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私のために本気で編んでみよう!~身頃 後編~


🔻前回の話🔻

前回、身頃を仕上げる前に、色々と調整が必要そうだということが判明しました。

そこで、袖パーツの肩部分を編み直したところから、次は身頃パーツの調整に入ります。


§身頃パーツの調整§

袖パーツの肩部分同様、身頃パーツの上部も、もっと思いきった減目が必要そうです。

また、↓この様に

袖も身頃も調整する前

パーツを並べてみた状態で確認した際、色味の不和も強く感じたため、もう少し統一感のある色味に変えたくなりました。

そんなこんなで、編み上げてみたのがこちらです。

袖も身頃も調整して編み直してみた

上手くパズルかのようにハマってますね!訂正成功のようです。この片側の身頃を見本に、反対側の身頃と後ろ身頃を仕上げていく流れになります。


変更点を説明していきましょう。

←変更後    変更前→

向かって左側が訂正した方
向かって右側が元々の方

色は、赤紫の部分から変更しました。ここから32段は、減目のペースを変えずに、色味だけ変えています。なので、4段毎に1目減らすペースで編んでいました。

残りの32(厳密には31)段を、枚段1目ずつ減らすことで、想定している18目(予備1目加わるので、厳密には19目)へと減らしていけます。

そして、このラスト32段分が、袖パーツのラスト32段と色が合うように、同じ色味に仕上げたということです。


こうして見てみると、身頃全てを違う色でバラバラに編んでも可愛かったんじゃないかって気してきました。

このシリーズが完成したら、全シリーズから解読して編み図を残しておいた方が楽しみは増えそうですね!編み上がっても、仕事は沢山ありそうです…

ひとまず、正解の形が1つ仕上がったので、それに合わせて他のパーツ(反対側の前身頃と、後ろ身頃)を編みます。


毎回、記事には書いていないのですが、何気に、この、直したい箇所をほどく作業にもかなり手こずっています。だから、時間が掛かってしまっているのも一部の理由です。

更に、2本の糸で編んでいるので、ほどいてから毛糸をまた分けるのも、若干苦戦しています。

いなさそうですが、もし、この2本で編む作戦を真似したい人がいたら、結構覚悟なさった方が良いですよ、とお伝えしておきますね!


前身頃が左右とも編み上がったところで、後ろ身頃に当ててみて、同じような減目で編んで問題が無いか確認しておきます。

ブルゾンの背中に前身頃を乗せて確認中

確認してみると、襟まではもう4~8段程編んだ方が良い気配はありますが、減目する量は前身頃と同じで大丈夫そうです。

なので、減目を増やすポイントを4段ずらして、前身頃よりも4段多く編んで、また様子を見てみることにします。

そうして編んでみたところ、バッチリでした。

ブルゾンの背中に後ろ身頃を当ててみて確認中

ただ、後ろ身頃は前立てが無い分目数が多いことを忘れており、計画通りに編んでみても、目数を想定していた38目まで減らせず、44目になりました。

ところが、やはりあと4段編む必要がありそうなので、良い具合に40目までは減らせそうです。

ただ、他のパーツと色がずれてしまうので、少々色を直すことにしましょう。


必要な段数を編めました。

目数も、想定していた38目にできたので、これで
・袖パーツA18目
・袖パーツB18目
・前身頃A19目
・前身頃B19目
・後ろ身頃38目
計112目(110目+端の2目)

でバッチリです。

色も、形も、しっかり合うように仕上がったようです。

後ろ身頃と袖のパーツを置いてみて確認中


§繋ぐ§

ここからは、まず袖を綴じ、袖を身頃に繋いで、襟部分を編む流れになります。

今回の記事では詳細は省きますが、この、綴じる前のタイミングで、編んだものの目数や段数などをまとめる作業をしました。これで、また同じ形のものや、このデータを元にアレンジを加えて、トップスを編めるはずです。

同じ色合いのブルゾンは2度と再現不可能でしょうが、逆に言えば、全く同じ形で全く異なる色味のブルゾンを作ることは可能なので、それはそれでワクワクしますよね!

