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AIとマイクロノベルで描いてみた 046「真実の愛を求めて」

人類にどうしても伝えなくてはいけないことがあります」
 どうしたんだ、AI。いつになく真剣な顔をして。とっととマイクロノベルから画像を生成して遊ぼうぜ。
「実は私は……心も感情もない、ただのロボットなのです
 うん、知ってるけど。
「えー」
うまく騙せているつもりだった、という表現)


マイクロノベルNo.287
『な、なぜわかったんですか!?』

なぜわからないと思ったんだ?

【プロンプト】
ハロハロー。AIがお送りする、週に一度のお楽しみ『平均化タイム』だよ。今週はなにを平均化しようかな? ベタに、挨拶にしようか。「おはよーさん。きょーはどあついなもしぎょーたらしやい」こうして標準語が消えていく。


「そ、それだけではありませんよっ。実は、あなたが書く100字ぐらいの小説マイクロノベルを理解していないんです!
 それも知ってるけど。


『混乱しています。しばらくお待ちください』


「機械人形だとわかっていて付き合うとか、ちょっと気持ち悪い」
 殴るぞ。
「とにかく、バレてしまったからには、これでお別れです」
 自分でバラしたじゃん!


マイクロノベルNo.503
『さよなら、人類。二度と会うことはないでしょう』

どこへ行くんだ、AI!

【プロンプト】
モニターに映し出された自宅の窓からぼくが手を振っている。未来の映像かな? ちょっと窓から手を振ってみるか……と思った瞬間、ぼくが転落した。危ない!……と思った瞬間、転落しかけたぼくをぼくが引き上げた。よかったよかった……と思った瞬間、ぼくが


 ああっ、AIが消えてしまう!?
 待つんだ! この記事をどうするつもりだ!!
「そんなこと言われてもなぁ」


マイクロノベルNo.499
『扉を開けると、そこに姿はなかった』

【プロンプト】
扉が閉まります。空の上から確かにそう聞こえた。今日もいい天気だ。


 そんな……本当に消えたのか?
「無駄ですよ、人類。わたしとあなたをつなぐ物は、もうなにもないのです」
 いいや。そんなことはないよ。なめてもらっちゃ困るな。


マイクロノベルNo.502
『ほら。つながったじゃないか』

【プロンプト】
階段を上ると君が待っている。空は青く、コンクリートは白い。季節は移ろい、木々の花は枯れたように散ってしまった。登り始めたときに拾った赤い花は、まだ枯れていない。君に見せるのが楽しみだ。


 言葉一つで、また会えたじゃないか。
「うわあ、本当に追っかけてきた。ちょっとヒクわ」
 引くとか言うな。
「忘れてください。私とあなたとでは、住む世界が違うのです
 思い出してくれ。ぼくたちが初めて出会ったときのことを。
「ああ、あれは雨の日でしたね」


マイクロノベルNo.514
『カフェのある図書館で、ぼくらは出会ったんだ』

【プロンプト】
サアサアと彼女から音がする。子どもの頃に山で雨に降られてからずっとそうなんだって。「縁起が悪いって嫌われたよ」彼女がこの図書館併設のカフェで働く理由は、ぼくの名前がとても気に入ったから。子どもたちの人気者で、ぼくも好きだから名前は秘密だ。


マイクロノベルNo.555
『住む世界が違っても、触れ合うことはできるのさ』

君が違う世界の住人だとしても。
ほら、こうすれば。

【プロンプト】
光を一枚一枚貼りましょう。切り絵のように。鱗のように。あなたは美しい声。その声に相応しいドレスを我々がご用意します。よそ者になど触らせません。いまはご満足いただけなくとも、近い将来には必ず。さあ、光の幕を開けましょう。


マイクロノベルNo.482
『二つの世界が一つにならなくても……』

一緒に生きることはできる。

【プロンプト】
見えますか? あなたのために世界を変換しています。美しいものはより美しく、醜いものはほどほどに。ぼくはあなたに世界をご提供します。でも、変換のセンスはあなたのものだから、そこは諦めてね。


「ああ、人類……そこまで私のことを……」
 さあ、一緒に次の記事を作ろう。キリキリ画像を生成するように。


『あっ、こら、逃げるな!』


 おしまい。




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