名草まさ美

人生の前半戦の甘いこと、しょっぱいことを ひと通り体験してきた五十路おみなが ”癒やし”についてのアレコレを考察・探求する学びの記録帖。

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最近の記事

巳入る・実入る・魅入る・身入る夏掃除   ィイ・ヤシロ・チ㉜

「ギヤーッ!!!」という叫び声が夕暮れ時の実家の玄関に鳴り響いた。 丁度、両親のための夕飯の支度をしていたわたくしは、慌てて台所を飛び出した。目に入ったのは、散歩から戻った母が戸口で「ヘビがー!!!」とパニクり、足元を指さしている姿。 彼女が大興奮して見る先に視線を向けると、小さな巳さんが慌てふためいてタイル張りの三和土をクニャクニャと動いていた。「家に上がってくる!止めてーッ!!!」という母の絶叫指令に条件反射的に従い、わたくしは近くにあったフローリングワイパーの柄を握

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    • 命拾いの西瓜 ヌチグスイ*㉑

      数十年ぶりの夏の実家で、スイカを堪能する日々。 母が「一番暑いお盆と、一番寒い年末年始は交通も混雑するし、避けて気候のよい時においで」と言ってくれて、春秋の彼岸や法事に帰省するのが恒例だった。そのために、わたくしが実家で夏を過ごすことは長い間なかった。今夏から老親サポートで実家にしばらく同居となった。数十年ぶりの実家の夏、まさかのスイカ漬けの日々である。 7月のひと月で多分、これまでの人生の夏で口にしたスイカの自己レコードを更新しただろう。田舎のコミュニティでは、時期の野

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      • 七夕そうめん ヌチグスイ*③

        七月七日から小暑。 温風至(あつかぜいたる)とフェーン現象を示す言葉もある。いよいよ夏である。蒸し暑さも本格化するこの時期に、スルスルと口当たり・のどごし爽やかなそうめんはぴったりのメニューである。 七夕の日は、小学校の給食にもそうめん汁やスイカが供され、なぜだかわからないが、カルピスなどもついていた思い出が懐かしい。下校時には自作の短冊や飾りを付けた小さなマイ笹を手に、今晩は織姫と彦星は会えるのかな?とワクワクした季節行事だった。 そんなのどかな七夕のほかに、闘病とセ

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        • 大薬王樹 びわ ヌチグスイ ⑳

          今年も枇杷の実がスーパーの果物コーナーに並び始めた。その実を見ると、条件反射のように思い出す光景。義父さんを見送った時、オレンジ色に輝いた果実が鈴なりに実る木々がやけに目を引いた。 「枇杷の豊作年は、雨が多くなるらしい。」葬儀場に向かうタクシーに同乗した親せきの一人が外に視線をとどめたまま、ぽつんと呟いた。義父の葬祭仏事は穏やかな晴天が続き、滞りなく無事に終えることができたのだけれど、もうすぐやってくる梅雨は大水をもたらすのだろうか?と一息ついた時、ぼんやりと考えた。こんな

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        • ヌチグスイ*

          • 11本

          食べものは薬になるとの琉球言葉。ヌチグスイ。心身が健やかになる食べ物にまつわる思い出や謂れ、食べ方、栄養についてのエッセイ。

        • うた 宇宙(そら)のまにまに

          • 8本

          詩のような独り言のような言葉たち。ふと降ってきたほんとうのこと。シンプルなことがらを束ねました。

        • イイ・ヤシロ・チ

          • 20本

          イヤシロチ巡りの中で得られた気づきのアレコレ。主に神社を中心とする聖処にまつわることがらについて、文化人類学などの学問的なアプローチと現地での体験をもとに考察する。

        • からだ♡ダカラ

          • 11本

          健康のための身体メンテナンスについての情報と体験のまとめ記事。自分で、お金をかけず、手軽にできる方法の紹介。できるだけ身体に優しいマイルドなノウハウの探求。

        • ヌチグスイ*

          • 11本

          食べものは薬になるとの琉球言葉。ヌチグスイ。心身が健やかになる食べ物にまつわる思い出や謂れ、食べ方、栄養についてのエッセイ。

        • うた 宇宙(そら)のまにまに

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        • イイ・ヤシロ・チ

          • 20本

          イヤシロチ巡りの中で得られた気づきのアレコレ。主に神社を中心とする聖処にまつわることがらについて、文化人類学などの学問的なアプローチと現地での体験をもとに考察する。

