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底辺学生がタイオペするまで 序

退学しました。
これじゃあもうタイトル詐欺になってしまう。
だけど、どうやら自分はトランスジェンダーらしいと認識した頃や、タイオペの費用を稼ぎ始めた時は紛れもなく大学1年生のとき。
なのでまあ、このタイトルで。
大学どーしよ!って言っていた頃が懐かしい。

詳しい時列は、
大学3年の5月まで講義もサークルもこなす素敵学生→5月半ばで講義もサークルもぶっち→6月から正式に休学→バイト漬け→3月半ばに退学
という流れ。


ここら辺の記事を見てもらったら分かりやすいと思うんだけど、なんだか大学2年の春休み〜3年の春辺りが限界の極みだったっぽいね。

あと、この記事で書いた通り、僕は家族にカムアウトをしないつもりでいる。

なので、休学の理由はテキトーに濁した。
そして休学期間中の約1年間、胸オペ(乳頭縮小も)&SRS費用と上京費用を稼いだ。
ホルモン注射による声変わりの弊害を避けるため、4月にバイトを辞めたのだが、一昨年&去年のバイト代+元々の貯蓄と合わせると、計228万円貯まった。
すごいぞ、自分。
みんなに褒めてもらいたいのだけれど、生憎カムアウトを誰にもしていないので、自分で自分を褒めるしかない。

退学についても理由は濁しに濁しまくった。
どうせ上京したら緩やかに縁を切っていく予定だ。親不孝ですまねぇな!!!
母から「休学の期間中、今後のことなんにも考えてなかったでしょ」と言われた。
そう、僕の母は有難いことに鈍感なのである。
ホルモン注射の変化にも全く気づかないほど。
(僕の秘密裏ワクワク縁切り&性別移行計画が上手すぎるのか?ホル注の変化に至っては幸いなことに劇的な声の変化はないのも理由としてある)

ちなみにホルモン注射は1月末から打った。10本目となるが、声パスできるほど声変わりはしていない。早く男の声が欲しい!!!


【ここからが渡タイ🇹🇭実行偏】
バイトも辞めたことだし、そろそろ上京について考える頃合。
理想としては、7月上京→8月タイオペ→戸籍変更と改名が終わり次第、埋没バイト生活 であった。
ならば、そろそろタイのガモンクリニックにアポを取っておいた方が良いだろう。そう思って、6月初旬にガモンのメールアドレスに連絡をとった。
日本人スタッフ様がおられるので全文日本語でOKである。

ちなみにそのアドレスはこちら👇
customercare.jp@kamolhospital.com


すると日本人スタッフさんから、「8月下旬にオペは可能だけど、私は11月までサポートできない」という旨の返信が届いた。
ぐわー!無念!22歳の誕生日までに名前も戸籍も身体も変えることは出来なさそうだ。
しかし我は極貧ニートである。アテンド代なんて出していられない。仕方がないか。

予定変更。
7月上京→8月〜10月末まで短期バイトで金稼ぎ→バイトを辞めて11月にタイオペ→1月までに改名&戸籍変更→新たな職場でバイト生活

まあまあまあ。いいんじゃないか?
年末〜年明けはゆっくりできるし!
しかも、11月中旬に発売のポケモンSVにも熱中することができる。


なので「11月でお願い致します!!!!」というメールを送ると、待つこと3日、日本人スタッフ様からオペの術式や費用、日程について詳しく教えてくれた。

ここで2022年6月時点の日程を記しておく。
(私の場合の一例として参考にどうぞ)
1日目→タイ到着の翌日にPCR検査
2日目→PCRの結果が出る。
            陰性なら翌日オペ可。
3日目→オペ!!! 
           〜7日目まで入院     (ガモンに5泊)
8日目→経過が良ければ乳頭縮小
        〜12日目 病院側が手配してくれたホテルへ 
                                          (ホテルに4泊)
                                    12日目の夜にタイを去る


胸オペの費用は個人の胸のサイズによる。胸の写真を正面と左右を撮って送ると見積もりをしてくださる。はじめて自分の胸をマジマジと見つめた気がする。なんか思った以上に小さめだ。
2日後、自分の予想通り、一番安いU字切開(10万バーツ)で出来るらしいと連絡が来た。やったぜ。

予約する日について聞かれたが、上に書いた通り、僕は渡タイに伴ってバイトを一旦辞める予定だ。なので、渡タイは早ければ早い方が良い。
「11月上旬で空いてる日はありますか?」
と、聞いたらもう11月1日からOKらしい。
もちろん僕は迷うことなくその日に決めた。1日にタイ入りをし、3日にオペという流れ。

それまた2日後に「予約が完了しました」というメールがきて、それと共に問診票が添付されていた。この問診票はWord形式となっており、スマホで開くと上手くいかないが、パソコンで開くと記入することができた。
パスポート番号の記載もあったが、まだ発行していない現在、どうしたらいいかと聞いたら、別に書かなくても良いらしい。
本籍地については分からなくて悩んだ。母にいきなり本籍地を聞くのは不自然。何か、家に本籍地が分かる資料はないものか。母の大切な書類や通帳が入っている小棚を見てみると、本籍地が書いである免許証を見つけた。なんという幸運。
母は転籍をしていないので、もちろん僕と同じ本籍地である。
もはやスパイのような行動をしつつ、なんとか問診票を埋めることができた。

問診票を添付して送信し、待つこと1日。
手術にあたってのホルモン注射の中断や飲酒やタバコ等の禁止についての説明とともに、LINEのQRコードも送られてきた。
これでメールでのやり取りはおしまい。



なんとかここまで辿り着けた。
ひとまず、やることは済んだだろう。
あとは航空券を予約するくらいか。
初めての飛行機、初めての海外、不安しかないので高めだろうがタイ国際航空にしようか。

こんな感じでヌルッと僕のタイオペに向けての道が始まった。早く人生のスタートラインに立つために、僕はひとりで成し遂げるぞ!!!


閲覧ありがとうございます。