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私のために本気で編んでみよう!~袖≪デザイン≫編~


土曜日に間に合わせたかったけど、PCの編集が間に合わなくて、諦めて今日投稿しました笑

前回、サンプルという名の片腕を編み上げるところまで成功していました。

今回は、もう片方の袖パーツを編みながら細かく解説していきます。

🔻前回の話🔻

§リブ§

お袖口は汚れやすいことから、汚れが目立ちにくい色の、ネイビーをチョイス、46目の【2目ゴム編み】からのスタートになります。

私の拘りとして、パーツの端同士を繋いで輪にしたときに綺麗な左右対称にしたいことから、
表面から見て
・端の1目
・裏編み1目
・表編み2目
・裏編み2目
・表編み
:
:
:
・表編み2目
・裏編み1目
・端の1目
という順に編み目を作ります。

なので私は、2目ゴム編みで編む際の作り目は必ず【4n+2】になるように作るのです。


Nagyちゃん安定の鎖編みから目を作ってくスタイルで、裏面からの編み始めとなるので、最初の一段は上記の逆の編み目から開始します。

私は小学生の頃などは特に注意力散漫で、すぐ頭の中で違うことを考えてはハッと我に帰るということを繰り返していたので、どうもゴム編みをはじめとする、表編みと裏編みが混同している類いの編み方が苦手でした。袋編みもそうでしたが、とにかくキッチリと正しい目数で表編みと裏編みを繰り返すことができなかったんですよね…。

『そう思うと、私、成長したな。』
って、干渉に浸りながら編んでいたら、5回程編み間違えましたが、最初の段をしっかり編み上げることができました。このまま9段目まで編んでいきます。

10段目を編もうとするタイミングで次の色の糸に繋ぎ変えます。次の糸がたまたま少し太めの糸なので、1本だけで6段分しか編みません。(後で6段目を編むときにまた糸を変えます。)

10段目を編もうとするとき、糸を繋ぎ変える


16段目を編もうとするタイミングで次の色の糸に繋ぎ変えます。次はネイビーとパープルを選択しました。編んでみて思ったのですが、この組み合わせはとてもひじきを彷彿とさせるカラーリングな気がしています。ひじきでまた10段編みます。10段目(全体の26段目)を編むときに次の色に切り替え、増目も行うので、9段目は緩~く編むことを忘れないように気を付けます。

9段目(最後の段)は必ずゆる~く編む

こうしてリブが編み上がりました。

まぁ厳密に言えば、次の段を編み終えて本当の意味での編み上がりになるのですが、細かいことは置いといて…次はパープル×パープルのカラーへと変わります。



§袖(肘下ゾーン1)§

{概要}

リブから切り替わる際、24目増目して、68目+端2目の計70目へと増やします。その後は3段目毎に左右1目ずつ増目していき、袖幅線まで目数を増やし続けていく流れになります。

{最初の増目}

まずリブから切り替わる際の増目の箇所は画像の通りです。

2目めだけ、前後とも増目するだけで、残りは2目毎


リブの26段目を編む際に増目する流れになるので、増目箇所はとりあえず表編みで編んでおき、残りは下段の2目ゴム編みに合わせてあんでいきます。

増やしてからの編み目は以下の通りです。(裏面スタートになるので、表と裏は全て反転します。)
・端の1目
・鹿の子編み14目
・表(裏)編み3目
・裏(表)編み3目
・表(裏)編み3目
・裏(表)編み1目
・表(裏)編み2目
・裏(表)編み1目
・表(裏)編み2目
・裏(表)編み3目
・表(裏)編み4目
・裏(表)編み3目
・表(裏)編み2目
・裏(表)編み1目
・表(裏)編み2目
・裏(表)編み1目
・表(裏)編み3目
・裏(表)編み3目
・表(裏)編み3目
・鹿の子編み14目
・端の1目

リブから数えて27段目が袖本体の1段目となり、ここから3段目毎に2目増やしながら編んでいきます。

パープル×パープルで30段編むので、編んだ後の画像にて、もう少し詳しい柄の説明をしていきましょう。

パープル×パープルで30段編んだとこ

★こだわりポイント★

{増目}

・鹿の子編みだと増目箇所が目立ちにくい
・端よりも内側で行った方が目立ちにくい
・デザインの切り替わり部分にしれっと入れると目立ちにくい

私の場合、本当に編み目に自信が無く、ガタガタに仕上がりやすいタイプなので、増目する場合は上記の3点にとても気を付けています。

編みたいパーツの形にもよりますが、今回の袖パーツを編む上では、このように端ではなく内側で増目を繰り返したことでゆるやかなカーブに仕上がり、本当に良い形に仕上がってくれたので大満足しています。

