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自己紹介記事 ~働く意味、今の自分ができるまで~


◆就職活動のイメージ

就職活動―――。
皆さんは就活に対してどんなイメージを持っていますか??
私は当時を振り返るととても一言では表現できません。
なぜなら、人生で1番の挫折やストレス、そして今の働くモチベーションの原型が形づくられた経験だからです。
この記事では当時の私の就活を振り返りながら、今の私の自己紹介をしていこうと思います。
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就活をスタートしたのは大学2年生の冬。
周りの友人に影響され、早めのスタートを切れた私は不安のふの字もなく、むしろワクワクしていた。明確な社会人像や夢があるわけではなく、でも見えない未来だからこそ、なりたい自分が無限大。キラキラした社会人の私を想像する希望で満ちていた。
就活講座や参考書を活用して自己分析を進めたり、それを就職課やハローワークの方に添削してもらったりして、自己PRの準備を万全にできていると思い込んでいた。

でもいざ、3年生から本格的な就活に入るとその気持ちは一変。
同年代が一斉に本腰を入れると同時に、その余裕は消えていった。

現実は、集団の中で自分をアピールしても自信がなくなる一方。
誰かに自分を評価されていると思うと、とてもストレスを感じずにはいられなかった。
今までの自分が否定されて、肯定される自分はどこかにいないか必死に探すようになった。
以降の就活中は、周りよりも就活に対して重く考えこんでしまった。

◆努力?

「何か誇れる努力が欲しい。」そう思って就活中は好きなものを我慢することで自分は頑張っているという意味のない安心材料を作っていた。
漫画やアニメ、旅行、遊び、バイトを意識的に控えて、授業と就活の日々。
日に日に疲弊していくのがわかる。

そうやって一生懸命取り組んだ過程があるからこそ、なんで自分がうまくいかないのかととても悔しかった。さらに、就活をあまり苦しんでない人が羨ましくてどうしたらそうなれるんだろうってずっと一人で考え込んでいた。

どうしても耐えられずにかっこ悪い自分の本音を妹に打ち明けてみた。妹はただひたすらやさしく慰めてくれて、とても支えになった。 一人で考え込むより人に話すのが楽って初めて気づいた。

第一志望の最終面接に落ちた時、初めてちゃんと自分の就活状況を両親に話した。 私がヒステリックになって泣きながら話したから両親は驚いていた。そのあとから色々アドバイスやサポートをしてくれるようになった。

そしてやっと一社内定をもらった時はかなり安心した。 でも就活を終了する気は全くなかった

ある企業の面接では、社員の方にこう言われた。
「堀江さん、(我が社に)来てくれたらそりゃ嬉しいけど本当にこの会社で働きたい?
核心をついた質問をされ、今まで我慢してことが溢れてしまった。内定をもらえることはすごくありがたいし、どんな仕事でも頑張っていく自信はあった。でも本心は違う、もっとやりたいことは他にあるはずと引っかかっていた。

この頃遊びらしい遊びを久しぶりにした!
親友と2人で初めてベトナム旅行に行って、本っっっっ当に楽しかった
娯楽が久々でその時に人生で一番のドーパミンが出た気がする。
今までの悩みがちっぽけに思えてどん底だった自分はとても救われた。
旅行って素晴らしいと改めて実感した時だった。

ベトナムのホイアンにて

◆再スタート

このままだと就活に後悔しか残らないと思って、企業選びをやり直した。
とにかくちょっとでも興味のある会社の選考を全部受けた。
以前受けようか悩んでいた企業にやっぱり受けたいと連絡をすると、もう募集していないと言われて後悔した。より見境なく、行けるだけ選考に申し込んだ。

そして出会ったのが、日本交通というタクシーの会社。 会社説明会で司会者のエピソードにちょっと感動したり初めて知るタクシーの世界に少し興味が出てきたり、想像よりとても有意義な時間だった。
中でも1番心に残っているのは面接が面接じゃなくて驚いたこと。まるで、社会人のお兄さんと自分の身の上話をしているみたいな。
今までの選考を受ける中で感じていたストレスが噓のようで、当初用意していた話ではなく、素の自分を無防備に語っていた
その面接の話を帰ってきて妹に話したほど、また会いたいと思える方だった。
面接が人生相談みたいで、自分の話を聴いてくれたことや、その方の経験から言われたことが実際事実だったからだと思う。
「なんか気持ちのいい会社」
それが第一印象。

最終選考当日、仕事内容や業界に対してあまり興味を持てないままの状態で先輩社員と面談をした。質問したいことが思いつかなくて失礼だなと思ったけど、先輩社員の方はとても親切に仕事の様子について色々話してくれた。
でも「やっぱりタクシーって私みたいな人がやる仕事じゃないでしょ」って思った。

後日内定をいただいて、単純に嬉しかったけど、内定通知を受け取りに会社に来てくださいと連絡されて正直困った。自分の働く姿が想像できないのに社員の方と何を話していいかわからず複雑な気持ちのまま訪問した。
案の定初めは当たり障りもない事しか話せなかった。
すると当時の面接をしてくれた社員の方に会うことができ、安心したのか仕事に対する不安や素直な気持ちを打ち明けていた。その後は、仕事内容や実際の給与についても細かく伝えてくれて、来た時の不安な気持ちが好印象に変わっていた。

実際の働く想像や運転の不安を少しでもなくして欲しいと、営業所見学や運転練習など社員さんが多くの手間と時間を割いて真摯に自分と向き合ってくれた。もし運転が下手でも、仕事がうまく行かなくても、何か大きな失敗をしてもこの会社に入らなければ後悔するこの会社で頑張りたいと心から強く思った。

◆私が行きたい会社は

「自分が行きたい会社はタクシー会社です。」とついに両親に打ち明けた。
予想通り反対されて、予想以上に呆れられた。でも自分の気持ちの方が勝ってしまって、両親の心配や反対意見は冷静に受け止めることができなかった。やっと自分から行きたいと思える会社から内定をもらったのに、今度は両親に反対されて悲しかった。
もしこの仕事が無理だったら他の道も考えるということでなんとか聞いてもらった。
自分で選んだことに対して後悔することがあればすべて自分の責任にする選択をさせてくれた。
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◆今の私は

内定者から現在の入社3年目に至るまで、タクシー乗務をしていた時も採用業務をしている今でも、就活時代に生まれたある信念が私を助けてくれます。

「どんな失敗をしたとしてもそれは自分がやりたかった事」と自信を持って挑戦できる心。


苦悩した就活時代を経て、自分自身で解決することや我慢することだけが正義ではなく、つらい時こそ誰かに打ち明ける勇気や、それをコントロールする努力が大事だと考えるようになりました。
就職活動を通して見えた今の私はこんな人間です。


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