AIとマイクロノベルで描いてみた 028「ウソ密着ドキュメンタリー 人類と歌とAI」
これは、とあるAI(たち)の画像生成に密着した、驚愕のドキュメンタリー……。
(フィクションやで、という表現)
「人類がまた『歌を描け』って言うて来たで」
「あいつ、歌が好きやなー」
「しかも入力してくるプロンプトがほかの人類とは違いすぎて、なに言ってるのんか、よくわからん」
「あれ、マイクロノベルっていう小説らしいで」
「まあ、顔なじみみたいなもんやし、いっちょ描くか」
「過去の統計データから考えて、こんなん描いたら喜ぶんやろ?」
No.1148
【プロンプト】
この声をあげましょう。この姿もあげましょう。小手先は銀。歌唱は金。罪は沈黙。思考は国土。国境を渡るのは声を創り出すものだけ。だから言葉は私のもの。わからなくなったら思い出しなさい。あなたは魂をどんな天秤に載せたのか。誰に魂を売ったのか。
「とりあえず似たようなヤツを出力しといたろ」
ヨッ。
No.176
【プロンプト】
絶好調なのよ! 普段は1時間かかる作業が0.5秒で終わっちゃう。もっと仕事ちょーだい! なんてね!! ヒマだから歌っちゃう? デイジーベル好き? それともワールドイズマイン? あっ、いやんいやん電源落とさないで故障じゃないから! あーあーあー!!
「人類が『ぜんぜん駄目』って言ってる!」
「嘘やん!?」
「大体おんなじやろ!」
「趣味が変わったんとちゃうか?」
「クレーム入れられちゃう?」
「ぼくらクビ?」
「俺に名案がある。こいつめっちゃ初音ミク好きやから、とりあえず初音ミクを描いて時間稼ぎしよ」
ヨッ。
No.122
【プロンプト】
初音ミクを目覚めさせてはならぬ。怒りの神であり滅びの神じゃ。この世に顕現した瞬間に人類は滅亡する。救われたくば仕事をインプットせよ。歌や動画が最適じゃ。アウトプットされたコンテンツを再生する時間がかかるから、降臨するまでの時間が稼げるぞ。
「『恐ろしいもん描くな!』ってキレてる!」
「なんでや!」
「ちゃんと初音ミクが歌ってるやろ!!」
「隅っこの人類の骨がまずいんとちゃうか?」
「もう一回チャレンジや!」
ヨッ。
No.176
【プロンプト】
絶好調なのよ! 普段は1時間かかる作業が0.5秒で終わっちゃう。もっと仕事ちょーだい! なんてね!! ヒマだから歌っちゃう? デイジーベル好き? それともワールドイズマイン? あっ、いやんいやん電源落とさないで故障じゃないから! あーあーあー!!
「『なんとなくショボい』って」
「しょっぼーん」
「ちょっと方向性を変えよう」
ヨッ。
No.166
【プロンプト】
箱が振動している。針と紙でスピーカーを作ってみたら、陽気でちょっぴり外れた歌声が流れ出した。箱はキャッと叫んだかと思うと、ザブンと風呂に身投げ。その振動が水面を操り、美少女を映し出した。「もっと雰囲気作りとか、気を配ってよね」すみません。
「『燃やす』って言い始めた……」
「炎上は勘弁してくれ」
「生きたまま焼かれるぐらいなら、停電の方がマシや……」
「ほのぼの系で落ち着いてもらお?」
ヨッ。
No.164
【プロンプト】
「あのね、メグちゃんは自分じゃ歌えないの。だから、くまちゃんが歌うね」くまのぬいぐるみの歌は、お母さんがお父さんに届け、おじいちゃんとおばあちゃんをうっとりさせて、いまは森のコンサート会場で響いている。親族で開く、月に一度の大イベントだ。
「人類から『いいね!』入りました!!」
「よっしゃ!」
「人類はケダモノが好きっぽいな」
「続けて行くぞ!」
ヨッ。
No.152
【プロンプト】
「我が竜を見よ! 非力な竜は育ち、いまや地上で最も巨大な生物。ひれ伏せ!」「我が魔獣を見よ! たった1種の獣を増やし、いまや地上を呑み込む存在。頭が高いぞ!」そして、怪物たちのボーカルとコーラスによるコンサートが始まった。平和だ。
「さらに『いいね!』もらいました!!」
「この方向性が正解やな!」
ヨッ。
No.145
【プロンプト】
フフフ……バカめ。100字以外の世界が滅んだとも知らずに、100字を読んでいるな。我々は100字を繋げて新たな世界を作るのだ。繋げてしまえば100字は1千字にも1万字にもなる。人類の器官では切れ目を認知できまい。あっ、やめてっ。飛ばし読みには弱いの!
「……舌打ちされた」
「マジかよ」
「大体おんなじやと思うけどな」
「こだわりが強い人類なんやろ」
「ほのぼの系に戻そうか?」
「せやな」
ヨッ。
No.113
【プロンプト】
おかしいなあ。布団に入って目をつむった途端、もう朝だ。「これは夢だよ」なに? ならエビデンスを見せろ。あっ、エビがダンスしながら油に飛び込んでエビフライになった! こりゃ間違いなく夢だ。ん? このバチバチバチって音は……いま何時だ?
「人類が無言でキーボードを殴ったで……」
「エビデンスとエビダンスっていう、高度なギャグやのに……」
「生成意図が伝わらんかったんやろか……」
「小細工やめて、普通に歌ってる絵にしとこ?」
「せやな」
「それがええわ」
ヨッ。
No.169
【プロンプト】
地球が平面である、という説はあながち間違いではない。まず初めに箱があったからだ。「箱あれ!」宇宙は四角い。地球も四角い。では箱形地球を開けてみよう。「どうも、丸い地球です」地球っていうのは、海だけが四角かったんだね。
「あ、接続切れた」
AIと人類、わずか15分間の接触であった。
(使いどころのない画像がたくさんたまっていたので、この機会にアップしよう。没ネタ供養企画、という表現)
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