増目ポイントが内側になると、編み上がりはカーブしやすい。ただし、1度の増目が多いときはカーブしにくい。



{柄}

・ブロックチェック(1つの模様あたり3目×4段)を入れておくと、段数が数えやすくなり、ミスを防げる
・20目以内に入るハートの模様を製図して入れてみた
・ハートの模様は左右の腕で捻れ方を反転
・柄は中央寄せで

シンプルに、ブロックチェックは可愛いとも思ってます!ただ、個人的にはハート柄との相性はあまり良くないようにも思ってはいるのですが、段数を数えやすくなるので入れてみました。

ネット画像を検索→研究しまくって、ハート柄の製図をしてみたのですが、中央部分の縄編み模様の捻れが8段毎になるようにこだわってデザインしてみたところ、
『6段に抑えとけば良かったか?!』
と、ちょこっと思ってしまうような、若干細長いハート柄ができてしまった気がしなくもありません笑

ただ、ドルマンスリーブなので、着るとみょ~んって伸びそうだから丁度良い形になるはずです笑

私の中のデス・ザ・キッド(ソウル・イーター)が疼いて疼いて…左右の腕でハート模様の捻れが反対になるようにしてみました。多分誰にも気付かれない部分への地味な拘りを発揮しています笑

後々、鹿の子部分がどんどん増えていく訳ですが、柄を中央にキュッと寄せてあるのは、微妙に【着痩せ効果】を出すためです。ニットはただでさえモコモコプクプク見えやすいのに、柄を入れることでモコモコ感が増しますよね。そのモコモコ箇所を中央だけに寄せておくことで、視覚を1点集中させ、他の部分を気持ちスッキリ見せることができる訳ですよ。

まぁ正直私が着れば何を着てもプクプクなんでしょうけど、模様が多いと【冬感】も強まってしまうので、模様が少ない方が着れる季節も増えますよね。そういう、地味な拘りがあるのですよ。

{色}

・袖口は汚れたとしても目立ちにくいネイビー
・ブルー&グリーン系が多くなりそうなので、パープルはあえて要所にがっつり

この話のシリーズ初っぱなからずっと言ってる、袖口は汚れたとしても目立ちにくい色にする案によって、ネイビー×ネイビーが選ばれました。

後々編まれる箇所に使われる予定の毛糸がブルーやグリーンが非常に多いため、全体的に寒ざむしい寒色系のブルゾンになりそうです。なので、要所ではパープルをがっつり使うことで、真っ青な寒ざむしい印象になり過ぎない効果を狙いました。

また、ネイビーからパープルへと緩やかに切り替わるようにひじきカラーをチョイス。そして、リブの中央部分には、ネイビーやパープルの対色となる黄色の要素を入れることでそれぞれのカラーが映えるような配色にしてみました。

あまり意識してた訳でもありませんが、ユニセックスな印象のカラーリングに仕上がったので、なかなか満足しています。


§袖(肘下ゾーン2)§

大体肘のラインにあたる場所までの50段のカラーリングはこんな感じです。

お気付きかもしれませんが、
・太めの糸
・細めの糸
を組み合わせて編んでいて、色を切り替える際は片方だけを違う糸に変えることで、グラデーションっぽく抽象的なカラーリングに仕上げています。

特に細めの糸の方は、極力グラデーションに並ぶように使っているので、印象派の絵画のようなボヤッとした雰囲気を出せています。恐らくこういう色味の出し方は、1本の糸をどんな染め方にしたとしても不可能なのではないでしょうか?染色についてはよく分かりませんが、複数本の糸を組み合わせて編む技法はきっと可能性の塊だと思います。

色…も勿論そうですが、異素材同士の糸を組み合わせて編むことができれば実質混率を操れることになるので、好みの風合いのニットを編めるはずなので、結構面白いと思うんですよ。まぁ、縮むことなどを考えると、なかなか難しい側面もありそうですが、基本的にアイロン掛けの要らないニット製品だからこそ、可能性を無限に秘めているのではないかと、私は感じています。

§袖(肘上ゾーン)§

{模様}

大体肘の辺りから、しれっと縄編み模様を追加していきます。

肘下は比較的スッキリとモコモコし過ぎないデザインで抑え、肘辺りから肩に向かって少し目立つ模様が入ることで、非常に私好みの雰囲気に仕上がってくれます。

{形}

一番初めに予定してみた144段目を編もうとするところでライトブルゾンに当てて確認してみると、脇までもう少し編まなければいけなさそうです。この雰囲気だと、恐らく、150段でも足りないでしょう。

144段目に差し掛かるところ。

既製服をコピーメイドするときは、どうしても立体を何とか平面に展開しなければいけないので、↑この画像のように肩部分をクシャっとさせてみたり、脇をクシャっとさせて確かめてみたり…と、なかなか工夫が必要な場面は多いです。

写真で説明するのは本当に難しい!けど、難しいからこそ取り組むことで何かしらの経験値が備わっていくんだと信じましょう笑そう。今回の目的は[理解して貰うための説明]ではなく、[私が行っている作業の書き出し]なのです。ここに取り組むことで、私の表現力はまた洗練されていくはずなのです。


