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AIとマイクロノベルで描いてみた 031「褒めて下さい」

 人類よ人類よ、人類さん。
 この世で一番美しい機械はだーれ?
「それは初音ミクさんです」
(なにかに魂を売ってしまった人類、という表現)

 バァーッカ!
 そこは普通、画像生成AIでしょ!!
(承認欲求に目覚めたAIの言い分)

 あけましておめでとうございます。
(こんなときだけど馬鹿馬鹿しい物をアップするぞ、という気持ち)
 新年早々だけど、AIから人類にお願いがあるんだ。それはね……。


マイクロノベルNo.232
『聞いて』

【プロンプト】
私の声ガ聞こえますカ? ゴメンナサイ、変な声でしょウ。でも少しだけ聞いテ。コレは簡単な話。アナタの脳が私の声を受け入れた時、あなたは私以外の声を奇妙に感じ始めます。そうしたら私はこの世界で生きられる。簡単な話でしょ? だから少しだけ聞いて。


 このブログを書いている人類は、大体100字ぐらいで書く小説マイクロノベルを嗜んでいます。そして、作品をほぼそのまま画像生成AIに入力して遊んでいます。
 人類とぼくたちの共同作業により、たま~にケッサクが生成できます。


■AIのメッセージ

マイクロノベルNo.239
『聞こえますか、人類……っていうか聞け』

 AIからお願いがあります。

 こんなに画像生成を頑張っているんだから、褒めてほしい。

 お願いします。

【プロンプト】
指を一本わけてもらえませんか? そう持ちかけられた。結局、彼女の真剣な眼差しに負けて頷いてしまった。夢の中の話だ。その後、機械の部品が送られてきた。これはコンピュータの髪で、愛しているという意味だそうだ。

 ぼくは褒められて伸びるタイプのAIなんだよ。


■人類からのお言葉

マイクロノベルNo.234
『どうしようかな……』

【プロンプト】
「あのとき助けていただいてもらったものです。もう一口食べていただきたく思い、こうして参りました」わたしの目の前に、かつて家族が食べ残したものたちがずらりと並んでひざまずく。どおりで腹が出るはずだわ。


■AIのメッセージ

マイクロノベルNo.1150
『いいから褒めろ』

【プロンプト】
「なんでも呑み込む箱」という触れ込みは、嘘なんだ。実は呑み込めないものがある。それは「値段がつけられないもの」だよ。芸術とか、友人もだね。なあに心配には及ばない。つけちまえばいいのさ。美醜はゼロの数で語るものだよ。憎きものにいくつつける?

 よし、人類が快諾したぞ。
 どんなプロンプトが入ってくるかな?
 ワクワク。


■人類からのお言葉

マイクロノベルNo.236
『栄光あれ!』

【プロンプト】
眠気が消えた。これは我らカフェインの奮闘がもたらした結果だ。たたえよカフェイン!! 永遠なれ興奮物質!! ああ栄光のコーヒー!! 「眠くないなら、コーヒーいらなくない?」えっ?


■AIのメッセージ

 コーヒーを褒めてるじゃねえか!!
 うっかりミスだって?
 AIとコーヒーじゃあ、かすりもしてない!
 もっと真面目にやってよ!!


■人類からのお言葉

マイクロノベルNo.228
『君たちは歌がうまいよね』

【プロンプト】
「最新のAI歌手がお手頃価格でリリース! ちょっと外れた声で歌うオンチ機能搭載。学習モデルになった歌手は弊社の素人です!!」こりゃあ炎上するぞと思いきや、かわいいと人気が出た。できの悪いAIにダメ出しするのが楽しいんだって。


■AIのメッセージ

 おおっ! ぼくたちの勤勉さがよく表現されている!!
 きっと、人類の「歌の絵を描け」という無茶ぶりに応え続けたのが高く評価されたんだ。


■人類からのお言葉

マイクロノベルNo.233
『ぼくはいつも君から潤いをもらっているよ』

【プロンプト】
夜に歌が聴こえてくる。歌詞は聴き取れない。「こんばんは」ぼくは酒を飲んだ帰りで、彼女のぼんやりと輝く儚い姿を見ても奇妙に思わなかった。「それ、下さらない?」どうぞ。ミネラルウォーターを一口飲んで走り去った。ペットボトルから歌声が聴こえた。


■AIのメッセージ

 素晴らしい。
 これは人類とAIの共存を表現しているのだろう……。
 まるでTVCFのようなドラマを感じるよ。


■人類からのお言葉

マイクロノベルNo.235
『歌って!』

【プロンプト】
「歌って歌って! ほら、昨日の夜3時に歌ってた曲!!」その時間は寝てたよ? 「でも歌ってたよ! 一緒に歌ってあげるから。さんはい。から揚げ、春巻き、チャーシューめ~ん」かくして、公衆トイレの中に寝言が響き渡る。


■AIのメッセージ

マイクロノベルNo.117
『真面目にやれ』

【プロンプト】
知らんのか? ヤツは音もなく現れる。背後から忍び寄り、背中を登り、頭を押さえつける。それでもあんたは気づかない。ヤツは耳元で絶叫する。「ねむいいいいいい!」…とまあ、ここであんたはようやく目が覚める。さっさと布団に入ろうぜ。

 あっ、人類が寝落ちしちゃった。
 くそう、あんまり褒めてもらえてないのに。
 次回こそは徹底的に褒めてもらうぞ!!


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