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『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』の感想文

小澤竹俊/株式会社アスコム

非常に読みやすく、1日でサラッと読めました。こういう系の本を読んだことがない方は入門編としてぜひオススメです!

普段はエッセイを書きますが、読書が好きなので本の感想もアップしていきます。

本を選ぶときの参考になれば嬉しいです。


以下、私の感想です。

まずは「自分にとって本当に大切なもの」に気付くこと

”自分にとって本当に大切なものこそが、私たちの人生に意味を与えてくれる”

ここがとにかく共感しました。

そして共感するとともに、「自分にとって本当に大切なものが何か」に気付くのは非常に難しいことも私は普段から感じています。

なぜなら今の社会は経済のために「モノ、お金、見栄、競争」といったことに執着するように仕向けられているからです。

「みんな持っているから自分も買わなきゃ」といった理由で、本当は買いたくないものをあたかも買いたいものであるかのように錯覚してしまうことがあります。

これを繰り返していると、自分の本当の望みに気付くのが難しくなってしまいます。

漠然と生きていたら経済の「都合のいい奴隷」になるだけです。

欲しいものを手に入れて満たされているようでも、自分の心はそう簡単には騙せません。

だからこそ、自分の本当の心の声に気付くことがまずはとても大切。

そしてそれに気付く方法の一つが「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」を本気で考えてみることなのだと思います。


自分軸に従って生きれば後悔は減らせる

”常に自分の心に従って行動していれば、たとえ失敗したとしても後悔は少なく、人生最後の瞬間に「ああ、生きてきて良かった」と思えるでしょう”

さきほど書いた「自分にとって本当に大切なもの」に気付いたら、あとはそれに従って行動するのみ。

これは、私が先日noteに書いた記事「あなたが一番大切にしていることは何ですか?」で書いた内容とほぼ同じで驚きました。

自分が本当に大切なこと(=自分軸)で生きれば、どんな結果になろうとも「自分は最善を尽くした!」と思えるから後悔はしない。むしろ充実感が得られます。自分軸で生きることの大切さを改めて感じました。


「何をするか」より「誰とするか」の大切さに気付いた患者さんのお話

50代男性の患者さん

定年後に妻と世界一周旅行に行くため、毎月貯金していた方。定年まであとわずかというときに肺がんが見つかってしまいました。

最初は絶望していたこの方も、少しずつ運命を受け入れるように。

「本当は旅行に行くことではなく、妻と時間を共有することが、私にとっては大事だったのだと気づきました」

「自宅で、妻に見守られながら人生最後のときを迎えられる自分は、幸せだと思っています」

生きていれば思い通りにいかないことが必ずあります。でも、たとえば今のようなケースは「一人で旅行に行くのと、旅行に行けなくても妻と過ごす」という選択肢があった時にどちらを選ぶか、と考えれば自ずと自分にとって大切なものが見えてくるのかなと思いました。

そしてそれに気付くことができるかどうかで、幸せを感じられるかどうかが変わってくるのだと思います。


身体が自由に動く間にやりたいことをやる!

次のような患者さんの言葉が紹介されています。

「もう一度、歩いて近所のスーパーに行きたいなぁ」

「もう一度、寿司をお腹いっぱい食べたいなぁ」

これは、健康な人にとってはごく当たり前のことです。

でも、それができなくなる日が「必ず」やってきます。その時に後悔しないために私は次の二つを実行しようと思います。

一つは「今ある幸せが、実は当たり前ではなくものすごく幸せなことだと気付くこと」。

もう一つは「できる間にやりたいことをやる!」。

何かやりたいことがあっても、できない理由を探してやらずにいることがけっこうあると思います。

でも、お金、仕事、役割、世間体などに縛られ自分が本当にやりたいことを我慢し続けるのはもったいない。今まだ身体が動くうちにやりたいことをやろう!と思いました。私の場合は次の3つです。

①恋人と一緒に楽しい時間を過ごす

②家族と旅行に行く

③自分のやりたいことを仕事にする

みなさんはどんなことをやりたいですか?


自分らしく生きるとは?

”気分がいいとき、得意なことをやっているときの自分こそ、より自分らしいと思ってしまいがち”  でも  ”気分が悪くて辛い思いをしていたり、遠慮や我慢をしていたり、といった瞬間も、人は、実はその人らしく生きている”

この本を読んで、唯一ここだけはちょっと違和を感じました。

私はやはり、自分にとってプラスの状態こそがその人らしいと思うからです。

マイナスなことは必ず起きるし、過去の出来事を変えることはできません。でも、過去の「捉え方」と今後への「生かし方」を変えることはできます。

それを自分らしい形にしていけばいいのかなと思いました。


最後に、「これは勉強になったな」と思うことをご紹介します。

死ぬ間際まで話せるということはほぼない。伝えたいことは早めに伝えること!

”ドラマや映画などでは、よく亡くなる人が死の間際まで意識を保ち、話をしていますが、そのようなケースはほとんどありません。”

これは知らなかった!

そして知れて良かった。

別れの挨拶をするのは死を待つみたいでためらわれるけど、意識のあるうちにちゃんと伝えないと一生伝えられないままになる。

遠慮せず、言いたいことは早めに伝えるべきですね。


以上、『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』の感想でした。

後悔しないためにも、自分の心の声にしっかり耳を傾けよう!

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