10/29 客観を想う
現在カクヨムコン4にむけて毎日コツコツと書き溜めをしているのだが、ここにきて何度目かの不安がこみ上げてきた。
簡単に言えば本当に簡単なことだ。『読者視点不在』の不安である。
物語というのは恐ろしいもので、一度作者がこうすると決めてしまえば、登場人物は例えホームズだろうが範馬勇次郎だろうが孫悟空だろうが東方不敗マスター・アジアであろうが負けたり死んだり行方不明になったりする。その強制力たるや神の差配そのものだ。
その神の差配を。いかにして『ご都合臭く見せないか』が作者の手腕な訳なのだが、ここで読者視点を見失うと「えっ?」と思われる。つまりよりにもよってホントに相棒が犯人だったとかガンダムなのにテッポダマ案件多発とかそういうこと。になるのだ。
そもそも小説を書くという行為自体が、元来は孤独の中で行われるものだった。その事実は忘れてはならない。つまり読者視点不在の恐怖は、自分で越えなくてはならない。あるいは、どこかで客観を入れねばならない。
WEB投稿サイトの発達は、作家を孤独から救った。協調と連帯と客観をもたらした。しかしプロになれば孤独と戦うのは明白である。編集等も居るとはいえ、世界を作るのは作者にしかできない。書き続けるのは作者にしかできない。出版する作品を、WEBに流す訳にはいかない。そこには一人の世界、孤独がある。
話を戻そう。プロにいきつけたら最高だ、と考えている以上。作品でお金を貰おうと考えている以上。いつかは孤独と争う必要が出る。今は、その時の為の鍛錬だと思うことにする。
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終われ
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