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句を読む―命を懸けて恋う

馬に化けてよ流星を拾つてよ

北大路翼『時の瘡蓋』

馬に変身する。流れ星を拾う。
描かれている行為はファンタジックで、キュートな願望だ。でも、こんなに切実さを感じるのはなぜだろう。可愛らしい無茶苦茶を言っているのではない、という気がするのは。
椎名林檎の「罪と罰」や「ギプス」を連想する。命を懸けて相手に恋をする、そんな人物像が浮かぶ。

(どうしても貼りたくてMVを貼りました。もう少し下に『時の瘡蓋』と『天の川銀河発電所』のリンクはあります)

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現代俳句・短歌を好む私が、ひとつひとつの作品を読んで思ったことをぽつぽつお話ししています。
北大路翼『時の瘡蓋』のリンクはこちら。

佐藤文香 編『天の川銀河発電所』のリンクはこちら。


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