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トラウマについて

仲の良い家族だと私は思いたかったんだろう。
だから、家庭内の辛い部分は自分の中で隠した。

本当は自分の家族にコンプレックスを感じてた。
それでも仲が良いと信じ思い込むようにした。

だけど15歳の時に父親の不貞がキッカケで両親が離婚した。

そこで信じたかった「仲の良い家族」が崩れた。

残ったのは、コンプレックス。辛い部分。

もう二度と元に戻らない事はわかっているのに、それでも縋り付くように次は幻想の仲良し家族を自分の中に作った。コンプレックスを隠すため。

15歳の多感な時期、当時表面化はされてなかったけどきっとすごく不安を感じてたんだと今は思える。

その不安定な状態のとき、1回目の性被害にあった。
学校の帰り、駅の改札口付近、1つ上の16歳の男の子、鑑別所、トイレ。
知らない男の子で、声をかけてきた。

歳聞かれたり、少し何かを話したと思う。

そのあとに、彼は鑑別所から出てきたところだってことを言ってた。見た目もヤンチャそうな感じだった。
怖いなってちょっと引いたというか、警戒した。私は笑顔でその話を聞いた。無意識レベルで笑顔になったのは、自分を守る為。

そしたら手を引っ張られて、駅のトイレに連れ込まれた。

男子トイレの1番奥の個室。

断片的に思い出す。相手が抱きしめてきたことと、
床に押し倒されたこと。汚いって思った事は覚えてる。制服汚れるとか、ほんと汚いなって。
嫌とか怖いとか苦痛を感じた覚えがない。身体の痛みだけはあった。

行為中に、トイレのドアを外から叩かれた。
私たちが中に入って何をしてるのか、他の人にバレたんだって思った。

ドンドンドン!!!って叩かれて、無理やり開けられるんじゃないか、行為自体よりも、これを誰かに見られるんじゃないかっていう怖さの方が上回った。

1回で終わったのか2回したのかも覚えてなくて
行為が終わったあと、トイレから出ていくのが怖かった。

ドアをあけたら、男性がいた。

走ってトイレの外に出た。そのあと友達に連絡したんだけど「何でその人に着いていったの?」
って言われた事だけ覚えてる。

セックスって全然良くないなぁって私は思った。それが、好きな人と初めて行為した数日後の出来事で、自分にとって2回目のセックスがレイプだった。

このことは、親にも兄弟にも学校の先生にも話さなかった。最初に連絡した友達とのやり取りで、着いて行った私が悪かったんだと自分自身に刷り込んだから。

通学中の電車の中で制服に精子つけられたこともあった。黒い制服だったから、めちゃくちゃ目立つ。
隣に座った男子学生にスカートを捲られたり。
スカートの中に携帯入れて写真を撮られたこともあった。

友達と2人でモールの階段の踊り場にいたら、こっちを見ながら下半身を出して自慰行為してきた人もいた。

学校の帰り道に声をかけられて、神社の裏に引っ張らて、誰もいない場所でおしっこ飲ませて欲しいって舐めてきた人もいた。

繁華街に遊びにいけば、知らない人から声かけられ雑居ビルのトイレに連れ込まれてレイプ
出した後すごい速さで逃げていく男を、捕まえて!!って叫んだけど見て見ぬふり。

ただ学校に行って帰るだけの道のりで、数えきれないほどの性被害にあった。そして本当は安全なはずの家に自分の居場所はない。

でも、そんな日常が私の中では「普通」だった。
だって何かある度に、あんたがスカート短くしてるからとか、もっと自分を大切にしなさいとか、隙があるからだとか、私に落ち度があると周りは言う。
私が悪い、他は誰も悪くない、悲しくて辛くても助けてもらうようなことでもない。だって私が悪いから。それが「普通」

誰かに助けを求めることは、自分が更に傷つくことに繋がる。

性被害はこれだけではなくて、当時親友だった子発端のレイプも何度かある。
複数人と親友の前で、罰ゲームと称して行為させられたこともあった。

その時周りは笑ってる。笑顔で見てたことが強烈に自分の頭の中に残ってる。

これが普通の日常。何でこんなに私はいつも虚無で、誰かと話していても、自分が話してるって感覚がないんだろう。誰も私と目を合わせてくれない感覚があるんだろう。

誰かが離れていきそうなことが怖くて仕方ないんだろう。
ずっと傍にいて私を見てくれなきゃ、不安で仕方がないって感じ始めたのも、その年代からだった。

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