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私のために本気で編んでみよう!~袖≪概要≫編~


本編に入る前に少しだけ余談を…。

私は、編み物と理系は相性が良いと考えています。編み物は、棒針編みにしろ、かぎ針編みにしろ、【目数】というものに強く囚われる性質があるからです。数字を扱えることで、作りたい形に対して、どこでどのように増目or減目すれば良いか簡単に解るので、本当に様々な形を編めるのだと思います。

私は元々は数学は得意な方でしたが、何しか高校に入ってから一切の勉強を止めましたので、高校以上の数学の知識はほとんど無い人間です。

なので、数学が得意な人と仲良くなりたい気持ちや、理系こそ編み物を趣味にするのが本当におすすめな気持ちが強いんですよね。

本当は、

[理系に向けた編み物のすゝめ]

なんてテーマで記事を書いてみようと思ったりもするのですが、それらを書くには私に数学的知識が足りなさすぎて書ききれないのです笑

でも、理系の人に何かしらのインスピレーションが届くと良いなって思ってます〃⌒∀⌒


前回の話は🔻こちら🔻

§感想§

今日は取り組んでみた感想から入ります。実は、先週上げた記事から、今回までに自分が想定していたペースで編めなかったことが一番の要因で、【先週想定していた今回の記事】の内容を満たす工程を辿れなかったんですよね。

想定していたペースで編めなかった理由として、[思っていたよりも物凄い目数を編まなければならなかった]という部分も大きいのですが、かなり[探り探りで編みながら考えていく]という風に
計画→実行
ではなく

実行with計画

の経緯を辿ったことで、
編む→確認する→編む→確認する
と、作業しては中断、作業しては中断を繰り返し、一気に編み進められなかったことでペースダウンしていたことに気付いたのです。

この発見は私にとって物凄い気付きでした。と、いうのも、私はこれまで
『自分には集中力が乏しいから[ただ編むだけ]という作業が苦手なんだ。』
と自分に対して思っていたんです。

それが今回の取り組みによって、
『私は集中力が乏しいからではなく、"確認作業に時間を費やしてるから"作業が中断するんだ!』
と、気付けたことで、自分への印象が大きく変わりました。

この発見を得たことが、今回の取り組みの中での大収穫だったので、この部分を伝えるためにも、予定通り今日ブログをアップしようと思い、当初の予定よりも工程を細かく区切って記事にすることに決めたのです。

なので、本日は【袖パーツの≪概要≫】のみをお伝えします。


§袖パーツの大まかな想定§

流れとしては、袖口からリブを編み始め、リブからの切り替わり部分で増目をし、ブルゾンの襟との接合部分に向かって編んでいきます。

袖幅線までは増目を続け、袖幅線を超えたら減目していく…という方法で袖パーツの形を仕上げていきます。

デザインとして、襟パーツとの接合部分まで、ハート型のアラン模様を入れたいと思い付きました!

なので模様を入れられるか確認しようとブルゾンの袖と襟の接合部分の長さを測ってみると9.5cm。試し編みしたサイズとシンクロしてますね笑20目あればハート型のアラン模様を入れられるはずなので、模様を入れることに決定しました。


ひとまず、

・リブは46目でスタート
・袖パーツの中央20目以内にハート型のアラン模様を入れる

この2点が決定しています。

ではここから、どのようにして袖パーツを仕上げていくのか辿っていきましょう。


§破壊§

嬉々として片腕を編みながら色々と算段していこうとしていた私。

『なんなら、輪針1本ずつで片腕それぞれ編めば良くね?!』
と、初めの予定をド無視して輪針1本で編み進めていた私でしたが、早々にダイソーさんで購入した輪針を壊してしまいました…。

棒針とチューブ(?)の接続部分がポロっと取れてしまいました。

私はやはりエネルギーが強過ぎて、あまり100均のアイテムとは相性が良くないようです。タイミングを見計らって、手芸用品店にある棒針を入手しようと思います苦笑

とりあえずセロテで貼っつけて、当初の予定通り2本使って編み進めていくことにしました。


§袖パーツの解像度を高める§

袖パーツの形に編むには、袖幅線まで増目していき、袖幅線を超えてから減目していかなければいけません。

では、
・どの位のペースで増目していくと良いのか
・どの位のペースで減目すると良いのか

これらを知りたいですよね。

袖パーツの形に仕上げるために、必要な目数と段数が知りたいのです。これらの目安を知るために、計算をしていかなければいけません。逆に言えば、計算さえできればどんな形だろうと編めるということにもなりますね。


