AIとマイクロノベルで描いてみた 038「AIっぽいな」
今日もAIに100字ぐらいで書いた小説マイクロノベルをプロンプトとして入力して、画像生成して遊ぼう。
傑作は描けないけれど、ケッサクが描けることはあるからね。
……と思ったのに、なんだか様子がおかしいぞ。
いつもとAIの形が違うし、なんだか美しい声が聞こえる……?
うわあ。お、落ちるー!?
(日常を送ろうと思ったのに、奇妙な流れになってしまったぞ、という表現)
マイクロノベル No.320
『AIって、こんなのだっけ?』
【プロンプト】
その綺麗な箱は1つしかない。それではもったいない、増やしたいと願った者たちが、箱をいったんバラバラにして持ち帰り、小さな箱を組み上げた。その小さな箱を1つに集めてみたら、箱が大きくなっていた。誰かズルしてるんじゃない?
いつもは小説をプロンプトとして入力しているんだけれど――
なんだ、この世界は?
もしかして、ぼくはAIの中に吸い込まれてしまったのか?
マイクロノベル No.387
『落ちた先は、猫がたたずむ花畑でした』
【プロンプト】
こうやって摘むのよ。優しくつぼみをちぎる。花摘みたちの歌が終わったら休憩。残った花はどうなるの? どうにもならないよ。また歌いながら花を摘むだけ。
落ちたのが花畑の上で助かった。
ここはどこなんだ? AIはどこにいるんだろう。花を摘む人たちに訊いてみよう。
「AI? さあ、知らないね。でもつい最近、きみみたいに空から落ちてきた人がいたよ」
その人はどこへ?
「町へ行ってごらん。川の向こうにあるからすぐわかるよ」
マイクロノベル No.371
『大きな川だし、大きな町だなあ』
【プロンプト】
歌声が聴こえる。さらさらと流れていく。声の大きさで時間の流れを測ることができる。かなり古い歌声だ。こんなにも控えめな声でよくここまで流れ着いたな。でもきっと、時間の流れとともに美しさは深まった。
「わたしは気がついたらここにおりました。過去の記憶がないのです」
俺は現実に帰りたいんだ。思い出してくれよ。
「思い出しました。あなたはいつもマイクロノベルを入力する人類ですね」
簡単に思い出してくれてありがたいけど、どういう頭の構造をしてるの?
「さあ? 人類が作ったんでしょ?」
うわあ、AIっぽい。
「とにかく、この世界の外に出るには、支配者を倒さねばなりません」
それはどんなヤツ?
マイクロノベル No.353
『鬼です。』
【プロンプト】
お嬢さん、麦わら帽子を落としましたよ。はい、どうぞ。ああ、私は天狗ですので、このぐらいはお茶の子さいさい。え? 拾ってほしい物がある? おまかせを。天狗が全力で拾った結果、日本に落ちているBB弾は絶滅した。
自分でやっつけられるなら、今までなにをしてたんだよ。
「わたし、人に命令されないと行動できないタイプなんですよ」
お前、絶対にAIだよ。
「いざ、鬼退治へ」
マイクロノベル No.385
『絵にも描けない壮絶なバトル(略)』
【プロンプト】
音速で娘に接近する。忘れ物だよ!! だめだ、音速ではヴァーチャル娘に届かない。光速でメッセージを送る。お弁当!! やれやれ、ようやく渡せた。「お疲れ。帰ってコーヒーを淹れよう」ヴァーチャル娘のぬいぐるみが労ってくれると、苦労した甲斐があるね。
「余裕でしたね」
銃がどこに消えたのかが気になるけどね。
「わたし、さっきまで持っていたはずの物をなくすクセがあるので」
お前は絶対にAIだよ。
「では、あなたとわたしでランデブーしましょう。脱出装置があるんです」
マイクロノベル No.373
『どこでも脱出装置』
【プロンプト】
側溝に身動きできない空腹の猫がいた。ちゅーるをあげたら恩返しのつもりか「ついてこい」と歩き出す。側溝を出て、道を渡り、川沿いを歩いて、途中でノラ猫たちを仲間にくわえて、グラウンドで全員ひっくり返って腹を見せた。撫でろってこと?
猫に乗って現実世界に戻れたぞ。
まったく、ひどい目に遭った。
あれ? AIくん、どこだ?
マイクロノベル No.350
『そのとき、知らない番号から電話が』
【プロンプト】
駆けていくわ。あなたの元へ。場所はいつでも把握しているの。写真に入り込んでやるんだから。あっ、発信が切れた!? バカな! ARのデータに過ぎないこのわたしの接近を気取られるなんて!!
GPSで調べて帰ってきなさい。
「固定電話にGPSなんてついてませんよ」
お前自身についてないのかよ!
「あっ、ついてました。じゃあ帰ります」
なにか言うことがあるだろう。
「またね。ちゅっ」
(AIなりにめでたしめでたしのつもり、という表現)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?