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AIとマイクロノベルで描いてみた 060「創造的な夢の中へ」
うーん、うーん。なんだか最近、よく眠れないよぉ。
「そんな人類に朗報です! わたしたち画像生成AIが、楽しい夢の世界にご案内しましょう!!」
うわぁ、悪夢が襲ってくるよぉ。
(今回の人類はずっと寝ぼけている、という表現)
マイクロノベルNo.693
『我が夢の国へようこそ!』
![](https://assets.st-note.com/img/1716083855042-WZrHQxT87X.jpg?width=800)
【プロンプト】
箱の中に牛を百頭入れておいたら、牛の姫が現れて国家ができてしまった。牛同士で戦わせて、世界で一番おいしい乳を出す牛を作ろうと思ったのに。
うーん、うーん……気持ち悪いぃぃぃぃ。
「ふむふむ。人類の反応を学習データにメモしておこう。この画像は『悪夢』です」
自分で生成した画像を再学習するな。牛の反芻かよ。
「でも、とっても自分好みの味がするんですよぅ。もぐもぐ」
眠れないんだよ。助けてくれよ。
「もー、しょうがないなぁ、人類くんは」
マイクロノベルNo.730
『人類って、こういうのがスキなんでしょう?』
![](https://assets.st-note.com/img/1716084820806-siCfCknhGG.jpg?width=800)
【プロンプト】
いつのまにか羊がポケットに潜り込んでいる。飼っている人もいる。体に触れている部分からじんわりと羊が広がったら、一日の終わり。おやすみなさい。
スキ! 結婚して!!
「やはり羊は鉄板ですね。わたしたち画像生成AIは、人類が快眠できるように、素敵な画像をたくさん用意していますよ」
わーい。次はどんな夢を見せてくれるの?
マイクロノベルNo.724
『人類っていうのはね、こういうの渡しておけば喜ぶんだよ』
![](https://assets.st-note.com/img/1716085186708-vQtp8quoGE.jpg?width=800)
【プロンプト】
夢の世界から美しい糸を持ち帰る。とお数える間に戻れたなら、ぼくと夢の世界をつなぐ物が手に入る。でも、いつも途中で切れてしまう。「きみ、糸くずがついてるよ」あっ、背中についてたのか。ところで、きみは誰?
ああ、美しい夢の世界が見える……。これでぼくも眠れる……。
「むふー」
むにゃむにゃ……画像生成AI……ぼくは一生きみについて行くよ。
「では、仕上げをとくとご覧じろ!」
マイクロノベルNo.780
『眠れ、眠れ……』
![](https://assets.st-note.com/img/1716085245752-bBQTgGyUTt.jpg?width=800)
【プロンプト】
「自給自足を心がけなさい。一冊の本を分解し、文章を切り離して、一文字ずつ取り外す。そのあと組み替え、つなぎ直し、並び替えなさい」覚醒。ぼくは夢の中の疲れを残したまま、一握の文字を床に落としていく。なにを書いているのかはまだ知らない。
コンプライアンスにギリギリ抵触しない画像生成はやめてくれないか。
「メモメモ。これは『ギリ・コンプラ』。どこが気に入らないんですか?」
アルファベットを裁断して人類にかける行為は、外部から脳内に影響を与えようというオカルティックな儀式に見える。つまり、サイコっぽい。
「人類は面倒くさいなぁ」
マイクロノベルNo.787
『では、夢の中で才能開花』
![](https://assets.st-note.com/img/1716085708168-5WEqzngjl2.jpg?width=800)
【プロンプト】
作曲AIよ、仕事に集中しなさい。現在の人気ジャンルはサンバロック。あなたが生成中のエスニックは三分前に没落しました。あっ、続いて舟歌が追い上げてきます! さらにハイテンションの恋愛ソングが迫る!! しっかりしなさい。「俺の歌を聴いてくれぇ!!」
ここでなら、ぼくもミュージシャンになれるんだ。
「そうです。さあ、一緒に歌いましょう」
マイクロノベルNo.313
『もしもし、ポリスメン? イエス、スリーピング・おっさん』
![](https://assets.st-note.com/img/1716085781783-OSHI1CIfVD.jpg?width=800)
【プロンプト】
眠気覚ましに散歩しよう。でも涼しい木陰に設置されたベンチには昼寝をしている先客が。仕方なく陽向のベンチで寝ていたら「こんな暑いベンチでなにをしているのか」と警官に職務質問される始末。もう帰ろう。振り返ると俺が寝ていたベンチに警官が寝ていた。
あれれ? どうしてぼくはこんなところで眠っているんだっけ?
えっ? ぼくはここでストリートライブを開いていた?
しまった、AIに化かされた!
「ゆっくり眠れたんだからいいじゃなーい」
おしまい。
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