≪基準値≫

前回の記事での試し編みから、
【20目編んで幅9.5cm】でした。
→[9.5cm÷20目=0.479cm(1目あたり)]
→[20目÷9.5cm=約2.1目(1cmあたり)]

袖は2本編むので、ディテールやデザインの詳細説明は後々じっくり行うとして、とりあえずリブ部分を編んでみたところ、
【26段編んで長さ8.5cm】になりました。
→[8.5cm÷26段=約0.327cm(1段あたり)]
→[26段÷8.5cm=約3.059段(1cmあたり)]

これらの数値が基準になります。


≪ライトブルゾンの袖サイズ≫

ベースになるブルゾンの実寸を測ってみたところ、
・リブから少し広がる部分が32cm
・袖幅線かと思われる部分の幅が80cm
・上記2箇所の間隔が47cm

と、いうことが判りました。

このとき、"明確な"袖幅線の位置は分からないのですが、基準点を決め、そこから直角に引いた線と脇の交点までの幅、基準点までの距離の値があれば計算はできます。


≪目数を算出していくよ≫

①リブ46目(約22cm)のところから、32cmにしたいので、
2.1目×32cm=67.2目⇒68目
46目から、68目へと24目増目すれば良いことが判りました。

②袖幅線(袖のパターンの中で最も幅が広い部分)は80cm(の想定)なので、
2.1目×80cm=168目
先ほどの68目から100目増目すれば良いことが判りました。

③リブの切り替わり部分から袖幅線(想定)までの47cmは
3.059段×47cm=約143.773段⇒144段
144段編む間に100目増やすペースを目指すべきだということが判りました。

[144段で100目増やす]
を目的としたとき、とりあえずバランス良く1段で両サイド2目増やすと想定すると、増目する段が50段必要ということになります。

なので、
・3段毎に2目増やし、144段編む
・3段毎に2目増やし、150段編む

のいずれかで様子を見ながら編んでみれば良さそうです。
(段数、長さに合わせるのか、目数、幅に合わせるのか編みながら様子を見る)


皆さん、ついてきてくれてますか?


§デザイン案ボツ案§

ここで、ちょっと遊び心が芽生えた私。真ん中のハートのアラン模様部分だけ棒編みにして、残りの部分をパッチワーク的にかぎ針編みで色々編むのも面白いのではないかという気もしてきました。

そこで、先ほどの3段毎に2目増やすペースで30段編んだところで、一気に20目だけにしてしまい、残りをかぎ針のモチーフ編みを繋ぐ形へと方向性を変えてしまおうかというアイディアが浮上したのです。


ですが、編み物をしたことがある人であればよくお分かりだと思いますが、
・かぎ針編みの方が毛糸を沢山使う
・重くなる
・固くなる

のは必須ですよね。

そうなったときに、折角可愛いハート型のアラン模様を入れても無駄に伸びて悲惨な姿になりそうな予感がして断念しました。

今回はおとなしく棒編みで編み続けてみようと思います。


§買い足し§

途中、新しい棒針を買いに行った際、私が編んでいる作品にとってもマッチしそうなコットン糸(5玉組)を発見し、3色分買い足しました。

これだけ糸があれば確実にブルゾンは編めそうです。


§片腕の完成§

なんやかんやありましたが、とりあえず片腕を仕上げてみました。


ブルゾンに当てても(写真ではかなり分かりにくいですが)しっかり袖の形に合うように編み上げることができました!


本来なら、ここから具体的な目数や段数、デザイン説明を細かく行うところまでを本日の記事に仕上げる予定だったのですが、そういった部分の詳細は次回に延期します。

この、印象派の絵画のような色味の出し方などについてもしっかり語りたいことがあるので、本日はここまで☆


私はこの袖の仕上がりにとっても満足していて、どんなブルゾンが編み上がるかとっても楽しみです *⌒艸⌒
続きは🔻こちら🔻



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