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ワイナリーの四方山話|除葉の在り方

ワイン用のブドウ栽培では除葉と呼ばれる作業が欠かせません。除葉とは読んで字の如く、ブドウの樹から葉を取り除く作業のことです。

植物にとって葉は光合成を行うための重要な器官です。樹が大きくなるためにも果物が甘くなるためにも必要な光合成。それを行うための器官を取り除いてしまうというのはなんとも違和感を覚えます。それでもこの作業はワイン用のブドウ栽培では必須とされているものです。ところが最近、この"必須"である状況が変わりつつあります。

「ワイナリーの四方山話」はドイツのワイナリーの醸造責任者として勤務するNagiが日々の仕事のなかで感じたり考えたりしたことを時に長文、時に短文で簡潔に書くシリーズです。理論的な解説や学術的をともなう難解なアプローチはせず、気楽に読んでいただける内容となっています。
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