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私のために本気で編んでみよう!~身頃 中編~


思ったより長引いているこのシリーズ…始めた当初はもっと早く仕上がると思ってたんですよ。

こんなに大作になるなんて、完全なる想定外でした!ここまで編むのが大変だとは思ってなかったんです。形自体は結構シンプルだし、模様も沢山入れるわけじゃないから、そんなに時間掛からないと踏んでたんです。


そんなブルゾンも、遂にラストスパートに入りつつありますね!

最終的には全てのパーツが繋がっていくので、そろそろ微調整も必要になるでしょう。

🔻前回の話🔻

前回から引き続き編み続け、後ろ身頃もとりあえずここまで編み上がりました。

ここで、ブルゾンに当ててみると、なんと…後ろ身頃の形をミスっています。

写真ではほんの少しの誤差に見えるかもしれませんが、実物は結構ズレてるように見えます。


あぁぁぁぁまたやらかしました!



また、何の疑いも持たずに前身頃と同じペースで減目を繰り返した結果、後ろ身頃の形となかなかズレてしまっています。


が!しかし!今回のミスに関しては、ミスとも言いきれない予感の方が大きいんですよね。

理由は2つ。

1つは、フードを仕舞う襟部分を、袖パーツと身頃パーツの、綴じていない目を使って二目ゴム編みで編んでいこうとしており、恐らくある程度の目数が必要なことから、目数を減らし過ぎるのは良くない気がするからです。

もう1つは、後ろ身頃、しかも肩甲骨付近のサイズが小さくなり過ぎると、着たときに窮屈だったり動き辛くなってしまいます。ニットだから小さくなり過ぎることはないとは思いますが、袖パーツと繋ぐ、袖パーツの一部が背中に被る形状である以上は、下手に型になっているブルゾンに合わせるよりも、ゆとりを持たせておいた方が良い気がするからです。

どうも、編み直す方が危険な予感がするのです。


そこで、後ろ身頃を必要な高さまで編みきる前に、まずは襟部分の目数を想定してみたり、袖パーツとの兼ね合いを確認するために、調整に取り掛かることに決めました。


§想定の確認§

まず、ブルゾンの襟の周囲を知りたいのですが、畳んだ状態で、編んだ身頃の裾に当ててみました。

編んだ裾に、ブルゾンの襟を当ててみている

襟1周分に必要な二目ゴム編みを数えてみると59山だったので、襟は118目(-約8目(前立ての分))必要そうだということが判りました。

一旦、今綴じられていない袖パーツの目数、身頃の目数を全て数えてみると、324目です。

意外にも、袖も身頃も、もっともっと目数を減らしても良さそうだということが判りました。全てのパーツにおいて、編み直しが必要そうですね。

・袖パーツ1
・袖パーツ2
・前身頃1
・前身頃2
・後ろ身頃
これらの5パーツの綴じていない目数を合わせて110目にしたい訳ですが、後ろ身頃は前身頃の(約)倍の数値なので、2パーツ分という扱いにしたとして、
110÷6=18.333…
1つのパーツは約18目まで減らしていかなければいけないようですね。

後ろ身頃はまだですが、袖パーツも、前身頃も、一応必要な段数は編み上がっています。と、いうことは、今の段数のまま、もっと目数が減るように減目させる必要があるということになります。

やはり、全てのパーツにおいて、大幅な編み直しが必要なようです。

編み直す前に、もう一度しっかり、ブルゾンに当てて、減目しても大丈夫なのか確認します。

ブルゾンの型、袖パーツ、身頃パーツ、
全ての兼ね合いを確認してみる

綴じていない目の数が18目になるまで大幅に減目しても大丈夫そうではありますが、身頃よりもまず袖の手直しからの方が良さそうです。


§袖のお直し§

ベースにしているブルゾンは、ピッタリと平面に折り畳める形ではありません。

↑画像のように、脇部分を伸ばせば肩周りが歪み、肩周りを伸ばせば脇部分が歪むので、縫製が仕上がっている以上、完全な平面図を書き出すのが少し難しいのです。
(細かいことを言えば、袖の正しい型紙は1枚で出来上がってもいませんし。)

なので、袖パーツをどんな形に仕上げるのが最適なのか、確証を持てなかったのも事実でした。

袖を編んだタイミングでは、
『ゆとりを持たせて大きめに編んでおいた方が良いだろう。』
という判断の元、肩周りにかなりゆとりを持たせて編んでいました。

[パーツを繋ぐ]
ということを想定すると、どうしても
『小さい方がまずい!』
という気がしてならないからです。

しかし、身頃を編んでみて、改めて襟部分や、ベースとなっているブルゾンの正しい形などとの兼ね合いを確認し直してみると、
『これは、もっとピッタリ合うようにした方が良さそう。』
という判断に変わりました。

