私がモヤってる話
{2023.09.26の記事}
今日は時事ネタ系です。
苦手な方は、またの機会にお越しください。
ミイラ取りがミイラになりかねない内容なんだけど炎上ネタに乗っかります
苦手な方はスルーしてください。
〖原爆資料館前での“映え写真”は不謹慎?人気インフルエンサーが炎上→謝罪も「謝ることある?」と物議………〗
という話題、ご存知ですか?
概要をかいつまむと、件のインフルエンサーさんが、原爆資料館前で写した自分の写真に
『8月真夏の暑い日に原爆ドームと資料館に行ってきました 私は、いつも何か大きな悩みができても振り出しに戻って、五体満足に明日のご飯に困らないんだからそれだけで超幸せじゃんってマインドで生きてるんだけどそのマインドがさらに強くなった 大切な人たちと話せて当たり前に生きてるだけで幸せ』
↑という言葉を添えて投稿されたというものです。
私個人も
『この写真でその発言は不謹慎じゃないかな…?』って感じるんですよね。
私X(Twitter)もインスタもやってなくて、たまたまこの記事に辿りついただけなんですけど、どうもモヤモヤしてしまいます。
と、言っても実際に批判したり、叩きたいだけで叩いてる人の言い分も
『ズレてるよね…。』って思う部分もあるんです。
例え話を書きますが、
〖3年前、Aさんの家族が居眠り運転の車に跳ねられて、亡くなってしまいました。
今日がその三回忌です。
感傷に浸っているとBさんが現れました。
Aさんが事情を話すとBさんは
「それはショックだね…私もさぁ…彼氏にフラれちゃって…本当に落ち込むんだけど、でもこうして私が健康に生きてるってだけで幸せに思わないといけないよね、って考えるようにしてるんだー。」
と言ってきました。〗
↑こういう場合の、このBさんの発言って
『分かるけど、そうだけど、今じゃなくね?!』って思いませんか?
私だけかなぁ?
件の原爆ドーム前の写真の話の根底もこの例え話と同じように私には感じられるのです。
ニュースの人は、原爆ドームで色々と学んだことをきっかけに、
[前を向くこと、今ある幸せを見ることの大事さを噛み締めてる]
っていうのもとてもよく分かります。
それはその通りだし、気付けたことが素晴らしいことではありますよね。
だけど、原爆によって被害を受けた人やその家族の中には
【現代を生きる中で生まれる悩み】
と
【戦争の被害】
を同じレベルで考えて欲しくない。
って感じる人もいると思うんです。
勿論、100%の人がそう感じる訳でもないとは思います。
人それぞれ感じ方は異なるはずですが、一部には日常の中で生じる問題と戦争の被害が同じように扱われていることによって
『原爆ドームを通じて伝えようとしていることが全く伝わっていないじゃないか…。』と捉える人もいるでしょう。
[遺族がどのように感じるか]
という部分は他人からは絶対に判断できないはずです。
インフルエンサーという立場なのであれば特に、
『この投稿によって遺族に失礼じゃないかな?』っていう部分にもっと配慮した方が良いのではないかと私は思うのですが…
皆様はどう感じますか?
この手の炎上で私がよく気になるのが、
叩いてる側も
叩かれてる側も
[何が問題なのか具体的な問題点がよく分かってない]
という部分です。
それが私個人的に結構ゾッとしています。
【人の死が絡む話題、ましてや戦争という理不尽で莫大な被害が及んだ話題】
において、
[遺族がどのように感じるか分からないのだから、遺族への配慮を欠かないように注意する必要がある]
っていう根幹をちゃんと教えてあげなよ…
と思ってしまうんですよね。
まぁ、私はこのブログでよく
「ネットの中の人の話は鵜呑みにしちゃダメですよ。」
って書いてるように、炎上の渦中にいる、叩く人も叩かれる人も
『ちょっと良識に欠けてる人の割合が高い。』っていう風に思っていて、目くじらを立てる必要は無いとも思ってるんですよ。
だけど、やっぱりどうも
影響力が大きい人間程、様々な立場の人間への配慮を欠かないように気を付けるのが人としての礼儀
なんじゃないかと思ってしまいます。
これってそんなに難しいことなのかな?
そりゃあ、
【万人にとってNGではない話】
をするのは無理ですよね。
人それぞれ感じ方、捉え方は異なるし、発信する側がそれらを受け取り手に強要することはできません。
そういう中で、
[あらゆる立場の人間が存在する]
っていう部分だけでも想定できる人の人数が増えることが大事だと私は思います。
配慮を心掛けるその一歩手前の、
[1つの話題に対して、自分と同じ感覚の人も、自分と真逆の感覚の人も存在する]
という点を心に留めておける人が増えるだけでも、かなり発言の内容は変わってくるんじゃないかなって。
多様性を認める時代を生きる上では、
様々な立場に配慮、寛容できる
ような、柔軟な考え方ができることも大切なのではないでしょうか。
かくいう私もこの話題にひっかかりを感じるということは、何か手放すべき思考があるのかもしれないのでちゃんと内省してみようと思います。
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