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「世の中にはお前より大変な人がたくさんいる」というアドバイスは適切か?

ピースの又吉さんの発言(NHK『オイコノミア』より)

悩みを打ち明けると、全然本質を無視して、
「世の中にはお前より大変な人がたくさんいる」
って言ってくる人がたくさんいる。
そんなことを言ってたら、実際には痛みがあるのに痛くなかったことにしなきゃいけなくなるじゃないかと、子どもの時からずっと思っていた。
もっと大変な人がいるのはわかっているけど、
ここに実際にある痛みとかは、どう考えていくんだろうと。

何年も前に放送されたものなのですが、
今でもずっと心に残っているお話です。

私も前までは、「もっと大変な人がいる」と考えるタイプでした。
他人に対しても、自分に対しても。

私は難民問題などに関心が深かったため、
住む家を追われ、食べるものもなく、毎日死の恐怖に怯えながら生きている人々と、目の前の自分(や他人)の悩みを比べては「大したことない」と考えていたのです。

でも、又吉さんの話を聞いて、
「実際にある悩みをなかったことにされる」
というのは、確かにおかしいんじゃないかと思うようになりました。

たとえ恵まれた環境にいたとしても、その人にとって苦しい状況というのはある。

私の心の苦しみだって、ちゃんと存在している。

なかったことにしたとしても、存在自体が消えるわけではない。

だったらちゃんと向き合った方が、きっと傷は癒えていく。


生きているからこそ、嬉しいし、楽しいし、苦しいし、、、痛い。


せっかく人間として生まれたんだから、自分や大切な人の感情はどれも大切にしていいんじゃないかなって思えるようになりました。




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