実際のパーツを合わせて確認してみることで、やっと色々と見えてきた訳です。



結局また、袖パーツの肩周りをかなり編み直しました。

脇を伸ばした状態で当ててみるとこんな感じ。

肩を伸ばした状態で当ててみるとこんな感じ。

繋ぐことを考慮すると、ほんの少しだけ小さく仕上がったのかもしれません。その分、身頃はほんの少し大きめに編むことにしましょう。繋いでみるまでパーツの完成度が正しいかどうか、ハッキリ言いきれないところが、ちょっと怖いですね。繋いだ後に
『ミスってたぁぁあ!』
と、なりたくないので、どうも、気を遣ってしまいます。


結局仕上がった袖パーツの全貌がこちらです。

元々編み上げていたものを下に敷いて比較してみているのが分かるでしょうか。

形も色も変更を加えました。



次回以降に、この、仕上がった袖パーツと合わせてみながら身頃の再調整を進めていきます。

前回の記事を上げたタイミングでは、
『これはもしや、次回には身頃が仕上がるのでは…? *⌒艸⌒』
なんて甘っちょろいことを考えていたのですが、ブルゾンが仕上がるまでの道のりは、もう少しかかりそうですorz

私…頑張れ!

§感想§

今回、かなり思うことがありました。

今回に限った話ではありませんが、このシリーズを通して

とにかく、自分が考えられる最善の方法で編んでみる

失敗する

上手く直す方法が分かる

良い形に編み上げる

と、いう流れを辿ってばかりいます。

そして、毎回毎回

『そうだよね!今になって思えば、初めからこうしておけば良かったじゃん!もうちょっと考えたら分かったことなんじゃないの?わざわざ失敗する方法で編んだ時間無駄だったんじゃないの?!』

の、ような気分を何度も何度も繰り返しているんです。

本当に不思議なのですが、

失敗してみるまで、成功する方法を見付けられない

という経験を繰り返しているのです。


[最終的に求める最良の形に仕上げられている]ということは、そもそも【それらを仕上げられる力量】が私に備わっているから仕上げられるんだと思うんですよ。

なのに、必ず失敗する道を辿ってばかりだったんです。

それが何とも悔しいというか、
『最終的に仕上がってるんだから、良いじゃん!』
という気もするというか、以前書いたように
『もしかしたら、失敗するから、成功する道に辿り着けているのかもしれない?』
という気すらしています。

必ずしも不快な訳でもないのですが、とてもモヤモヤしたものを感じているのです。


ちょっと変な言い方なのかもしれませんが、失敗してみてからやっと、
『そうか!このタイミングでブルゾンに当てて確認してみれば良いのか!』
というポイントが分かるんですよね。


何度も書いてきましたが、編み物でコピーメイドするのは今回が初めて。

袖と身頃とのパーツを繋げるようなアイテムを編むのも初めて。

減目や増目など、複雑な形を編むのも初めて。

なので、どこでどう確認したら良いのかということすら手探りで、失敗したまま突っ走ってしまうことを繰り返している訳です。

その上、後になって考えてみれば、失敗の原因も、成功に繋がる方法も物凄く単純なものなので、

『なーんーでーこんな簡単なことに、初めから気付けなかったんだよ、私!』

という気分に陥ってしまうんですよ。

だから、私はこのシリーズで何回も何回も心が折れかけてきたんです。と、いうか、軽く折れては立ち直りを繰り返してきたとも言えます。


前に、多分このシリーズじゃない話で書いた気がするのですが、私の悪い癖ですね。

成功する方法に気付けた自分を褒めれば良いだけ
なのに、
すぐ、失敗した自分を責めるスタンスにばかりなる

この、嫌な癖、止めないといけませんね。なのに…無意識に自分を責め続けて、辛いです。



もし、昨日の記事を読んだ人がいるならピンときてると思いますが、この流れで、昨日上げた記事の内容に気が付いた訳です。

だから、多分、私が気付くべきことに気付くために失敗を繰り返してしまった側面も大いにあるのだとは思うのですが、とにかくこのなかなか仕上がらないブルゾンにモヤモヤが止まないのですよ。

あと少しな気がするのに……。



初めに書いた通り、私、この『本気で編んでみよう!シリーズ』は全6回も書けば、余裕で終わると思ってました。

何でまだ終わらないのか、不思議な自分もいたりする位なんです笑

だけど、逆に言えば、
『私が今取り組んでいることって結構凄いことなのかもしれない!』
と思える部分もあるんですよね。

失敗を繰り返してもいるのですが、失敗したところから上手く直すところまでを確実にこなしてきているという自信もついているので、取り組んでみてとても良かったのは事実です。

あとは、この頑張りが、しっかり
[ブルゾンを編み上げる!]
という結果に結び付けられるよう、もう少し根気を絶やさないよう粘ってみるだけですね!

ファイト私!


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