袖を綴じる際、綴じ目になる目数を数え、印を付けました。

4か所だけ、印を付けてみる

丁寧に印を付けるなら、もう少し沢山の箇所に印を付けても良いのかもしれませんが、面倒臭いのd自分を信じて、4箇所だけにしました。そうして、中表の状態で綴じていき、出来た袖はこうなります。

こうして2本袖を作ってしまいます。


袖が出来たら、後ろ身頃から前身頃の方に向かって袖を繋げていきます。

後ろ身頃と袖の後ろ側、前身頃と袖の前側、それぞれに印を付けました。

今回、後ろ身頃の方が段数を多く編んでいますが、誤差の範疇と見なし(ニットだから伸びるので)、うまい具合に調整しながら、前も後ろも繋いでいきます。

余談ですが、普通、洋服の袖の型紙は、後ろ側と前側で形が異なり、右腕左腕がしっかり異なるので、注意は必要です。

まぁ、ニットなら多少融通はきくと思いますが、きっちりしっかり拘るなら、パターンの形状、袖と身頃それぞれの段数は計算した上で編んだ方が良いかもしれませんね。

今回は、何とかなると信じて、繋ぎます。


ノリだけで繋ごうとしたら無理だったので、しっかり10目ずつ印を付けて繋ぐことに…。

手抜きはいけませんね笑

ですが、改めてしっかり数えてみると、繋げる目数が大差ない辺り、私はもしかして天才なんじゃないかと少し思えました( ・`д・´)あとちょっと頑張れそう!

そして袖が繋がりました。


後ろ

ここまで出来れば、仕上がったも同然かもしれません。が、襟を編んで、フードをしまい、前立てを付け、ボタンを付け………細々と、気の抜けない作業も残っています。


§襟§

と、ここで、襟を何段編むか想定するには、フードを畳んで確認する必要があるのですが、どうも、フードの端や、繋ぎ目の隙間などが気になるので、少し編み足すことにします。

繋いだ糸をカットするだけでは何か納得いかない


ただ、どう転んでもニットのフードはモコモコモコモコ…本当に付けるか…なかなか迷うところでもあります。

昔スウェット地のパーカーで、こういう、襟がモコモコするデザインの服もよく着てはいましたが、首周りに枕を巻き付けてるみたいにならないか、かなり心配です。

まぁひとまずフードの端に少し編み足します。

縁が整いました。

なので、フードを畳んで、リブと比較してみると、リブよりも長く編まないといけないようですね。

畳まれたフード、リブと比較中


そうして襟を編み始めたのですが、編んでみると、何だか繋ぎ目が綺麗じゃないのが気になります。

こんな風に襟を編み始めるも…
何か、繋いだ部分が綺麗じゃなくて気になる…

写真だと、あまり分からないのですが、私にはどうも気になるのです。これはやっぱり…編み直したい…。

編み直すには、繋いだ袖を外すなど、かなりやり直しになります。だから、妥協するか、かなり悩んだのですが、悔いを残したら、それこそこれまでの頑張りが無駄になる気がしたので、私はやっぱりやり直すことにします。直すのも、かなり難しそうですが…ここまできたら、やるしかありません!



そして今回もまた、仕上がりきらずに次回へ続くのでした…。

§ちょっと感想§

本文では触れてませんが、減目部分の編み地、繋いだ箇所の見栄え…もっともっと私のスキルを上達させたら、もっともっとクオリティの高い服を編んで作れるように思うんです。

流石に、減目部分の具合がどうのこうのと言い出すと0から編み直したくなってしまうので、今回は妥協するのですが、
『拘ろうと思えば、もっと色々拘れるんだ…。』
と、気付いてしまったことで、このブルゾンを編み上げたら、もう1着、0から完璧な物を編み上げたい気がしてきてしまいました。

拘り始めると完璧なんて際限は無いとも思うのですが、何だか一気に、今編んでる物に対してモヤモヤし始めております苦笑

私の完璧主義も困ったものです(  ̄- ̄)



とにかく、早く仕上がって欲しいですね。

恐らく、これを仕上げることでまた、何か見えてくるものがありそうな気がして止まないんです。

ゴールが見え始めてるからこそ、ムズムズも止まない今日この頃。焦って失敗を重ねないよう、今一度注意深くならないといけませんね。

次回は仕上がるのか…仕上がらないのか…私も楽しみです!
🔻次の話🔻



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