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秋田酒場巡り ー 秋田美人と日本酒に酔う 絶品地元料理に出会える店「小料理 すず乃」 ー

そのお店は、秋田駅から南西へ徒歩5分。
繁華街が、少し途切れてきたあたり。こじんまりとした、飲食ビルの2階にあった。

午後6時半
いつも、少し早めにお店に入ることが多いオイラ。一番乗りが多いのだが、扉をあけると、そのさざめきに驚いた。


扉をあけると、

ひろびろとした、L字型のカウンター席が10席
カウンターの内側に、和装の秋田美人が5名ほど、きびきび立ち回る。カウンターの内側は、10畳ほどあるだろうか。そしてその最奥、DJブースのように少し高くなっている場所が、ママさんの調理場。

兼、司令塔だ。


会話の調子から、常連客で賑わっている感じ。
普段訪れている居酒屋とは異なる、華やかな店。美女を前に・・どれどれ、メニューメニュー・・・アウェイ感が漂う。汗

◇◇

ということで、なぐなぐツーリスト(なぐツー)の秋田旅、夜の部、第二夜に突入です。

それでは、小料理すず乃をお楽しみください!
(なぐツーは、もう一度訪れたい店しか紹介しませんよ。)

キリコグラス

手始めの、ビール!

この手始めで、大体お店のスタンスが分かる。
すず乃は、こんな感じ

酔ってもないのに、ピントが合ってない・・

冷え冷えの切子グラスに、スムージーな泡、神泡だ。そして脇を固める調度品は、刺繍コースターに曲げわっぱのお盆。
高級感漂う、こだわりのお店ですね。

本日は、角館と秋田内陸線の鉄道旅、電車内で缶ビールをなんども呑んだが、やっぱりキンキンに冷えた生ビールは、別格。
よっ!プロの技!

突き出し(3種)の一品に、ハタハタ寿司があった。
魚編に「神」と書いて、ハタハタ。小魚ですが、名前はすごい立派です!神ですよ!(笑)

で、ハタハタ寿司とは?
説明しよう!

秋田の郷土料理。鰰をお米と麹を使って発酵させた飯鮓いずしの一種。そうなんです。寿司と言っても発酵食品なのだ。

自家製とのこと、
コリコリして優しい酸味。甘さを控えた乳酸菌飲料みたい。苦手な方もいるだろうなぁ・・発酵食品大好きな私は、お気に入りの一品。


じゅんさい

先ほど、女将さんではなくママさんと表現した。小料理すず乃なら、女将さんと呼びたい所ですよね。が、ここは少うのだ。
料理は、間違いなくウマい。そういった意味では、小料理店なんですが、接客に少しスナック的要素が入ったお店なのだ。だから、ママさんと呼びたくなるんです。

「ビール頂きましたー!」
「ワインの差し入れですぅ!」

カウンターの向こう側で、グラスをあおる女性。料理の仕上げ(盛り付け)をしながら、会話に耳を傾ける。エンタメ要素たっぷりな店のだ。ありそうでないジャンルのお店、じゃなかろうか。

あ、話がそれた
じゅんさいの話をせねば・・

秋田県三種町が、日本の収穫量9割のシェア。じゅんさいと言えば、秋田なのだ。そしてなんと!三種町では「じゅんさい狩り」いや「じゅんさい摘み採り体験」ができます。面白そうでしょ!

なぐツーポイント


じゅんさい沼に、たらい舟を浮かべて、ひたすら水面に浮かぶ若芽を収穫。一心不乱にする作業って、意外に楽しい。
この話をお店の方に聞いて興味津々、翌朝申込みをしようとしたら、終わってました(数日前の8月9日に終了)・・残念。

じゅんさい摘み、こんな感じです。

三種町観光協会より引用(時期:5月~8月)


「どんどん摘まないと、繁茂しすぎて沼が死んじゃうんです」
「ぜひ手伝ってください」

こんな会話をしながら食べる「じゅんさい」は、味わいひとしおであった。ところで、写真のじゅんさい、量が少ないですよね。実は、「2人でわけますか?」との質問に、「はい」と答えたらですね。
きちんと2つのグラスに盛り付け直して、提供していただいたんです。恐縮です。

お色気だけではなく、料理もサービスも、妥協しないプロの店です。

ぽん酒

秋田と言えば、日本酒ですよね。

旅に出たら、地元のお酒を嗜むべし!

なぐツーポイント
クイズ 我々は何を頼むんでしょうか?

食事中、何を頼んだか忘れてしまう事が多いので
最近よくやるのは

上から順番 (笑)
あ、ただし気になる銘柄を順に、という意味です。

なぐツーポイント

さぁ、何を頼んだか、わかるかな? 全部で5銘柄。
ヒント:オイラは好奇心旺盛。呑んだことの無い銘柄を試したい(わかるかーい 笑)

正解はコチラ!
まずは、2銘柄。ひと言コメントと共にどうぞ
1.小番(こつがい)
 熱燗でいただく、米の旨味がしっかり。小番は杜氏の姓。「和牛会の刺客由利牛」で有名な、由利本荘産。
2.銀紋(ぎんもん)
 さらっとした酸味。稲庭うどんで有名な湯沢産。

最近我が家でもブームの焼き枝豆、ゆでより旨味が凝縮されていておススメです。

砂糖入れますか

玉子焼きって、地域性が出ますよね。秋田県は、砂糖を入れるようです。我が家も、砂糖入りでした。

棒アナゴ

変わったものがあれば食すべし!

ん!? なんじゃこりゃ


棒アナゴは、穴子ではなく、男鹿半島で揚がる深海魚(クロヌタウナギ)を干物にしたもの。取扱量が少なく、幻の珍味と言われています。

ひと口パクリ

これは、日本酒しかない。
日本酒しか勝たん!(この言い方、死語ですね・・)

プニプニのホルモンのような食感。皮に甘辛醤油を塗り、表面をパリパリに焼き上げた一品。もちもちパリパリうまうま。七味との相性が抜群でした。

ここで、クイズ後半の答え!
冷酒3種。
3.A(エース)Red label
 苦味と酸味がズバーンと来る。直球勝負の冴える味。
4.龍蟠(りゅうばん)
 蟠という字は、とぐろを巻くという意。初めて見た漢字かも・・
 お米の味がグイっと来る銘柄。
5.青りんごちゃん★
 焼きそばで有名な横手の銘柄。「青りんご」の通りさっぱり酸味。そして、「ちゃん★」の通り、少し薄っぺらい味(笑)


はーい、本当はもっと秋田の料理を紹介したかったんですが、もうお腹いっぱいですよね。

ということで、秋田の食材とお酒、そして秋田美人に酔えるお店、すず乃の紹介でした。

ー 次回予告 ー

明日は・・
すず乃のママは、秋田ふるさと検定2級。お隣の常連さんと、ママさんに聞いた、おススメの場所に行ってきまーす!


(つづく…)

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