マイクロノベル集 099

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契約を求めて悪魔の元にやってきたのは悪魔。あのねえ。苦悩しているからと言って良心まで売ってはいけないぞ。悪魔のものは悪魔に、神のものは神に返しなさい。天使よ去れ！　「チッ」やはり悪魔に化けた天使だったか。こんなことで悪魔は惑わされないぞ。

767
そりゃ知ってるけどさ。ゾンビ。ノロノロ歩くやつ。自分がなるとは思わなかったし。自転車で走ってるときにゾンビになるって、ムリゲーじゃね？　あー、ブレーキが握れないわー。

768
「タイムマシンの正しい使い方はこうだ！」と宣言したクラスメイトが、川でおぼれた私を助けてくれた。「未来から助けに来たぜ。僕らは夫婦だからな」私は死んで結婚できなかったそうだ。でも話のつじつまを合わせるために結婚した。けっこう幸せ。

769
ゴミ捨て場に集まっていたカラスが一つになり、巨大な黒猫になった！　危うし三丁目!!　そこにホウキを持ったおばちゃん登場。「もうっ！　このノラ猫はまたゴミを散らかして!!」カラスは散り散りになって逃げる。南無阿弥陀仏。

770
畑の個性を調べたいから焼いた？　雑草、美しい花、育った作物、すべてをか。それで豊かになった土壌から個性とやらが生えてきたのか？　それも引っこ抜いて焼いた!?　こんな焼け野が原でなにを収穫する気だ。