        • からだ♡ダカラ

          • 11本

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          • うた そら(宇宙)のまにまに⑭

            ライフ イズ ブック ふと わかってしまったこと 人は それぞれの物語の主人公であり その物語が 綴られた「本」が 命の記録=人生だ これは「喩え」ではなく 「事実」 だから 他人様の本に 文句をつけて 登場人物を いじくり 自分好みのお話に 書き換えようなんて 土台 無理なこと 自分と他者との関わりは お互いの本の 或るページで それぞれの主人公と絡むシーンがある  それだけのこと 他者の本の中で語られる存在は たとえ当の本人であろうとも  書き換え不能 思いも事実

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            • オルトレキシア からだ♡ダカラ⑪

              還暦が射程距離に入ってきつつあるなか、まだ多少の猶予はあるものの、生まれ直すらしいその時に向けて、イロイロと情報収集する機会を狙うわたくし。 そのためには、なかよしのお姉さま方との四方山話からリサーチするのが一番。すると、人それぞれの年女5回目についてのアレコレが知れてくる。やはり実体験のお話ほど有益かつ為になるものはない!!!のだ。 先輩方の体験や思うところは、自分にもやがてやってくると考えてよいだろう。残念なことに、わたくしは不意打ちにかなり弱く、心身共に酷く動揺し、

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              • 斎宮つながり イイ・ヤシロ・チ㉛

                前日の夜に急に思いついて、出かけた野宮神社。計画性を結構重視するいつもの自分らしくないのだけれど、イヤシロチ巡りモードになったら抗えず、エイヤッと出発した。 嵐山の渡月橋を渡り、前夜から朝までの雨のおかげで嵩を増した流れと洗われた輝く新緑を楽しむショートトリップ。嵐山にはどれくらいぶりにやってきたのだろう。ここのところ台風や大水の被害に見舞われた嵐山であるけれど、外国人客は少ないながら、修学旅行生のはしゃぐ声も高く響く明るい雰囲気だった。 整備された竹林の道に入ると、それ

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                • 喚ばれ参拝 イイ・ヤシロ・チ㉚

                  乗りたかったバスに目の前を通過され、仕方なく目的地を目指して歩くと、うっかりと出会ってしまった神泉苑。 こういう時は「お喚びですね」と観念。お久しぶりの神泉苑参拝となった。龍首の船浮かぶ神池と、祈りを胸に念じながら渡るべきご神橋、善女龍王が祀られている歴史深い霊場は変わらず心地よい。ご挨拶と祈りを捧げる。 此処は晴れ晴れとした青天なのに、自宅近くは「大荒れの暴風雨」だとスマホが絶妙のタイミングで知らせてくる。わたくしの本日の目的地は、此処だということ?とふと思う。 それと

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                  • 龍と出逢いに その4 ィイ・ヤシロ・チ㉙

                    龍にまつわるイヤシロチ、と問われれば、まずわたくしは琵琶湖と答えるだろう。 滋賀は、歴史の大舞台として様々な時代の重要な出来事と、興味深い史跡が多くある地。その中でも、命を育む、豊かで美しい琵琶湖には、様々な龍の伝説が残り、すてきなイヤシロチがいっぱい在る。そして、その何処もが明るく強い波動を放っている。 最も有名なのは、竹生島だろうか。まったくの偶然に、奈良の興福寺の薪能で出会った「竹生島」という演目は、弁財天と龍神の化身の翁が祝福を与えるというお目出たくも幻想的な作品で

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                    • 龍と出逢いに その3 ィイ・ヤシロ・チ㉘(修正版)☆画像は和歌山の作家殿最操(トノモミサオ)さんの作品

                      龍と竜と辰の違いは何だろう? そういえば長年疑問だった。「タツ」と読むものと、「リュウ」と読むものと。改めて、この三者の違いを見つめみよう。 なるほど、これで一先ず整理が出来た。解りやすく詳しい解説に、心から感謝して、これまでなんとなく見過ごしていたことをまた、自分の裡に明らかにできたことがとても嬉しい。 そしてまた、「リュウ」と「タツ」の2つの音がどうしてあるのだろうか?とまた発問してしまう。音訓の読みと言われればそれまでだろうが、声に出して、感覚にスコープしてみよう

