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夢を諦める、その瀬戸際で何を思うか。メルボルンでロックダウン

こんにちは。

このnoteは、オーストラリア・メルボルンで起こっているロックダウンに対して、そこで住み働いている私がどう考えていくかを書き連ねたものです。
コロナウィルスに対して、こうした方がいい、といったようなアドバイス・示唆等は一切ありません。

日本にも恐らくくるであろうこの危機的状況、ロックダウン。
日本の皆さんにも、ひとつの参考になればと思いnoteを書きました。

現状と一緒に、ぜひ最後までご一読頂けたら嬉しいです。


ロックダウン

現在、オーストラリアのメルボルンという街でバリスタをしています。

が、しかし、コロナの影響で今日3/25以降、その仕事がなくなります。

ついに、ロックダウン(必要不可欠な店以外の閉鎖)の通達がでました。

このロックダウンで、仕事がなくなり、収入がなくなり、家賃が払えなくなり、ホームレスになる。もしくは日本に帰らざるをえなくなる。
そんなことが現実に起こりうる状況になってしまいました。

この地でバリスタになり、活躍していくことが私の大きな目標への第一歩だったはずが、今、それが潰えそうです。


メルボルンのバリスタがみんな、職を失っている。

日本では、まだロックダウンされていないと聞きました。
ロックダウンという非常事態、なかなか現実味を感じられないと思います。

今私が働いているカフェです。
ロックダウンになる前の、営業時間中に撮ったものですが、全く人がいません。いつもであれば、必ずお客さんはいる状況です。
席数も、本来であればこの2倍は置いています。が、こういったカフェはある一定間隔を空けないといけません。

こちらは、メルボルンに住むバリスタのための、Facebookのグループです。ここでは一番規模の大きなバリスタのグループになります。ここで求人を出したり、コーヒーについて質問しあっています。

しかし最近はこういった、コロナの影響で仕事がなくなったからどこか雇ってくれるところないか、という求人が多いです。しかし結局どのカフェも同じ状況で雇える体力は残っていません。

そして、私も次のシフトがいつになるのかを教えられないまま、先日のお仕事を終えました。

そしてこのコロナが流行りだす前に、渡豪し私と同じようにメルボルンでバリスタになろうとしに来た方もいました。しかし、来たものの稼ぐ手立てがないので、結局帰らざるを得ない状況に陥りました。
特にワーキングホリデービザを取得してきた方が、かなり帰国しています。

バリスタだけではありません。全サービス関係者が職を失いつつあります。


メルボルンというコーヒーの街を、現地から伝えること。

このコーヒーの街でバリスタになること。これはあくまで手段にすぎません。
その先に、ここで叶えたい目標があります。
そのためにはこの街でバリスタになり、その街の文化を発信する必要がありました。
そんな強い意志を持ってここに来たのです。

それを、外的要因で諦めることになったとしたら、本当に悔しい。
今、切るか切らないか、その判断にとても苦しんでいます。


こんな状況で、私は何を思うか。

幸いなことに、私にはここで一緒に支えあえる仲間がいます。そしてまだここで暮らせる資金も少しだけ残っています。

このまだ余裕がある時に、彼らと話し浮かんできた大切な考えをここに。


・思考を止めないこと。
「もう、無理だ。」
ではなくて、帰国することが賢明ならばその日を早く決め、残された時間で何ができるかを常に考える。

・この世界規模の変化に、柔軟に対応できる力。
精神論で乗り切る力も、強さだと思います。
しかし、今求められるのはこの危機的状況に柔軟に変化していける対応力ではないでしょうか。
そして手段を変えれば、いくらでも次へのステップに繋げられるはずです。この状況下に置かれている意味を考え、自分に落とし込むこと。

・好奇心を忘れないこと。
この好奇心、ワクワクだけでメルボルンに来たというのに、その心を忘れてはここに来た意味がありません。
家にこもっていようが、必ず好奇心を忘れない。景色をグレーにさせない。
この心を持っていれば、チャンスは掴めるはず。

・互いの心の距離を縮めること。
この状況で自分本位に行動することがどれだけ危険なことか。
お互い助け合い、一緒にこの危機を乗り越える。


まだ道の半ば。
この危機が終わる時に、強く跳ね返られるよう、準備を。


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