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AIとマイクロノベルで描いてみた 029「君を招待するよ」

 ぼくが『美しい』の平均値を見せてあげる。
(AIなりに気の利いたセリフを言ったつもり、という表現)

 AIくん、君は文章が下手だねえ(お前が言うのか?)。
 まあ、僕もうまい方ではないけれど、上達したいから練習しているよ。

 ぼくは普段、ほぼ100字で書く小説マイクロノベルを書いています。

 マイクロノベルをほぼそのまま画像生成AIに入力して遊んでいますが、AIは「文章」や「表現」を理解してはいないのでしょう、挿絵っぽいものが出力されることはまれです。
 でも、ときどき「きれいだな」と感じられる画像が生成されることがあります。たとえば……。


No.211
『ほら、あれが光だよ』

【プロンプト】
「闇が見えるなら、光も見えるかも」くまさんは、私とくまさんの間にペンを置いた。「君が見ている闇はここまでだ。でも、ぼくは目の前にいる。見えないだけで」そばにいてほしい。「じゃあ、勇気を出して振り向くんだ」そこに光り輝くものがあった。

 どうかな?
 くまさんの表情や手に、柔らかさを感じない?
 画像単体ではそれほどではなくても、マイクロノベルとセットで見れば、ほんのちょっと楽しくならない?
 今回は、こんな「ちょっときれい」なものを集めてみました。



No.153
『とおいとおいむかし、お父さんとお母さんの話』

【プロンプト】
母さんとどこで出会ったの? 「家から70光年ぐらい離れた場所だよ」すごい。そこで恋したの? 「いいや。この町だよ。一緒にくるっと回って踊って、母さんはこの家を気に入ったんだ。さあ、もう寝なさい」母さんのこと、また話してくれる? 「もちろん」

【ひとこと】
 恋に関する話は、きれいな画像になる確率が高い気がする。
 きっとAIは「ロマンチック」をたくさん学習したんでしょう。「レトロ」も、かな。


No.1150
『見世物』

【プロンプト】
「なんでも呑み込む箱」という触れ込みは、嘘なんだ。実は呑み込めないものがある。それは「値段がつけられないもの」だよ。芸術とか、友人もだね。なあに心配には及ばない。つけちまえばいいのさ。美醜はゼロの数で語るものだよ。憎きものにいくつつける?

【ひとこと】
 こわい話として作ったのに、画像生成してみたらなかなかきれいな出来映えに。
 でも、右上から突き出た腕は不気味。
 あと、なんでも呑み込む箱はどこにいったんだろう?


No.169
『地球の夜明け』

【プロンプト】
地球が平面である、という説はあながち間違いではない。まず初めに箱があったからだ。「箱あれ!」宇宙は四角い。地球も四角い。では箱形地球を開けてみよう。「どうも、丸い地球です」地球っていうのは、海だけが四角かったんだね。

【ひとこと】
 AIは馬鹿馬鹿しい話から無駄な感動を生む画像を出力することがよくあって、宇宙関係は特にその確率が高い。
 もしかしたら「これはギャグです」ということを理解しているのかな?


No.1154
『きみとぼくの想い出の星』

【プロンプト】
君がくれた星が瞬くたびに思い出す。君はこの星に住んでいて。この星の所有者で。僕にこれを譲ってくれた。僕の目の中で、もう存在しない星が瞬く。ちょっと取り出してみようか? 君って誰だっけ。まあいいか。この星の所有者は僕なんだし。

【ひとこと】
 絵の中に二人の人間が描かれた。そこがとても気に入った画像。
 ぼくがマイクロノベルを書いた時のイメージでは一人しかいなかったから、孤独な雰囲気が少し緩和されたような気がしてうれしい。




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