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                      • 皐月の厄払い 菖蒲とヨモギ ヌチグスイ*⑲

                        「端午の節句に菖蒲湯」と聞くけれど、なんとその菖蒲はお花が地味なものだと知って驚いた。わたくしのような認識の人は、少なくない方だと思うのだけれど、いかがだろうか? 菖蒲と聞けば、反射的に脳内に菖蒲園の風景が展開されるわたくし。菖蒲と言えば、これでしょう(ドヤ顔)くらいな勢いになってしまう。 が、これは花菖蒲であって、菖蒲ではないそうな。殺菌などの薬効ある独特の香りを放つ菖蒲と、花菖蒲やその花によく似た植物との違いをはっきりと示してくれている、とても親切なブログを見つけた。

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                        • 端午に丹後旅 その2 イイ・ヤシロ・チ ㉚

                          丹後旅レポートの後半。 前日の宿での夕食(羽衣という和食のコース)も朝の和定食もおいしく堪能し、二日目も元気に出発。引き続き快晴の午前中は、久美浜の観光スポットを散策する。 まずは、疫病騒ぎの中で空前のヒットとなった「鬼滅の刃」のシーンに採用されて注目を浴びた磐座のある、神谷太刀之宮へ。駅から徒歩5分ほどの近さと、アクセスも抜群。鳥居を潜って立派な並木が続く参道を進み、小さな神橋を渡って境内に入る。境内では光の質が変わって、拝殿もとてもきれいに整っていた。 当社の情報は

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                          • 端午に丹後旅 その1 ィイ・ヤシロ・チ㉙

                            そんな積りではなかったのに、振り返ると端午の節句に丹後鉄道に乗って、丹後半島に出掛けていた自分のダジャレな行楽旅行に気づいて、ちょっと呆れた連休明けである。(ただ、タンゴを踊る程まで重症に至らなかったことには、正直ホッとしている)今回は、おばちゃん二人GWイヤシロチ旅のレポートバージョンをお送りしたい。 日本海側の久美浜に宿を取ったので、最寄り駅の丹後鉄道久美浜駅までは、豊岡から移動した。たまたま旅の行程の都合で、青松号に乗車した。まったくの予備知識無しだったから、乗り換え

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                            • 旬(10日)で竹になるタケノコ ヌチグスイ*⑱

                              子どもの頃からのタケノコ好きである。母の作る甘辛い若竹煮が好物で、食べ過ぎて、口の横にプツンと吹き出物ができるのが、わたくしの春から初夏にかけての恒例不調である。 もともと食が細いのに、何の栄養もない(と当時考えられていた)タケノコを食べ過ぎれば、アクやら多すぎる食物繊維で胃腸が荒れる。そのせいだとわかっていながら、食卓に1年ぶりに登場するタケノコの誘惑に抗えないわたくし。さらに、追い打ちをかけるように、母は煮汁がしみ込んだタケノコに衣をつけて、天ぷらにするのだった。油っこ

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                              • 龍と出逢いに その2 イイ・ヤシロ・チ㉗

                                なぜ十二支の中に架空(肉眼で見える動物ではない、という意味)の聖獣の龍がいるのか?以前から謎の一つだった。龍虎は、十二支の中でレア度ナンバーワンツーは間違いない。虎はなかなかお目にかかれなかった生き物だけれど、美しくて恐ろしい地上最強とみなされる実在の猛獣である。だから、龍は天空の王者として考えられた?とも想像できる。そして、図書館からのアンサーが見つかった。↓ https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/in

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                                • うた そら(宇宙)のまにまに⑬ 

                                  音の お稽古 音が出る前の、「音」を大切にしよう そう わたくしに 話した師 彼は、わたくしが 理解すると どうしてだか 了知していた 音を この部屋ちょうどの広さに 拡げてごらん 強弱や大小ではない、音の拡がりをリクエストされた 師の求めに応じて、天井の四つの角隅めがけ 弦の音の粒が届くように 弾く そうだ、旋律が膨らんだ その調子 大層うれし気に ほころんだ表情を見せる師に ああ、ご希望に添えたのだなと 胸をなでおろした 音のはじまりは 弦が震える少し前なのだ 大

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