入したし、ここまで来たら引き下がれない。
しかし、設備のとこでテントって書いてあるのも、より不安にさせる。
いやベッドもあるって書いてるんだけどね。
一応、疲れを癒すベッドだけは譲れまいと、ホストに確認。
「すいません。確認したいことがあるのですが、ベッドはありますか?もしかしてテントで寝るんですかね?ちなみに、シャワーは浴びれますか?ナショナルグリッドに繋がってないとプロフィールに記載されていたので気になりました。」
すると、
普通の家と同じように生活に必要なものはちゃんとあるわよ、だから心配しないで:) ベッドもあるし、シャワーも浴びれるわ:) テントで寝たかったらテントでもいいのよ〜!
いやいや、そういう冗談やめて!と突っ込みながら安心しました。
そして、訪問日の3日前に、ふと心配がよぎる。
もしかして、駅に迎えが来て、そのまま山奥に誘拐されるんじゃない?
心配症すぎる私はそう思ってしまった。
念のため、住所だけちゃんと聞いておこうと思ってメッセージを送ると、
その日も、次の日も来ませんでした。
え、、誘拐説、濃厚じゃない?と思っていると、
訪問前日の朝に、メッセージが来て、住所が送られて来ました。
WWOOFのサイト上の問題でうまくメッセージが届いてなかったよう、、、
とにかく、誘拐濃厚説は回避され、
ドキドキのファームステイ初日がやって来ます、、、
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