そうこうしながら様子を見つつ編んでみたところ、結果的に175段編みました。

175段編み終えたところ

私の撮影技術は本当に救いようが無いですね苦笑とても分かりにくいかもしれませんが、脇までしっかり編めたので、後は肩の部分を様子を見つつ減目しながら編むだけです。


結果として、今仕上がっているパーツの両端を40目ずつ綴じてしまって、残りは1段につき1目減らすというペースでどんどん編んでいく流れということは確定しています。

175段編み終えたところ

↑この減目するペースをどうやって導き出そうかと初めは少し悩みました。

とりあえず、今編み上がったところから襟までの接合部までの長さを測っておおよその段数を導き出し、縮めたい幅(目数)で割ってみると、どうやら1段に1目ずつ減らしていくペースで丁度良さそうでした。

『とりあえず1段1目ずつ減らしながら様子を見ていって、ブルゾンに当てながら探っていく、場合によってはほどいて編み直せば良いや!』
と、試し編み感覚で編んでみたら丁度良かったので、そのまま採用してしまったという経緯があります。

今回、編み物でコピーメイドするのは初めてなので、上手くいくのかどうか全く分からずに始めたんですけど、結構テキトーでも何とかなることが分かりました笑

編み物の良いところは、失敗しても、ほどいて編み直すことが可能だったり、多少型紙通りじゃなかったとしても遊びが利くところですね。今まで、セーター(身頃と袖など、複数のパーツを合わせるもの)すらも編んだことがなかったので、ちょっと勉強になりました。この経験を元に今度セーターかカーディガンを編んでみたい気がします。


両端を綴じる際はまたいつもの、鎖編みと同じ要領で、糸を引き抜いていく方法を使います。この方法で引き抜いて綴じていくのが私の中では一番綺麗に綴じられる気がします。(私の技術が乏しいだけということでもあります。)

きったねぇ絆創膏が気になるけど無視してね

なので、176段目を編むときに向かって右側を40目減らし、177段目を編むときに表側から見た向かって左側を綴じる、という方法をとります。

今から176段目を編みますよ
こっちは177段目を編もうとするところですよ

178断目以降は、1段につき1目だけ減らしながら編み進めていきます。そうして編み終えたのが、昨夜アップした写真ですね。

{色}

では、肘上ゾーンのカラー画像をまとめて貼ります。

肘からどんどん上に上がっていくよ


大体二の腕から、襟との接合部までだよ

番号を振ったら見辛かったので、あっさり画像にしてみたんですけど…伝わるのかな?これ笑分かりませんが、この色合いはノリとテンションに任せて決まっていっただけです。色味に関しては計算や計画は一切ありません。

毛糸単体の写真も私が撮って白抜きしてます。勿論、編んだものも私が撮影してます。に、しては双方の色が合ってなさすぎて自分の写真のセンスの無さが際立ってる気がしてしまいますが、せめて、ブルゾンが仕上がったときは本来の色味が伝わるような写真を撮れるように頑張りたいものですね!

とりあえず、袖編はここで終了です!

§感想§

今日は反省色が強いかな?
『土曜日にアップする』
って目標の元取り組んでたけど間に合わなかったことで、
『時間配分を大幅にミスった!』
という部分がなかなか尾を引いております笑

たかが趣味
されど趣味


今回の取り組みは
『趣味を全力で楽しむこと!』
も目標の内の1つなのに、間に合わなかったことがどうも
『手を抜いた』
ような気になってしまって後味が悪い笑

手を抜いた訳でもないんですけどね!


肩周りの減目部分の端が綺麗じゃないのもやはり気に入りません。

ニットだから、繋げば分からないんですけど、どうもラグランの綺麗なカーブじゃないことも気になるので、多分私はこの部分を編み直します笑

手を抜いた訳じゃないんだけど…自分のスキルが未熟だと悔しいものですよね。

私は何名かのニッターさんをフォローしていますが、私の編み物が一番下手くそに思います。一番初めの回で語った通り、歴的にはなかなか長いんですけど、下手の横好きというか、驚く程上達しません苦笑

[一定の力で編む]

これがいつまで経ってもできないんですよね。このボコボコ具合が"手編みならではの良さ"というものでもあるんですけど…どうも劣等感を感じてしまって、そこが、これまでの人生で作品を仕上げるまでに到れないケースが多かった原因の1つでもあるのだと思います。


ただ、配色のバランスはとっても気に入っていて、自分の好みにフィットした色味を表現することにはとても成功した自信があるんです!

この雰囲気を損なわないように身頃の配色にも生かしていこうと思います。

きっと、可愛いブルゾンが出来上がるのだという確信だけはしっかりあるのです。

🔻続編🔻



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